〜2016年2月の記事に加筆・再編集しました〜
一脚だけじゃ安定しないし、三脚は設置に時間がかかる・・・
それでもせっかくの新しい一眼レフの性能を活かしたい・・・
そんなわけでシルイのマルチファンクション自立一脚、P-324SをPENTAX K-3Ⅱと同時購入したヤマヒロです。
購入の動機は軽装備でK-3IIのマルチショット超解像機能、リアル・レゾリューション・システム(以下RRS・リアレゾ)のサポートできるアイテムが欲しいってことから。
同時に超望遠レンズのアシストや望遠マクロ撮影に一脚があると便利とも聞いて展開のスムーズなスタビライザーが欲しいなーと思っておりました。
ー HG ガンダム・バルバトス ー
武器っぽいからといって人を突ついたり、ダイナミックフルスイングしたり思いっきりブン投げちゃダメっすよ。
それにしても自立一脚って三脚に比べると知名度が低く「自立一脚って何ぞや?」とか「シルイってなに?」ってことで、
隠れグッドアイテム、シルイのP-324Sをレビューと雑感に撮影した写真を添えて紹介です!
手にした雑感
購入したSIRUI(シルイ)P-324Sはマルチファンクション一脚PSシリーズ、P-204Sの上位仕様でシリーズのなかで中間にあたるサイズ。
軽量型にくらべ補助脚が広く、4段、若干重めなカーボンのPSシリーズスタンダードモデル。
ちなみにコレが自分の初一脚でもあったりする。
コレ一式の重量がエントリークラスの三脚並みで運搬時は見た目そんのまんま鉄パイプ(カーボンですが)状態。
しかし使っているうちにカメラスタビライザー(安定化装置)としては”ある程度の重さがあった方が良い”と思うことも。
SIRUI(シルイ)って?
SIRUIはお粗末なイメージが付き物な中国のカメラスタビライザーメーカーとして主に三脚や一脚、雲台をあつかっている。
しかし日系企業に負けず劣らずパッケージングから商品として第一印象を受けたのが梱包が丁寧すぎてヤバい・・・!
付属の専用キャリングケースもパッド付きショルダーベルトに付属の小物が全ておさまる内部ポケット。
内部は本体固定用ベルクロに内部は防護クッションクッションも完備という単体販売の三脚バッグにかるく匹敵するご立派なものでヤバい。
ただしドデカ雲台を付けたら入らなくなるかもでこれまたヤバい。(雲台のスペース分上部が広くなっているようです)
とりあえずコレ用に手にゲットした高コスパ雲台自由は収納OKでした!
ハンドル類がないやつが一緒に使いやすいかも。
本体側の作りもしっかりしていて円滑油でべたつくようなことはなしく4段あるロック機構もスムースで勝手に緩んだり、固すぎたりもせず、程よいロッキングで利便性がヤバい。
良いモノ作りの模範として、大事なカメラを支える道具としても非常に好感を持てるメーカーさんのアイテムっすよ!ヤバいっすよ!まじヤバいっすよ!!
仕様と機能
- 素材:カーボン
- 段数:4段
- 最大長:1750mm
- 最小長:735mm
- 重量:1.4kg
- 最大積載荷重:10kg
自分の用途だと長さは十分。
フルサイズを乗せる訳でもなくAPS-C特化のペンタなので積載荷重も大きな問題はなく運用中。
また補助脚を外して先端に付属のゴムやステンレススパイクの石突きに換装することで太く長い一脚としても使用可能。
補助脚のベースは自由雲台型になっているので外した基部に付属アタッチメントを取り付ければミニ三脚として使用も可能。
各方向20度まで傾けることができるのでマクロやローアングルに便利なテーブル三脚として使用できたりと組み替え次第で多様な活躍ができスグレモノ!
多数付属する各種アタッチメントなど付属品は全てキャリングケースの内部ポケットにしまうことができる失くす心配もなし。(自分は雲台のネジを失くしたことあり・・・)
そんなわけでP-324の運用時はこれがオススメ。っていうかこれ以上に適したものがあれば教えて欲しいっす。
長所と短所
どんな武器道具も一長一短。
自立一脚のヤマヒロ的良いトコ悪いトコ。
自立一脚の強み
三脚に比べ脚が一本だけなので展開がは4のナットスムーズなのが一脚ならではのメリット。
さらに補助脚を広げれば三脚のような安定性を持つという、まさに双方のいいとこ取りをしたようなアイテムがこのシルイ自立一脚の特徴。
また、補助脚だけなので狭い室内や運動会など人混みの中でも三脚より狭いスペースでもカメラを設置する事ができます。
ちなみにヤマヒロの身長は174cmほどなので雲台の載せればアイレベル(目の高さ)くらいまで確保できます。
三脚を立て辛い状況下で望遠レンズを用いて動き回る動物撮影や運動会などでは大活躍!
人混みのなかでビデオカメラ等を使い、大きく振り回しながら映像を撮影するのであればビデオ雲台を乗せて補助脚外した一脚モードの方がさらに使いやすそうです。
自立一脚の悪いトコ
補助脚こそ付いてますが所詮は一脚。
天体撮影やスローシャッター撮影などを三脚のように長時間がっちりカメラを固定するに過信は禁物。
風が強烈だったりすると力不足を感じることもあるのでそういう場合は大人しく三脚を使おう。
また伸ばしているとシャッターボタンを押しただけでもカタカタ揺れるので最長のセルフタイマーを使ってカバーしよう。
またP-324Sはしっかりした作りの補助脚を備えることから雲台を付けなくとも一脚として考えると携帯製はお世辞にも良いとは言えない。
さらに最短でもこれだけの長さがあることや重量を含めた携帯製はコンパクト三脚にせまる勢いなので人によっては許容範囲を超えるかも。(段数増やしてコンパクトに収まるモデルもある)
また雲台は付属しないのでP-324Sだけだとティルト(上下の画角調整)は自由雲台型の補助脚基部のみとほぼできないので注意っすよ。
自分的用途
上記の目的に加えて、自分は同時に購入したPENATX K-3Ⅱの特殊機能、RRSシステムのサポートアイテムという立ち回り。
またTHETA Sとの組み合わせでより高い場所から撮れたり、手を写さず済んだりととても便利になった。
・・・そして撮影道具の一脚がなぜか撮影小道具と化している気がしてならない感(汗)。
リアルレゾリューションシステム
ペンタックスの特殊機能としてK-3Ⅱから実装されたのSRマルチショット超解像システム、RRS(リアル・レゾリューション・システム)のアシストアイテムとして必要十分に力を発揮しております。
自立一脚に据えて条件が揃えば使用可能なペンタックスの必殺技的に運用中。
ただ先述のように軽量三脚並の重量があるので使用は時間に追われる場合や身軽な装備の時が多い。
伸ばしていると風で揺れるし、強烈な風に吹かれるとカメラごとフラッと倒れることもあるので「風景で作品撮るぞ!」って場合は素直に三脚を使うのがマル。
K-3IIのリアレゾは多少の動体に対する補正が働いているようなので風が微風ならちゃん撮れる印象。
しかし思ったより近所での運用ばかりだったのでHITなリアレゾ写真を撮っていないかったという。
マルチショット/HDR
リアレゾと同撮影条件となるマルチショットブランケットやHDR撮影にも全然使える。
レリーズケーブルがあればベストだけど、シャッターボタンを押す指で直接場合は微動ながら揺れるので最長のセルフタイマーでシャッターを切るべし。
動物園
また手ぶれの出やすい超望遠レンズや望遠マクロレンズによるクローズアップ撮影のアシストでも大活躍。
ヤマヒロ的には動物園のお供に最適です!(標準装備になってます!)
多摩動物公園へ行った時はP-324S+K-3II+DA☆60-250の組み合わせでRPGゲームのごとく園内を駆け回りました!
ちなみにシャッタースピードが十分な状態で一脚に載せて使う場合はペンタで言うSR(シェイク・リダクション)や手ぶれ補正をOFFにしておいた方が誤動作抑えてシャープに撮れる印象です。
またプレミアムコンパクトカメラのSTYLUS1にテレコンT-CON17Xを装着するときはほぼ必須装備状態。
35mm換算で望遠端510mmならまだしもカメラ内蔵のx2デジタルテレコンも重ねると換算1020mm!
ここまで長いとさすがに手ぶれと望遠ブレの悪い意味でのシナジー効果でEVF(電子ファインダー)の像も安定せず像酔いしそうなレベルなので一脚の補助はとてもありがたい。
マクロ撮影
風にはかなり気を使うマクロでクローズアップにもマル。
そこにリアレゾを加えるとクオリティの確保はさらにキツくなるハイリスクハイリターンなロマンあふれる撮影モード。
これこそ特定の条件を揃えると発動する超必殺奥義みたいな運用にはなるけど決まるとガッツポーズ。
それが被写体にクリティカルヒットするとステキすぎるて苦笑と鼻血でる。
室内撮影
狭い室内(散らかっているのがいけない)での撮影にも設置面が少ない自立一脚がこの上なく便利。
夜の室内でもISOを抑えてスローシャッターが可能になるので撮影ブースを使ったプラモの撮影やブログ用アイテム撮影ではいつも活用しています。
構図をじっくり決めることができるので大なり小なりクオリティアップにも繋がってる感じ。
THETAで360°全天球
一眼レフのみならずTHETA Sの360°全天球写真撮影でも自立一脚のP-324Sは大活躍!
THETA程度の重量なら設置しても倒れてしまうリスクが低く一脚そのものの重量もあって安定性も高い。
また本体を直接握り込まないので手の映り込みを防げるし目線より高めハイアングル撮影もOK!
THETA SをP-324sに乗せる時はS型から搭載されたスマホライブビューモードやTHETA SCから実装されたセルフタイマー(電源と無線ボタン同時押しで起動)と組み合わて使おう!
ーーCAUTION!ーー
ブログ用にリサイズ、品質を落としているため特大なファイルサイズとなるリアレゾ撮って出しの解像度で載せられませんでした・・・
ーーCAUTION!ーー
撮影小道具
シルイの自立一脚は一見すると現代のスタイリッシュなスマートさを持ちながらどことなくマッシブなデザインをも併せ持つP-324Sは槍(ランス)やメイス(鎚矛)のようなシルエット。
それは他の一脚にはない独特な雰囲気を放っているのでこんな風に使っているあたり特異なこだわり。あるいはヲタクの領域だとかそうじゃないとか。
アニメ好きな弟とゲーム好きなヤマヒロの手にかかってしまったシルイの自立一脚、P-324sは撮影小道具としても活躍の幅を広げるに至ってしまったのが写真の状態。
ちょっ、ユリやめr・・
シュッ!
ドッ!
「ゔ」
・
・
・
まとめ
購入当初は自立一脚としての機動力を活かすなら補助脚は小さくてもさらにコンパクトなP-204Sでも良かったのかな?とも思っておりました。
一方数をこなして動物園に行ったりもした追記時は超望遠レンズの手ぶれ防止やマクロクローズアップのアシストとしてはこれくらいの重量があったほうがあつかいやすいという経験から考えを改めた。
使い込むうちに利便性がどんどん見えてきて知れば知るほど活躍の機会が増え今でも頼りになっているヤマヒロ的グッドアイテム賞。
また相変わらず本来の用途を外れても活躍中(笑)
「まったく俺らしいじゃないか」と皮肉まじりに言っていたけど、追加で買った高コスパな自由雲台のおかげでとても使いやすくなった。
以上、プライベーティアフォトワーカーのヤマヒロ(@yamahirok3)オススメな工夫次第で撮影以外にも多方面に使えるシルイのマルチファンクション自立一脚、P-324Sの紹介でした!
マルチファンクション一脚シリーズ
今回紹介したスタンダードモデル
少し小ぶりなアルミのエントリーモデル
軽くコンパクトなカーボン6段モデル
どれを載せる?
セットになってるものもあるけど、シルイのマルチファンクション一脚シリーズは基本的に雲台の付属はなし。
せっかく自立しても雲台有無で構図の自由度が全然違うから予算や用途に合った雲台を用意しよう。
自由雲台
同シルイ性の自由雲台のスタンダードモデル。
デザイン面もしっくりくるアイテムで作りもしっかりしたものなのでAPS-Cクラスなら不足なく使えそう。
もちろん重装備フルサイズは上位のものを使えばOKだと思う。
それなりの値段は張るけどレビューを見る限り道具としての信頼性は安物の比ではないので雲台選びで失敗したくない方へ。
リーズナブルでコスパも高い自由雲台。簡素な作り故かOMEも多数。
三つのネジを備え、大雑把な荒調整と微調整の他、ベースロックだけ動かして風景で便利な水平調整もできる。
“とりあえず”自由雲台を付けて全方位へカメラを向けられるようにしたい方へ。
3WAY
パン(横方向)チルト(縦方向)操作にはハンドル無いと死んじゃうという3WAY派の方へ。
自立一脚と組み合わせる場合はコレみたいに収納時はハンドルを切り離せるタイプじゃないと立派なケースが必要になっちゃうよ。
3WAYギア
憧れのマンフロット3WAYギア雲台。X-PROほちい。
独自の操作しやすい大型ノブはハンドルのような張り出しが少なくコンパクトなので細長いケースで携行する自立一脚との相性もマル。
ギア雲台は特に風景との相性が良いとされ、自立一脚はもちろん、自慢の三脚に載せて勝負写真にも使えるので予算が許すなら是非載せたい一品。
コメント
ヤマヒロさん、
カメラに装着させるあんよ(脚関係)は、
あればあったで便利ですよね!?
時々、航空祭等に出向くとキリンの様にね、
ニョーンと高々と上に向けて撮影してる方を
チラホラ見かけるんですよ…。
まぁ、専ら見かけるのはですね
とても初心者な方々が多い事、多い事ですが
僕は普通に撮影しては時々、環境に応じて、
切り替えている位なんですけどね…。
自分の場合スタビライザーは「あれば便利というよりは使えるときは使う」ってイメージですね。
それに三脚や一脚なしに撮れない世界がたくさんあるんです。
固定するのでシャッター数や構図のバリエーションは狭くなってしまいますけどね(苦笑)
最後の方まで見ていったら!?
ヤマヒロさん、僕の過去コメがあったので
アリャリャャ??何であるんだろう〜と、
思ったら再編してきたんですね??
前にあった事に今、あった事を追加すると
何か繋がったような感じに陥りますよね〜?
カメラを支えるスタビライザーも、
一脚だけだと武器に見えるのには同感ですヨ
脚も1つだけだと何か不安で不安で怖いです
今は色々な素材にカーボンが使われてますが
昔は高くてね〜!?カーボンは高級素材で、
あったのは紛れもない事実であったりもする
ちなみに戦闘機で最初に炭素系複合材を、
用いて作られた戦闘機は、
AV-8BハリアーIIだったりもするのでした