自分の絵が好きですか?
という問いにNOと答える自分がいた。
一時は挫折し自分の作品嫌悪にまで陥っていたお絵描き(イラスト)でしたがプライベーティアフォトワーカーのため、趣味として再びペンタブレットを握ったヤマヒロ。
今更ながら「漠然と書きつづけても上達するってことじゃないんだなー」っていう何するにせよ上達する上で大切なマインド(思考)を最後にも紹介するとある本を読んで気がついたので自分のイラストの変化と合わせて書き記しておきたいと思います。
コンテンツ
漠然と書いていた
時は西暦2011年8月。
高校のPC部の影響で飛行機を書きたくてデジタルイラストの世界に踏み込み、単純に好きなモノをただ漠然と書いていた。
イラスト環境
ノートの片隅に落書きの延長線上程度のレベルで主に写真や図面の模写。
この頃は週一くらいのペースで作成していた飛行機やガンダムのプラモデルやテレビゲーム以外の趣味が無く、当時アルバイトをしていた高校生だった自分は貯金はある程度余裕があった。
バイトで買ったデスクトップPCには今も現役なPhotoshopエレメンツが入っていたのだけど、イラストを始めて間もない自分は生意気にもBAMBOOのペンタブレットとイラストレーションソフトウェア「イラストスタジオ」を導入。
どこまで本気になれるのか分からないのにお金の力で環境整備とか当時の自分の思考が怖い・・・
そんなこんなでデジタルイラスト環境が一気に整い、初めてデジタルで書いたフランカーが上のヤツ。
今見れば荒だらけなのですが好奇心のままに楽しく書いていた当時の絵でして・・・
正直なところよく残ってたな〜(笑)
- F-15S
- F-15
- F/A-18ZSR
- PAK-FA T-50
初めてな初心者なので当然何をどうすれば上達できるのか知らず「分からないことが分からない状態」(苦笑)
このころから「上手くならないな・・・」と自虐的に嘆いたものです。
カメラを買った
カメラを手にしたことでイラストに大きな変化をもたらしたというが自分のイラスト歴のなかで大きなポイントの一つ。
最初のカメラともなったのは旅行と自分の作ったプラモデルを撮りたいがため購入したCASIOのエクシリウム EX-ZR10。
それこそホントに値段基準で買った売り場で一番安っすいコンパクトカメラでした。
(こんな選びかた絶対にダメっすよ!)
当時スマートフォンなんて無かったですし携帯電話のカメラの画質は記録写真レベルでそもそもSD携帯電話の内部データをPCにおくる環境がなかったので・・・。
一応旅先の記録程度用だったエクシリウムでしたが「デジタル写真ってイラストにも使えるじゃん」と遅すぎる気づき、ようやくカメラや写真を活用しはじめカメラが有るか無いかというアドバンテージを得た。
EX-ZR10おかげで構想の簡略化でペンが進み、合わせて背景の持つ影響力を知った。
数年後にデジタル一眼レフカメラ、PENTAX K-3と出会ったことでより良い写真データをイラストへ転用できるようになった。
PENTAX K-3と出会えて趣味として写真やカメラへの知識を深めイラストにおけるフレーミングとおさまりの良い構図を学び、そもそも「光のあり方」への理解度を高めるというイラストにも置き換えられる非常に大きな進歩があった(断言)
シャッターを切ってるだけで終わる完結までが簡単な写真へと逃げるように絵を書くことをやめたバーロー、ヤマヒロなわけですが自分の「これが好き」を形にするべくデジタルイラストを再スタートして現在に至る。
プラモ写真をトレース
カメラ活用の第一段として作ったタミヤの飛行機プラモデルの写真を撮り、なぞるというフォトトレース法で書くようになった。
邪道と言う人もいるかもしれないですが自分は下手だって思っていたから「トレースでも模写でもOK」と考え、とりあえず手を動かした。
フォトトレースの高い再現性のおかげでパース等の狂いが大きく緩和され、ある程度のバランスを体感的に身につくことで自分の書いた絵の部分的な違和感にも気づきやすくなりました。
(トレースやり過ぎて自分の画風を見失うわないように!)
同時にラフや下書きは省き主線を引く行程がとてもスムーズになりモチベーションアップにも繋がった♪
大切な趣味時間なのだから楽しむためのモチベーション大事!
(社会人なってからなおさら痛感・・・)
風景写真を背景へ
カメラ活用の第二段として撮った写真をイラスト調に加工してイラストの背景に使用し始めた。
(EX-ZR10のエフェクトにイラスト調にするモードもあった)
手軽にそれっぽくなるし、差し替えもとても簡単。
おかげで主役の飛行機につぎ込める時間が増えパネルラインを始め、情報量を増やすことができるようになったし、なにより背景の影響力も思い知ったのもカメラのおかげだったりする。
デジラマやってみた
イラストを書く以前からの趣味でプラモデルを作っていたので写真を撮ってデジラマ(デジタルジオラマ)にも挑戦。
デジラマというのはプラモデルに背景やエフェクトを合成してあたかもそこにあるかのようにみせる特撮画像編集のことでフォトリアルとは程遠いレベルで真面目な作品からネタまで浅い知識でいろいろやっていました。
- ストライク
- VF-25
- FX-550?
デジラマからもメカの発光や炎、飛行機雲などエフェクトに関して学んだことがたくさん。
逆に被写体のフレームへの納めかたは写真に直接つながった知識だったりもする。
(バラバラに撮影して一枚絵にまとめるのがデジラマでは一般的)
イメージとリスペクト
イメージを決める
「ミサイル回避!」とか「飛び続けた機体」という風に大まかでもいいので自分のなかでOOを書きたいという明確な「イメージ」や全体の「テーマ」を決めておくと、作業に迷い無くペンや着色ブラシが進みます!
いっそのことラフの時点で絵のタイトルをつけるくらいの気持ちでいいかも?
ボックスアートにリスペクト
他の作品からリスペクトを受けて書きあげたのがこれ。
構図、強烈なパースペクティブなど初めての試みを活かしたインスピレーション(ひらめき)あふれる自信作で「自分のイメージに近づいた!」という自己満足度と達成感ハンパじゃなかった♪
特に大きな影響を受けたのがガンダムキュリオスの説明書イラストと支援戦闘機スカイグラスパーのプラモデルボックスアート。
躍動的なスピード感あふれる魅せ方や構図、イラストならではの写真とは違ったパース付け方、合わせて風景のイメージなどもおおいに参考にさせていただいた。
自分独りのイメージだけで書くよりは当然外部や他の人の感性や刺激を受けて自分の絵に取り入れたとき、自分の絵がレベルアップ!進化して行きますよね!
この時自分の中に秘めた「これが好き」を目指そう!って気づけた。
ツールのこと
正直今のイラストレーションソフトって多機能すぎて取説に目を通しても「どこでどう使えば良いのやら・・・」状態になることも。
そんなこんなで自分大きくレベルアップさせたと実感した2つの機能も紹介。
ベクターレイヤー
ペン入れが失敗続きで全然先へ進めなかったり、後から失敗に気づき手の打ちようがなくてそのまま書き上げるモチベーションが維持できなくったり・・・。
「キャラクターと違い有機的な線が無い分、飛行機はメカらしく主線に正確さを求めたい!」という性格が悪い方に働いたらしい(苦笑)
そんな中イラストスタジオの取説を読み返しベクターレイヤーの説明を見つけいざ実践。
ベクターのレイヤーでペン入れ(主線清書)しておけば後から修正したり、移動もOKでミスしても大丈夫という安心感がハンパじゃないうえに超絶ラクチン。
現在ペン入れでアウトライン(輪郭)と機体パネルラインを分けて作成するのが当たり前。
パネルラインは複製したものを1pxずつずらし、明るい部分と暗い部分、暗い部分ガウスぼかしの乗算で重ねる立体感を出すのが自己流ながら定番となった。
初めて使ったときは線の幅や線そのものを好き放題に微調整できることに感動したし「なんで今まで使わなかったんだ!」状態でぼうぜんとツールへ無知さを痛感した。
イラスト初心者だった自分が最初に知るべきはキレイな色の塗り方以前の行程で重要な要素である「主線の引き方」と「修正の仕方」だったんじゃないのかな?
反面自分の書く線って固くなった気がするけど。
背景の簡略化
飛んでいる飛行機の背景といえば空ですよね。
いっつも同じよう背景なのを書くならもっと簡単に出来ないだろうか?と思ったことがあった。
フリーソフトGimpのフィルター機能の試行錯誤を繰り返したおかげで背景の空や雲の表現をパターン化してとっても簡単かつ短時間で作れるようになった。
(別に記事を用意するかも?)
また少し気合いを入れて書くときはフィルター作成の上に書き足し。
イラストは手書き感が加わると一気にオリジナリティが増してきますよね!
まとめ
好きを形にする努力できる時間をきちんと注ぎ込めば好きなものこそちゃんと上手くなる。
絵を描いて収入を得るプロの絵師やイラストレーターだって絵を描くことに途方もない時間を費やして現在に至るのは共通点なハズ。
最初からすごい絵をを書けるバケモノ絵師なんてそうそう居ませんよね。
カメラや写真を使って脱・初心者した辺りの自分でも絵を書くことだって技術を積み重ねていくモノだってことくらい知ってる。
「上手く書けない」とか「自分は下手だ」とか嘆いたり妬んだり上手な人に嫉妬してするのは逆効果だし自分の作品が嫌いになってしまいます!!
それに自分自身が変わらないし変われないのでトライ&エラーを繰り返して自分の中の「これが好き」を目指してアプローチしてきた。
成長の仕方、理解度は人それぞれですが一枚一枚に自分が「こんな絵を描きたい!」というゴールイメージを持って努力とインスピレーションを積み重ねれば、そこに生まれる画風の変化。
その先に自己成長が作品という形となってあらわれる。
デジタル絵はゆったりまったりと書き続けて5年くらいだけどのイラストの上達や作風変化ってそういうことからだと思う。
好きへ向けて飛べ!
イラストでもカメラが自分を大きく後押ししてくれたけど、自分の好きな作品を追い求めればすぐにレベルアップできる気がするね。
「写真とイラストを重ねて面白い表現はできないかな?」と模索中だったりもする。
偉そうなこと書いておきながら自分の飛行機イラストは見ての通りまだまだ発展途上。
だから新しい作風や表現へのチャレンジの繰り返し、自分自身へ挑戦をし続ける。
そう考えれば自分の絵だって好きを目指して書けば書くほど成長できるってことだよね!
上手くなった実感があればなんだって楽しいし長続きするから!
仕事じゃないんだからあせる必要なんてなし!
趣味で絵が上手くなりたいならたくさん刺激を受けて楽しく書いて行けばいいし、その度に工夫を重ねて自分の中にある到達点へ近づけていきます!
記事上部、最初の絵から見直すと自分の変化にいろいろと気づきがありまして新作からお恥ずかしい過去作まであちこちから引っぱり出して記事にしてみました。
僕は自己成長に関してはポジティブ思考で考えることができるようになりましたけど、あなたはどうでしょうか?
そういう考えられるようになれたのは冒頭でとある本として紹介したこの一冊のおかげだったりもする。
いまあなたが自分のお絵描きを前向きに思えないのであれば、ぜひともこの本を読んでまずは書く技術よりも自分の絵に対する考え方を見つめ直してみてくださいな。
そして自分の絵、書き上げる主役(キャラクターでもメカでも)を今より好きになれれば一層の成長を実感しながら上達していけますよ!
というヤマヒロ(@yamahirok3)のデジタルイラストに関する経験談でした!
ヤマヒロさん、
改めてヤマヒロさんの描くフランカー達を
見させて貰いましたが、物凄い描写力に圧巻
好きな戦闘機をこの様に描けるなんて、
素晴らしいですね…。
僕は時々、ヤマヒロさんがフランカーや
オリジナルの子(リオン君達の事)をですね
ブログにUPした時に、
さん付けでなくて画伯にしてる時ありますが
それは絵の素晴らしさに酔いしれている、
証拠でもあったりするんです…。
絵でもゲームの腕も、カメラの腕も、
プラモデル製作の腕も何でも何度も何度も
繰り返して行く事で上達するものですよね?
僕は趣味の1つにスパイスから作るですね
インドカレーがありますが、
カレーの場合はあれやこれやないと作れない
時がありますが、
何もインド料理と言うものはカレーだけでは
なく、おかずだってあるんで、
おかずを何回か作っていくうちにですね、
今日はこの野菜を入れて作ってみるか??
とか想像してチョット違うレシピですると、
思いもよらぬ大当たりな事が何度かあります
リラックマさん>
夜中にコーンばんわ!
いつもコメントありがとうございます!
またまたお返事が遅くなり申し訳ないです・・・
漠然と書いていた絵が突然変わったのはとある本のおかげでした。
思考がかわってからは好きを形にするべく
イメージを決めて書いたり他の人の作品からリスペクトを受けてペンを走らせました。
イラストコミュニティでは仲間内から「フランカーの人」なんて呼ばれる程度に
単座のSu-27ファミリーばっかり書いてました(笑)
実はコメントを貰った当時の記事は8割完成の下書き状態から
間違えて公開してしまったらしくあちこち修正と装飾、追記を入れときました(笑)