突然ですが、最後にバイクのバッテリー交換したのはいつですか?
交換目安の3年前?それとも5年前?あるいは、もう覚えていない?
実を言うと自分の青トリさんことトリシティ155は納車した3年前から自分ではノーメンテでした。
そんな状況であろうことか、とあることを忘れバッテリーを上げてしまったのです。。
トリシティ155行きます…!
…キュルル…ジジ…ジジ…ジジ…ジ………
シーン。。。— ヤマヒロ (@yamahirok3) May 24, 2021
ーー「うるせえな」という方へーー
今回はトリシティ155のバッテリーを上げてしまったため、軽量・小型なリチウムイオンバッテリーへの交換について紹介する記事です。
中毒性が強すぎる「トリシティとサウナの歌で安眠が妨げられた」という方は大変お手数ですが戻るボタンか閉じるボタンをよりブラウザーバックをお願い致します。
ご迷惑をお掛け致しまして申し訳ありませんでした。
ちなみにトリシティとサウナの歌のフルバージョンはこちら
↑いい意味で“公式が病気”
今回は自分がやっちゃった「トリシティ155のバッテリー上がりに気をつけて!」ってことと
トリシティ155/125に使える軽量・小型なリチウムイオンバッテリーのメリットやトリシティのバッテリー交換方法を紹介します!
トリシティとのバイクライフを快適にするために、交換を検討中なあなたの背中を押すエントリーになれれば嬉しいですっ!
今回紹介するアイテム
バッテリー終了ーー!!
ツーリングに行こうと引っ張り出したトリシティのエンジンスタートしようとしたところ、セルが弱々しく回ったのち、意気消沈。。
当時片道4kmのド短距離走を連日繰り返す母の原付で似たようなケースに遭遇したことから症状はなんとなく察した。
バッテリー終了ーー!!
と。
その日はそそくさと乗り換えてトレーサーでツーリングに出たのだけど、
次の日、祈るような気持ちでセルを回してみると、なぜか始動には成功してしまうのでした。
【悲報の続報】
青トリさんのエンジン始動に成功 pic.twitter.com/aEw3IuNANO— ヤマヒロ (@yamahirok3) May 25, 2021
3年目ですし、もしかすると結構弱ってるのかも。。
それやっちゃダメ!!
そんなこんなで「バッテリー上がりか。。よろしい。ならば交換だー!」
というノリでトリシティ155のバッテリー復活&軽量化のため、
「電気は電位差で流れる。」とか「同じ電位にある物体に雷は落ちない。」とか「おまえ自身に雷撃がry…」
くらいの知識でそもそもバイクの”バッテリー”についてよくわからないまま、バッテリー交換をすることにしましたー!!
ぶすうっ。
その時である!
端子から光がほとばしり、
電装系を粉々に吹き飛ばしたのだッ!
とか
ダメ。ゼッタイ。
※画像はイメージです。
でも、知らず知らずやると1/2くらいの確率でやりかねないかも。。
トリシティ155のバッテリー上がり
今回のコトの発端はトリシティ155のバッテリーを上げてしまったことから。
2018年の購入時、純正バッテリーの新品を積んでもらってからは自分ではノーメンテ(2年目点検で充電はしたのです)
バッテリーを上げるまでは変な症状らしい症状もなければ、警告灯が光ることもなく。ごく普通に乗れておりました。
電装系のカスタムに関してはETCやドラレコ、変わり種といえばエンジンのパワーアップのための強化コイル&プラグを入れたくらい。
バッテリーが上がってしまったこの時は自宅前だったので2番機のトレーサーに乗り換えてすぐ出れたけど、
たとえば、これが“ツーリング先のホテル前”とかだったらと思うとゾッとするよね。。(間違いなくJAF案件)
セルは回るけど…
トリシティの症状としては、力なくセルは回るけどエンジン始動には至らない状態
ガソリンはしっかり入っており、オイルレベルも正常。
YSPで聞いたところ電気系統の主要パーツのレギュレータも異常なし。(死んでるならキーオンにしてもライトが点灯しないそうな)
色々情報も揃って、過去に家の原付でも同じ症状が出たことから原因はバッテリー上がりとみて間違えなさそう。
原付スクーターみたいにキックスターターが付いてたり、押しがけできるタイプならまだ即時エンジン始動する希望はあったのかもしれませぬ。
原因はシートロック忘れ
トリシティは125の初期型からトリシティ155や125の2018年モデルからはブルーコアエンジンを始め大幅アップグレード。
その一つに夜間の荷物の出し入れにすごく便利なメットインLEDライトがありました。
ーーヤマハ発動機 プロダクトライブラリーよりーー
このライトはシートロック連動式で“カチッ”とロックできていない場合は点灯しっぱなし。
多分ETCカードの入れ替えの際にシートロックが甘く、そのまま2週間以上放置してしまいバッテリーが上がってしまったようでした。
充電or バッテリー交換?
不調の原因がバッテリーと分かったところですべきことは充電器を用意して再充電するか元気100倍な新品への交換
もしかすると当面これっきりのバッテリー充電器を買って、充電すれば再利用は可能。
だけど、2〜3年で交換とも言われるバッテリーの平均寿命的にはそろそろ頃合いでもあるようでした。
せっかくだからリチウムイオンバッテリーに交換してみませんか?
軽量・小型なリチウムイオンバッテリー
今回交換するのはいわゆる“リチウム”とも略されるリチウムイオンという種類のバッテリー
身近なものだとスマートフォンのバッテリーをイメージすると分かりやすいんじゃないかな。
一般的な純正品の鉛(なまり)バッテリーと比べ、大幅な軽量化を始めメリットが色々あるのでいくつか紹介してみるっすよ。
交換するだけで軽量化!
リチウムイオンの一番分かりやすいメリットは交換することで数kgほど軽量化できること!
トリシティの押し引きで困ることはあまりないけど、非力で細腕な自分としては涙が出るほど嬉しい部分です!
Webオートバイ バイクの“リチウムイオンバッテリー”って実際どうなの? 寒くて乗る機会が減る冬季に変えてみました より
トリシティ155の場合、純正品YTZ7V(2.5kg)→AZリチウムITZ7S-FP(0.54kg)と、
おおよそ同クラスの鉛バッテリー換算、約1/5程度の重量なので交換することで2~3kgほど
つまり、例えるなら2Lペットボトル1本分の軽量化ができちゃいます!
充電容量が大きくコンパクト!
標準装備の鉛バッテリーと比べて充電容量が大きめ。
だから、リチウムイオンなら同クラスであっても物理的にコンパクトにできるという利点もあります。
←左:純正 右:リチウム→
走るだけならエンジンを回すだけの電力を確保できれば大丈夫だけど、
今はETCやドラレコ、グリップヒーターやDC電源などなど、、電装系パーツは何かしら付いてると思うんだ。
なんだかんだトリシティ155(ヤマヒロ機)も色々ついてます。
それに写真と撮ってSNSにアップするのが好きな人ならキーオンでカッコよく撮影したい時もあるよね。
だけど、山の上で夕日を背に写真撮影してたらバッテリーが上がっちゃって・・・
というのは出川さんの”充電させてもらえませんか”よろしく。
そんな恐ろしい事態だって、単純に充電容量が増えることでグッと回避しやすくなるはず!
また積載の制約が多いバイクにおいて物理的にコンパクトにまとめられるのは人によっては大きなメリット
内部を電装系パーツでいっぱいにしてる人ほど、その恩恵を受けやすいんじゃないかな?
トリシティ155/125はシート下のカバー内へ縦で配置するけど、サイズダウンできる分車種によっては収まり良くなるはず。
逆に「固定が難しくなる」って思うかもしれないけど、今回購入したAZシリーズはサイズダウンする分のウレタンスペーサーが付属していました!
デメリットは?
安定性重視の純正品と比べて良いことづくめなリチウムイオンバッテリーだけど、注意点やデメリットもいくつか。
まずリチウムイオンバッテリー運用時に注意しておきたいのが、冬場の極低温時。
バイクはセルを回すのにたくさんの電力が一気に必要なので温度に敏感な特性上、冷えているとセルスターターがかかりにくいことがあるそうな。
とは言え、トリシティ乗りのフォロワーさんいわく「年間で最大マイナス3度くらいでも問題なく運用できてる」とのことだったので自分の地元関東なら全然問題ないのかも。
↑雪が積もってもこんなもん
それからバッテリー液にレアメタルが使われるリチウムイオンは価格が高めなものが多いとのことだけどトリシティの場合、純正と比較してみると値段はピンキリ。
今回必要なトリシティ125/155の純正部品はGSユアサYTZ7Vだったのだけど、
その互換品である岡田商事のAZ ITZ7S-FPの場合、そこまで価格差が大きくなかったので国産ブランドの安心感でセレクト!
バイク用リチウムイオンバッテリーについては詳しく解説してるWebオートバイの記事を合わせてチェックしてみてね。
AZ ITZ7S-FP リチウムイオンバッテリーへ交換!
トリシティに使えるリチウムイオンバッテリーはいくつかあるけど、
今回が選んだのは岡田商事という日本の企業が発売している”AZシリーズ”のITZ7S-FP
端子取り付け用ナットはもちろん、純正品より小型化できるリチウムイオンなのでサイズ調整用のウレタンスペーサーも付属。
日本メーカーの安心感はもとより、自分なんかよりずっといじり倒してるトリシティ乗りの方々の勧めもあって交換することに決めました。
上面にはFUL、MED、LOWと書かれたインジケーターと“男の子なら特に理由もなく押したくなる”ボタンがひとつ。
ポチィ!!!
また爆発をネタにして!脳筋ですかヤマヒロさんは!!
それに「芸術は爆発だ!」って誰かが言ってたよー
それに2度あることは3度あるって。これも誰かが…
本当は残量チェック用
車両に積んじゃうとあまり使わないかもだけど、押してる間だけランプが光って残量が見えるっすよ。
トリシティ155のバッテリー交換方法
ここからはトリシティ155/125のバッテリー交換手順について。
バイクのバッテリー交換についてはリチウムでも通常の鉛バッテリーでもやることは一緒で端子を取り外す順番さえ間違えなければ大丈夫!
端子を取り外す順番さえ間違えなければ!(大事なことなので2回言いました)
シート下のカバーを開ける
手始めにバッテリーにアクセスするためシート下のカバーを取り外します。
フットボードの2箇所とメットインを上げた状態で見える2箇所をプラスドライバーで外そう。
ネジを外したらカバーを外せる状態になるのでメットインをいったん上げて、ずらすようにしてカバーを取り外し。
コトの発端でもあるメットインは開いている間ライトが点灯するのでカバーを外せたらシートロックを忘れずに。
カバーを外すと点火コイルの上にバッテリーを確認できました!
固定バンドの取り外し
トリシティのバッテリーは固定用のゴムバンドでガッチリ固定されています。
力仕事にはなるけど、右側/左側どっちでも大丈夫なので外しやすい方から取り外そう。
この状態ならバッテリーにアクセスできるので片側は吊るしたままでOK
マイナス→プラスの順に端子を外す
ここがバッテリー交換の一番のポイントとなる端子の取り外し。
工具はサービスツールのプラスドライバーでも行けるのだけど、
順番を間違えたまま、もしも外した端子が別の金属に触れるとショートしてしまうので、バッテリーから端子を外すときは必ずマイナス(黒)から!!
なぜ順番があるっていうと。
バッテリーのマイナス端子は、
フレームに繋ってるアースなんです。
だからマイナス端子が
バッテリーについたまま、
プラス端子を外そうとして、
フレームや金属に接触したら、
ショートしてヒューズが飛んだり、
スパークして危ないんです。。
今でこそ笑い話かもしれないけど、
バッテリー交換をメガネレンチでやっていたら、不運にもマイナス端子とプラス端子に同時に接触してしまい大電流が流れたとか。
結果、工具は真っ赤になる程熱を持ち、溶着の要領で外せなくなった。というお話を聞きました。
そういった事故を防ぐため、必ず端子を脱着する順番は守って適切な工具で作業してね。
閑話休題。
順番を守って、マイナス(黒)を外したら次はプラス側(赤)も同様にネジを緩めて取り外し。
端子を外したらバッテリーを取り出せるので古いバッテリーを車体から下そう。
もし端子が汚れていたり、錆びていたら真鍮ブラシで磨いて接点復活剤を塗っておくと良いみたい。
新しいバッテリーを交換
古い方を取り外せたら、箱出し新品の新しいバッテリーに交換します。
純正より小型なリチウムイオンなので付属のスペーサーを取り付けてます。
取り付け時も端子を繋ぐ順番があるので読み進めていってね。
スペーサーで高さ調整(リチウムのみ)
交換するだけならどうと言うことはないのだけど、、
標準装備のバッテリーより小型なリチウムイオンはそのまま入れるとゴムバンドの高さに届かずスカスカ。
このまま走ると振動でバッテリーや端子類を破損してしまう恐れがあるので付属のスペーサーでしっかり固定できるように高さを稼いで配置しよう。
自分は全部使って両サイドに2個ずつ取り付けてみました。
隙間に配線を押し込んだり、メンテナンスツールや車載工具セットなんか入るんじゃないかな?
戻す時はプラス→マイナスの順に端子の取り付け
思い込みで間違えやすいのが多分ここ。
バッテリーの交換後、繋ぐときは取り付け時とは逆の順番でプラス(赤)→マイナス(黒)の順に取り付けます。
・・・あれ?
ヤマヒロ
取り付けは・・逆…!?
フウカ
大変だ!ヤマヒロさんが繋ぐ順番を間違えた!きっと爆発してしまうよ!
リオン
みんな下がれ!早く!青トリさんが爆発する!
ほ
あ
あ
あ
あ
あ
っ
!
!
!
!
!
!
!
みんな、怪我はないかね?
(何事もなかったかのように。)
改めまして端子の取り付け
さて。手順に戻ります。
新品のボルト(ネジ)とナットが2セット付いているのでボルトを端子側、ナットをバッテリー側に配置。
ドライバーを使ってプラス(赤)→マイナス(黒)の順に繋ぎます。
取り付け時に緩んでいると、通電不良や自然放電の原因になってしまうので最後までしっかりと締めよう。
最後にゴムバンドで固定して交換作業はフィニッシュ!
交換後の始動チェック
最後にちゃんとエンジンが回せるか実際にエンジンを始動してチェックします。
やることは普段通りキーオンにして、サイドスタンドを上げて、セルを回すだけ。
新品に変えたのだから当然だけど、一発始動できました!
もしキーオンできないとか、エンジンが回らない場合、
端子がしっかり繋げてないかもしれないのでもう一度取り外し→取り付けの順番で繋ぎなおしてみてね。
古いバッテリーの廃棄は?
自治体によりけりなところはあるかもだけど、オートバイのバッテリーを廃棄するとき普通ごみに出すのはNG
廃棄に関してはガソリンスタンドやバイク屋さんに引き取ってもらうのが一番確実かな。
最寄りだとお世話になってるレッドバロンにてこのクラスのバッテリーは880円でした。
まとめ
今回はシートロック忘れで上げてしまったトリシティ155のリチウムイオンバッテリーへの交換でした!
交換して元通りになったのはもちろんバッテリー自体がマスの集中している中心にあるので、
およそ2kgの軽量化は地味に大きく、バイクの引き起こしや押し歩きが気持ち身軽になりました…!
パーツをつけるのは簡単だけど、減らして軽量化するが難しいオートバイにおいて、リチウムイオンバッテリーは消耗品でありながらパフォーマンスパーツとしても貢献!
今回は2週間近いシートロック忘れという原因こそあれど、納車から3年ほど経って換装するには良い機会だったということで…!
バイクのバッテリーの交換時期は目安3年。
弱ってきたり、交換時期であれば自分でバッテリー交換したり、軽量なリチウムイオンへの換装にも是非挑戦してみてね。
おまけ:トリシティ125/155に使えるバッテリー
軽量・高性能な岡田商事のAZリチウムイオンバッテリー
今回交換した国産ブランドの安心感で選んだ岡田商事のAZシリーズ
高価とされるリチウムイオンでありながら純正との差額が1000円も無かったので自分的ベストバイ!
155スクーター向けから大型バイク用まで純正互換でラインナップしているのでぜひチェックしてみてね。
初期装備で安心の純正品:GSユアサ YTZ7V
パーツカタログにも記載されている純正部品のGSユアサ製 YTZ7V
安定性最重視ならおそらくこれ一択。
自分はシートロック忘れでバッテリーを上げてしまったわけだけど、持たせれば5年、長い人だともっと持たせることができるみたい。
コスパ抜群な互換品:台湾ユアサ TTZ7V
純正の1/3程度の価格で購入できる台湾ユアサの互換品
通常の3倍の出力を発揮しそうな色だけど、性能は純正装備と同等品で価格はぐっと抑えられたバイク大国の台湾製!
レビューを見る感じだと純正よりもちょっと寿命が短いように見えるけど、それ以上に安価なのでそこは我慢。
定期点検や自分で日常点検しっかりやってる人なら大丈夫なので維持保守交換を前提に使おう。
リーズナブルなリチウムイオンバッテリー:skyrich HJTZ7S-FP
価格を抑えてリチウムイオンバッテリーを試すならコレ!
AZよりも幾分か値段が手頃なので複数台所有してたり、まとめてリチウムイオンへ換装するにもピッタリ!