フカフカシートなスクーター乗りの皆さんこんにちは。
スクーターとしては高性能全領域三輪車乗りのヤマヒロです。

「全ての物はいずれ壊れる」とはよく言ったものですが、皆さんはバイクのシートが破けたことがおありだろうか?
乗る頻度とか保管方法によるのかもだけど、6年目に突入した母親の原付スクーターのいよいよもって、体重の掛かる後方から破れ始めてしまいました。

ずっと乗ってると破けちゃうんだねー。
裂けるチーズみたいに一気に行っちゃうんですよね。。

今回紹介するアイテム
原付ジョグのシートが破れた!
ことの始まりは母親からの対応依頼。
というのも、2020年頃からあれこれメンテナンスしつつ、乗り続けている50cc原付スクータージョグ(JOG)の「シートが破れた!」とのこと。

母親のJOGは2018年モデルの2BH-AY01型(モデル名称はCEH50)
パート勤務の通勤用なので稼働率が高く、ずっとバイクカバーも未使用な青空駐車でした。

破れ始めは自分もそこまでひどく無いから大丈夫。
かと思いきや、年季の入ったシートのステッチは一度裂け始めるとひと月のうちに加速度的に悪化。
日に日に開口部は広がり、雨の後は自転車のサドルとは比べ物にならないくらい水が染み出したり、気恥ずかしい程度にスポンジの黄色が目立ってしまい、「早く何とかしよう」ということになるのでした。

さすがにこのまま乗るのはみっともないですねぇ…

クリスの専用設計シートカバー
取り急ぎ、「シートカバー」というキーワードで調べて、さっそく用意してみたのがクリス(CHRIS)のシートカバー
クリスは全行程メイドインジャパンで車種専用設計のシートカバーを販売している国内メーカーさん。

国内スクーターなら車種や世代別の専用設計で取り揃えており、JOG(AY01/CEH50)もラインナップ。
デザイン的にも、赤ステッチがオシャレでカッコいいという母の要望で購入し、厚手の革生地は純正よりもワンランク上がったような質感でかなり良い感じ!

あいにく、被せるだけのシートカバーと完全に思い込んでいたところ、いざ届いてみるとタッカーを使って自分で張り替えるタイプ。
返品するのも忍びなく、家の物置を漁るとガーデニング(木工)で使っていたと思われるタッカーとスペアの芯まで出てきたのでシートカバーの張替えに初挑戦することになりました。

JOGのシートカバーの張り替え方

あいにく、原付ジョグのシート張替えについて調べると出てくるほとんどが比較的年式の古めなモデルの情報ばかりでAI検索がデフォルトになった今はあてにならない情報ばかり。
実際は50cc原付スクーターの最終型となった2BH-AY01型のシート交換に当たっては、10mmソケットレンチでのメットインの取り外しが必要です。
手順はざっくり、以下の流れ。
- メットインを外す
- シートをメットインから取り外し
- 古いシートカバーを剥がす
- 新しいシートカバーをタッカーで張る
必要な工具

シートの張り替えにあたって、シートとカバーを固定するタッカーは必須。
家にあった簡素なものでは、素材に打ち負けている雰囲気で何度も失敗する程度に作業性は最悪だったので、ちょっといいやつを用意できるとマル。
合わせて、メットイン基部の割りピンの取り外しや古いタッカー芯の除去にラジオペンチが大活躍したので、もしあるなら手元に置いておこう。

道具がそろったところで、ここからは順を追ってシートカバーの張り替え方について説明していくっすよ。
メットインを外す
JOG 2018年モデル(AY01型)のシートを取り外すため最初に行うのがメットインの取り外しから。
まずはメットインを開けて、10mmソケットを使って4か所のネジを外します。
ネジを外すと自由になったメットインがそのまま持ち上がるので、車体から取り出します。

案外あっさりできたものの、実はヤマヒロ初めてのスクーターのメットイン外し。
普段手が届かない中が相当に悲惨なことになっていたので、この機会に軽く注油や綺麗にしてあげても良いかも。

シートの取り外し
メットインが取り外せたら、続けてシートを分離します。

シートはメットイン基部の「割りピン」という部品で留まっているので、曲がっている方のピンを真っすぐに曲げて、真っすぐ抜きます。


割りピンとワッシャーを外して、

続けて基部のピンを引き抜いたら、シートを取り外そう。

★割りピンの部品を失くすと、元に戻せなくなるのでメットインに放り込んでおくと良いかも。(一応キジマから部品は出てる)
古いシートカバーを剥がす
たぶん一番時間が掛かるところで、自分も2時間近く格闘したのがここ。
古いステープル(タッカー芯)をすべて除去して、破れたシートカバーを剥がします。

とりあえず、手当たり次第に芯を外そうとステープルリムーバー(タッカー背面の芯抜き)を差し込み<グッ>と力をかける。
ところが、芯は抜けません。

長年の青空駐車ゆえに、スティープル自体が腐食し、折れることもしばしばで。
まだまだ、芯は抜けません。。

まぁアレだ。年季が入るとこんなこともあるだろう。
スティープルを除去できた周囲の生地を掴んで、いろんな方向へ引っ張る回す悪あがき。

さすがに多少の隙間ができる程度に緩んだことを期待しながら今一度「それっ!」と力をかける。
それでもっ、、芯はッ、、、抜けませんッ…!!

しかもステープルリムーバーが入らない狭い場所にも腐食したスティープルがあるときた。
このままでは「救いがなく、抜けなくてただ可哀想。」って人が出てくるのでBGMとして神曲のRX-0が流れているものとする。

トンカツの衣みたいに。。

↑衣を剥いだトンカツ(違)
古いシートを破った。
さて。
そろそろ我慢の限界です。
シートを先に破ります。

ブチブチブリブリバリベリベリメキメキメキメキ!!!!!!!
と。
そこら居る誰もが振り向くような。
当の本人は全身の毛穴から冷や汗が”ドッ”と吹き出るような品の無いデカい音と共に。
古いシートを破り捨て、やっとこ、緩んだ芯が抜け始めましたとさ。
めでたしめでたし。マルゥ。

↑緩んだので地道に抜いた。
新しいシートカバーをタッカーで張る
古いシートカバーとスティープルを除去したら、新しいシートカバーをタッカーで張っていきます。
クリスのシートカバーは専用設計品なので、軽くスポンジに被せるだけでもフィット感はグレートです!

初めましてで知っておくべき事前知識としてはタッカーも要はデカいホチキス。

なので、綺麗に作業するコツは、打ち出し口を打ち込み面にしっかり垂直に押し付け、浮かせず一気に打つこと。

合わせて、シートカバーの革生地でピーンと張らないと仕上がりがシワシワになっちゃうので、
引っ張って伸ばしながら隅を仮止めして、バランスを見ながら打ち込んでいくと良いとのこと。

しかしながら言うは易く行うは難し状態で、シートの裏側なかなかの曲面。
しかもメットインのガイドで凹凸が凄いわ、狭いわ、垂直に当てられないわで、初めのうちは本当に盛大に歪む。
おかげで、下手に打てばメメタァと異形になるし、曲面へ打ち込むスティープルはまっすぐ入らない。

それにしても、人には引けない時(物理的に)があるわけで、そんな時にちゃんとした道具とプロの技って本当に凄い。
真面目にこだわり始めると打って、直しての無限ループでゴールが見えなくなるので、「まぁシートがシワだらけにならずちゃんと留まっていれば良いよね。」ってことで決着。
皆さんならもっと綺麗にできる。

必死に!!
その結果がこれなんですよ!!!

君みたいな勘のいいガキはry…
(byタッカーさん)

戻しは逆の手順で。
シートカバーの張り替えが終わったら、逆の手順で戻して行きます。

割りピンのとこだけ折ってしまわないように注意かな。
メットインを戻して作業しゅーりょーッ!!!

まとめ:
今回は原付ジョグ(AY01)のシートカバー張り替えのお話でした!
あり合わせのタッカーでの初挑戦となりましたが、シートの張り替えは道具があれば技量に左右されず割と簡単にできるオイル交換などとは比べ物にならない職人技な作業でした。。

How toを見て、道具の使い方や作業のコツを学んで、実際にやってモノにして。
バイクのことで、自分の出来ることが増えることに成長感じられるし、だんだんタッカーの打ち込む精度が上がってくると、めんどくさかった作業すら「最高に楽しい!」って思えてきたり。

シートカバーの張り替えはちょっと難易度は高めだけど、1万円近いシート本体を買いなおしたり、カバーの張り替えをお店に依頼するより遥かに安く済みました。
決して出来ない作業ではなかったので、純正シートから張り替え修理や、シートの質感を高めたい場合は是非自分の手で挑戦してみてね。

今回紹介したアイテム
おまけ:個人的おすすめのシートカバー
厚手の革におしゃれなステッチと品質の良い張り替えタイプは、、
「二度とやりたくねぇ。。」と思いそうな、これっきりの工具と初見だと休日を半日近く潰す作業が必須。

一方で1000円台の安物はペラペラの薄手ですぐに破けちゃいそうな品質である旨のレビューが散見。
なので、張り替えタイプと1000円くらいの差であれば、手軽に破れてる面を隠したいならヤマハ純正シートカバーが絶対におすすめ!
★2018年モデルのJOG(BH-AY01)のモデル名称はCEH50
上位装備のJog Deluxとはシート形状が別なので注意してね。
ヤマハ純正シートカバーはノーマルのシートに上から被せるだけのお手軽仕様。

車種別デザインでトリシティ155で使っているものと同等品で厚手かつ質感も良く、まとまるっすよ!


















