あなたはPENTAX K-1を手にしますか?
PENTAX K-1として正式に決まったペンタックス初のフルサイズデジタル一眼レフカメラ。
確か初回アナウンスは去年(2015年)2月のCP+だった気がする。
ティザーサイトに大きな変化があったのもだいぶ前のことだし待っていた人にとっては本当に長い一年間だったと思う。
フルサイズ機はようやくK-1という称号を与えられペンタックスKシリーズのフラッグシップとして送り出されることが決まり待ちわびていた人はきっと少なくないよね。
接客業は初めてだし一週間じゃまだ頭と体が追いつかないや・・・
ペースもアレでいわゆるタスクオーバーってやつだ・・・
そうだヒロ兄、新しいペンタックスのフルサイズ情報が公開されたよ!
新入アルバイトでタスクオーバーヒート気味に帰ってきたとき、ツイッターやフェイスブックのタイムラインはK-1でお祭り騒ぎ状態。
待っていた一人のユーザーとながらビッグウェーブに乗り遅れ大遅刻した感は否めないのですが後発組として気になった部分を自分のK-3IIと比較しながらまとめます!
ー写真はリコー公式ページよりー
ボディ
特異と言われるPENTAX K-S1でも一年以上使った弟の扱い練度を見るとが最近はホント馴染んでいるよう。
ファインダー覗きながらAFヘの切り替えなんかはもちろん、普通じゃないあのモードダイヤルさえ操作してのけるようになった。
自分もK-3や3IIなどAPS-C機やSTYLUS1などプレミアムコンパクトなど高機動なカメラがメインでなのですが「どこまでサイズは許容できるのだろう?」という疑問より先に「ペンタックス機は使ってりゃ馴染む」って思ったからノープロブレムってことで!(笑)
以下サイズ比較
PENTAX K-1:約136.5mm(幅)×110mm(高)×85.5mm(厚)
1010g (バッテリー、SDカードを含む)
PENTAX K-3Ⅱ:約131.5mm(幅)×102.5mm(高)×77.5mm(厚)
約785g(バッテリー、SDカード付き)
今までのペンタックス機のイメージからすると大型、高重量なイメージ。
フルサイズなのだから大型化は仕方がないことだろうけど。
他社フルサイズとサイズ比較すると明々白々なのがカメラの八百富さんのブログに公開されているこの写真。
ーカメラの八百富 他社有力フルサイズと大きさを比較ー
他に比べ圧倒的に小型!
なのにシャープな平面で構成された堅実なデザインには中身がギッシリ詰まってる感を漂わせている。
やや重いという印象を受けるかもしれないけど、忘れちゃいけないのがペンタックスの一眼レフは手ぶれ補正がボディに入っているのでボディ内部の密度が他社よりも高いってこと。
さらにフルサイズ用の大型レンズがメイン装備になっていくと重量はさらにアップっぷ!
センサー&エンジン
K-1のコンセプトの一つとして掲げられた解像力と高感度の両立
APS-C今まではデジタル一眼レフカメラではスタンダードなAPS-Cセンサーだったけどより大きな35ミリフルサイズCMOSイメージセンサーを備えることで画素数、ISO感度が限界突破。
フルサイズセンサー
K-3IIの約2435万画素から大パワーなフルサイズセンサーで有効約3640万画素へ大幅向上。
それらに加え変わらずローパスフィルターレスなので風景写真にはもってこい。
大面積のセンサーによる被写界深度が浅い特性がボケや立体感をさらに豊かな階調で書きだせると言われ、ボケ表現の変化と白色の階調の豊かさには期待したいところ。
PRIME IV
画像処理エンジンも新型、PRIME IVが開発されISO感度上限がK-3シリーズの51200の4倍!
APS-C機では想像のつかないISO 204800という高感度まで使用可能に!
作例の写真もISO 102400っていうけど「まあ、ありじゃないか」と思えてしまうフルサイズが見せてくれる新しい世界観。
センサーの大きなフルサイズなので今まで以上にノイズの発生が抑えられるのでシャッタースピードを稼ぐためISO感度を上げることへの不安が大きく減るのは動物撮影でも大きなプラスだと思う。
実際に使ってみてK-3や3IIと比べノイズの発生、繊細さどこまで違ってくるのか気になるね。
ボディ内部
K-3IIのフィードバックのみならず、目新しい機構もたくさん。
「相当入念に構想を練ってきたのだろうなぁ・・・」としみじみ。
新型手ぶれ補正
K-3Ⅱの4.5段からさらに補正効果が引き上げられ補正は5段分へ!
SR(シェイク・リダクション)機構として純来機から引きつがれたボディ内手ぶれ補正SRIIは、どんなレンズにも対応出来るセンサーシフトの手ぶれ補正。
フルサイズとしてセンサーの大型化にも関わらず使い勝手につながる基礎性能をさらに引き上げてくれた。
開発チームのガッツに敬礼!
引き継がれた機能
さらにK-3Ⅱから引き継ぎマルチショット超解像技術、RRS(リアル・レゾリューション・システム)やローパスフィルターの効果を擬似的に付与させるローパスセレクターも使用可能。
RRSに関しては弱点である動くもの、動いた部分の描写ブレに対して補正、ブレを低減するに動体補正モードまで追加されたという。
もしかしたら手持ちでRRS撮影ができるようになるかも!?
その場合静物、風景写真では頭一つ抜きでたペンタックスらしさ溢れるフルサイズカメラだね。
化けたファインダー
ペンタックスといえばマジメすぎる光学ファインダー。
35ミリフルサイズ用でも視野率約100%はきっちりカバー。
K-3IIと比べると
K-1:倍率約0.7倍 約20.6mm(見口枠より)、アイレリーフ長約21.7mm
K-3II:倍率約0.95× 約20.5mm(見口枠より)、アイレリーフ長約22.3mm
倍率は結構落ち込みそうだけど今後に期待、アイレリーフも必要十分に確保している印象かな?
それらに加えてK-3IIのSAFOX 11、27点(クロス25点)からフルサイズのK-1として新オートフォーカスユニットも確実な進歩を遂げ、SAFOX 12の33点(クロス25点)AFシステムとなった。
フォーカシングスクリーンも交換式ではなくなりファインダー内は透過表示グリッドになったりといままでにない凝った作りのファインダーへ化けちゃった。
本体小型化のためにフローティングミラー構造(ミラーアップと同時にメインミラーが退避する機構)とかいう新開発、新機能もデンドロビウムのごとくてんこ盛りっぷり。
この際「重くなっちゃうのはしょうがない」ってくらい色々ぶちこんだ感でカメラ内部はどうなっちゃってんのかね〜?
その他新機能
クロップモード
DAレンズのほとんどがデジタルAPS-C向けのレンズなのでそのまま使用すると物理的な影(ケラレ)で暗くなったり発生したり四隅が流れてしまったりしてしまいます。
そこでPENTAX K-1には純来のDAレンズをフルサイズのイメージサークル(レンズが像を結ぶ範囲)に対応出来るようセンサーの中央部分だけを使用するクロップモードが搭載されました。
クロップモード時の画素数は、約1536万画素(4800X3200ピクセル)となり、
まさにPENTAX K-1 IN THE PENTAX K-5IIs (約1628万画素=928×3264ピクセル)状態。
未使用部分のグレーアウトはしないみたいなのでファインダー越しに「額縁内へ入ってくる被写体を狙う」動体狙い撃ちみたいな使い方もできるかも?
さらにD FAレンズをクロップしてセンサーのいいトコ取りで中央に集合したAFポイントを生かしつつロングレンジに使ってみたいね。
FAを本来の画角へ
FAリミテッドシリーズを始め、フィルム時代から変わらないKマウントFAレンズが本来の画角で使用可能なのもバケモンレンズ、FA31のユーザーとして楽しみ。
FA31は遠景までしっかりとした描写でシャープかつキレッキレで見た目より高めのコントラストが被写体を魅力的に映し出す。
APS-CのK-3や3IIでは標準単焦点レンズとして大活躍しているけど、もともとフィルム用でフルサイズのイメージサークルをきっちりカバーしているので風景に適した広角レンズに「化けちゃうぜ」ってのが夢のよう。
これだけでもペンタックスのフルサイズ機を買う意味があるんじゃないかと。
液晶モニター
初期の頃から気になったモニター機構は独自のフレキシブルチルトという液晶モニターを4本のステーで保持する独自機構のチルトモニターになったみたい。
よくある上下方向のみならず左右にも35度ほど動かすことができ「光軸から離れない」と言われてもよく分からないがローアングルやハイアングル撮影にこれは絶対に便利(断言)
スマートファンクション
扱いきれるか不安になりそうなくらいダイヤルが多いって思ってたけど自分は露出補正とISO、HDR用にブランケットモードでの使用がメインかな?
カメラ上面の2つのダイヤル操作だけで機能を選択したりメニューを介さないダイレクトな操作できるので使いこなせれば撮影の機動性がアップだね。
アシストライト
夜間に超絶便利な操作部アシストライトがレンズマウント上部、カードスロット・ケーブルスイッチ端子部、液晶モニターの背面に備えられ、かゆいところにカメラが手を差し伸べるかのごとく夜間撮影をサポート。
嬉しい機能
Wi-FiとGPSが内臓されたのは個人的に嬉しい機能。
K-S2のようにWi-Fiでスマートフォンやタブレット端末とデータリンクして遠隔操作や写真転送ができる。
THETA SやSTYLUS1を使っている身としてレリーズケーブルを必要としない遠隔操作は自由度が高く、ぜひとも搭載して欲しい機能。
その上でレリーズなどが使えればなおよし。
またGPSで位置情報の記録や天体追尾アストロトレーサーなどGPS系特殊機能はK-3II同様に全てがボディのみで行える。
こういう機能っていろいろマニアックかもしれないけどユーザーが欲しいと言ったらトコトン手を抜かないあたりペンタックスらしいというか(笑)
K-1 おすすめ情報
公式のPENTAX K-1 スペシャルサイトもメーカーの暑すぎる熱意が伝わって見ているこっちも胸熱(笑)
カメラの八百富さんのブログではK-1のことが事細く紹介され、メーカーと直接やり取りもつづられています。
カメラの八百富|待望のペンタックス・フルサイズ機が4月下旬に登場!PENTAX K-1 いよいよ予約受付開始です!
LOVE PENTAXYZさんのKマウント用フルサイズレンズまとめも購入予定の方はぜひご一読を!
デビューキャンペーン
K-3やK-S1の時のようなカメラ購入者へデビューキャンペーンが行われる。
すでにボロボロだかど初めての一眼レフ、PENTAX K-3を購入した時は簡易マニュアル付き写真手帳をもらった。
2013年の1年分、フォトワークの行き先や写真活動での気づきを記録しながら一つずつ機能を覚えていった。
弟がK-S1を購入したときはナノユニバースのおしゃれなカメラバックをもらっている。
今回PENATX K-1というファーストフルサイズカメラというビッグアイテムに合わせ行われるプレミアムデビューキャンペーンはその規模も内容も過去になくプレミアム。
PENTAX K-1購入者全員にPENTAX K-1ブックレット、ポスター、本皮カメラストラップが贈られる。
欲しい!
事前購入宣言者にはさらにK-1の文字が配(あし)われたメチャクチャカッチョイイホットシューカバーがプレゼント。
ああ、欲しいッ!!
購入宣言は2/18日からPENTAX K-1の発売日まで
申し込み期限はPENTAX K-1の発売日から5/31まで
期日までには購入宣言しようかと。
最悪機材売却も検討していたりして!
それPJの死亡フラグっぽい!
さらにPENTAX K-1に加えD FAレンズを合わせて購入or所有するひとにはK-1用バッテリーグリップ(D-BG6)か防塵・防滴の小型外付けフラッシュAF201FGがプレゼントされる。
すでにレンズを所有する人にもプレゼントされるあたりリコー・ペンタックスの懐の広さを感じるね。
レンズ購入特典対象レンズは以下の通り。
HD PENTAX-D FA 15-30mmF2.8ED SDM WR
HD PENTAX-D FA 24-70mmF2.8ED SDM WR
HD PENTAX-D FA☆70-200mmF2.8ED DC AW
HD PENTAX-D FA 150-450mmF4.5-5.6ED DC AW
先日行った多摩動物公園でオートフォーカスが迷ったり大きく移そうとしても距離的にしっかりと捉えきれないことが多発。
どうにももどかしく何度もクイックシフトフォーカス(DAレンズのAF後もマニュアルフォーカシングできる機能)でカバーした。
元気に走り回る動物でも一撃必殺のオートフォーカスで捉え切るような強力な超望遠のレンズの必要性を感じるので多少ヘビーウェイトでも特に今はHD D FA150-450やHD D FA☆70-200が欲しいかも。
自分は・・・
踏みこめるならば迷いなくフルサイズの世界へ踏み込みたい。
しかしその前に立ちはだかるお金という壁が本当にもどかしい。
写真やカメラって生きていく上で絶対に必要ってわけじゃない。
反面「生活費」っていうお金は生きている以上どうしても必要な訳で「趣味という小さな幸せ」のために安易にブン投げるわけにもいかない。
あなたはPENTAX K-1を手にしますか?
と問われても今のままじゃ発売日に入手はとても難しく、厳しい。
「PENTAX K-1が欲しい!」って望む願いの強さで手にできちまうなら人生さほど苦労はしないだろうけど。
どんな変化も同じように踏み出した先にしか味わえない世界があるし「楽しい時間を大事にしたい」という思いを大切にしたいことも変わらない。
行動、選択の基準がかね、カネ、金なのが本当に残念だけど自分は「時期を見て買う」って人になると思います・・・
まとめ
待ちにまったペンタックスのフルサイズ機は予想をはるかに超える充実っぷりで公式ホームページを二度見三度見としてしまうほど。
しばらくティザーサイトも音沙汰なかったのに突然のフルサイズ公式発表、サイト一斉にオープンという情報の激変っぷりに小惑星ユリシーズでも降ってきたかのごとく「何があった!?」「どうしてこうなった!?」状態。
ペンタックスの本気で作ったフルサイズカメラが楽しみですね!
PS.
不気味なくらい熱心なニコン信者がっぽい人が
「ペンタックスにはK-1とK-01という二つのカメラがあると説明したら一般人は「ハァ??」な話だわw」
と正直な何が言いたいのかよく分からないツイートをしていたので直感で自分は
「ニコンにはD5とD50とD500とD5000という素晴らしいナンバリングのカメラがありますね!」
というカウンターマニューバ、ダイレクトシュート的なコンボをお返事したらツイートを消されてしまった(笑)
記事のネタがッ!
まぁ正直どこのメーカーもカメラのナンバリングってよほど詳しくないとわかりにくいよね。
ナンバリング以外だとニコンDFとかペンタならQ、リコーならGRが当たるかな。
PPS.
初のフルサイズとして送り出されるPENTAX K-1はプロダクトテーマに「ファン(ユーザー)を大切にしたい」というコンセプトをかかげていた。
自分はまた一つPENTAX(ペンタックス)というカメラブランドが好きになった。
今の僕は単純にスペックだけでカメラ選ぶことはなくなっている。
見ず知らずな他人の機材と比較してドヤ顔したい訳でもないからね。
初めての自分の意思で手にした、自分に一番しっくりきたPENTAXのカメラが好き。
好きだからこそ手にしたい、趣味という小さな幸せの中、充実した時間を共にする相棒として使いたい。
一人のユーザーとしてPENTAXから送り出される最初のフルサイズデジタル一眼レフカメラを手にして、共に歩み、良い写真を残すことで祝福したい。
いまは、ただそれだけ。
だから・・頑張れ・・・!
コメント
ヤマヒロさん、
ペンタさんの新作が物凄く欲しい気持ちが
ムンムンしてきましたぜよ〜!!!!!!?
画素が物凄いですね〜??
確かに飛行機を撮影する人って何かにですね
取り憑かれたようにみんなニコンですよね?
自分が好きで使い慣れている機種ないし、
メーカーで行くのもまたヨロシですね??
お仕事で手に入れたお給料は、
新作ペンタさんになるのかな?と思っちゃう
5月31日という事は双子座ですよね?
僕は10月4日の天秤座でありますぜ!!
四柱推命だと木星の天秤座と言う、
僕は占いをあまり信じない人なんですけれど
非常にレアなんだそうな?分かりませんが
リラックマさん
>いつもコメントありがとうございます^^
ペンタックス、写真、アルティミシアと好きなことこそ
自分の持つ潜在的な魅力を引き出してくれると感じる今日このころなヤマヒロです(笑)
フォトワークは風景がメインなのでフルサイズ機の持つ高い画素数や色調の豊かさ、
ユニークな撮影機能で新たなフィールドに踏み込んでみたいというのは山々なのですが
給料だけでは年金、生活費と残念ながら生きて行くだけで手一杯です・・・
ちなみにお言葉の通り自分は双子座っすよ。
特に気にしたことはなかったのでなんとも言えませんけどね(笑)
遊びに来ました!気になり記事のこちらコメント致します。変態ブランドのPentaxユーザとしては、待望のフルサイズは気になりますねー!!個人的には、新画像処理エンジンのノイズ耐久が気になっています!あとはフレアとゴーストに強いレンズを出して欲しい。。。僕はK-5iis使用なので、APS-Cの最高傑作K-3iiか新エンジン+RRSのK-1悩み中です!
Makoto Igariさん
>初めましてとプライベーティアフォトワーカーヘようこそ!
フルサイズは友達のニコンD750と機材トレードで使ったことがしたことがありますが
やっぱり高感度でもノイズ耐性と色調階調は豊かでしたよ!
K-5IIsを使用
>ペンタックス機をお使いなんですね!
周りに誰もユーザーがいないので、なんだか親密感わいてきました(笑)
ちなみにサイトの写真はK-3や3IIがメインだったりします。
先日の動物園でも強化AFのおかげでだいぶ動き物にも強くなった印象的でした。
発売時にK-3II シルバーモデルが出ていたら多分そっちに行っていた公算大!
自分もいつもは風景写真がメインなので3IIの時点で十分シャープな写真が撮れるので
RRS+フルサイズパワーは見て見ぬふりはできない程度に気になっております・・・!