MT-09TRACERで一般道を普通に走っている時のこと。
それなりの速度で流れているのに後ろの車が妙に詰めてきたり、
すり抜けてきたバイクやスクーターに横から当てられそうになったり、
至近距離で無理な追い越しされたりと、危ない目にあったことはありませんか?
なんだかんだと言われたら、自分は全部あります(汗)
ーー「フルパニアのせいでヒヤヒヤが止まらない」という方へーー
今回は割と真面目にバイク用ドライブレコーダーblueskysea DV988をキーオン連動での取り付けについて紹介する記事です。
「ケースなんて飾りです。車の人にはそれがry…」という方も大変お手数ですが戻るボタン、あるいは閉じるボタンをよりブラウザーバックをお願い致します。
ご迷惑をお掛け致しまして申し訳ありませんでした。m(__)m
そんなこんなではありますが、MT-09TRACER(トレーサー)を例にドラレコ取り付けにおいて「ここさえ押さえれば・・勝てる!」ポイントを解説していくっすよ!
blueskysea DV988を取り付け検討中なあなたの背中を押すエントリーになれれば嬉しいですっ!
★ドライブレコーダー自体はモデルチェンジしても結線や組み付け方は最新機種もおおむね一緒なので参考にしてみてね。
今回紹介するアイテム
バイクにドライブレコーダーって必要?
と、その前に“おもしれえツラ”してるトレーサーにドライブレコーダーを付けることにした経緯について。
1人のバイク乗りとして教習場で教わったルールを守る。
それでも自分に非が無くても天災は歩いてくる。
どっちかっていうと猛然と走ってくる。(物理)
きっとくる。(何がとは言わないが)
そこで後方警戒のドライブレコーダーを付けることによって、少なくとも車間距離の詰めすぎや煽り運転に対する抑止力になるんじゃないかな。
また間違って有料道路側に入っちゃった車が料金所から猛然とバックしてきたケースもあり、悪気がないにせよ人間焦ると何をしてしまうか分かったものではありませぬ。。
そんなことから買うならトリシティと同じ「絶対に前後2カメラ!」というのは決めていました。
装備に当たっては大型バイクのトレーサーなので「どうせ飛ばしてたんでしょ」と。
自分が死んでたら文字通り”死人に口なし”になる恐れがあるのでどっちかというと行動を示す自衛が目的。
またMT-09TRACERに関しては自分的には旅客機であり戦闘機というイメージ
そこに装備をありったけ積んだ“重戦闘爆撃機”がカスタムコンセプト
なので、前後バッチリ記録できる2カメラかつ、コックピット感マシマシするためモニター付きのものをセレクト!
自分がぶつけられて重症負った時、
相手に事実をすり替えられちゃったとしたら?
事故ってから「ドラレコ付けとけば良かった…」とかなっても、
知らないからね。
知らないからね。。
知らないからね…
そんなこんなで、MT-09TRACERのドライブレコーダーにはBlueskyseaDV988を取り付けました!
blueskysea DV988
「大型バイクのトレーサーにもドラレコつけよう!」と思い、1年ほど前に購入していたのがblueskyseaのドライブレコーダーDV988というモデル
blueskyseaは海外ブランドのドラレコとしては有名どころで国産メーカーに比べると値段もお手頃
中でも2020年発売のDV988は大型タッチモニター付きの前後2カメラタイプで速度や位置情報を記録できるGPSも最初から付属。
そのくせ、値段は軽く2万円を切るというお手頃全部載せな欲張り仕様!
数あるバイク用ドライブレコーダーの中でもDV988は当時親しかったYoutuberのシエロさんのレビュー動画を始め、各種レビューでも評価が非常に高かったこと。
また他の同価格帯のモデルと比較して機能面や付属品、実用域な画質がハイレベルでバランスしていたこと。
さらにゴチャっとしたアドベンチャーライクでサブモニターが似合いそうな09TRACERには自分的ベストバイでした!
DV988を自分で取り付けよう!
ドラレコのDV988に限らった話じゃないけど、電装部品は車両から電源を取ったりパーツの配線をする必要があります。
お店に依頼すればどうしても高く付いてしまうけど、電装パーツであるドラレコを自分で取り付けるにはハードル高め。
特に電源周りに関してはネットで取り付け方を調べてみても「電源はいつも通りなので割愛」とか「ギボシのやり方はみんな知ってるでしょ」
みたいな感じでバイクの電装系カスタム初心者向けの情報は全然ないという、安心の安全の心折設計2段構えでした。
そんなこんなで自分も最初は四苦八苦だったのだけど、必要なモノとやり方が分かれば意外と簡単というか、なんとかなる感じ。
自分のMT-09TRAECRを例に紹介するのでどこまでお役に立てるか分からないけど、本体とは別で工具やパーツ類は数千円ちょいでお店に依頼するよりはグッと安く収まるから是非チャレンジしてみてね。
アクセサリー電源のコネクタ作り
ここからは手順について。
まずは最初の難関である電源配線のためにコネクタ作りを行います。
キーオン連動のアクセサリー電源に繋げるため、ドラレコ側の電源ケーブルの加工やコネクタ取り付けをしていくっすよ。
MT-09TRACERの例として前回ワイヤレス充電できるスマホホルダーを取り付けた際より細かく紹介しているのでチェックしてみてね。
※アクセサリー電源が見当たらない場合や取り出せる位置に出ていない場合、お店に聞いてみたり別売の電源ユニット取り付けを依頼してアクセサリー電源を取り出してもらおう。
使うものと必要な工具
電工ペンチ
電気ケーブルの加工に使用する電工ペンチ
普段バイクカスタムしない人はこれっきりかもだけど、これさえあればケーブルの被覆(ひふく)剥きや端子の取り付けまで1本でなんでもござれな電気工作に必ず必要な多機能工具
前回に引き続き1000円少々と値段も手頃だったのでエーモンのもので行きます!
ちなみにSNSで”結線(決戦)兵器”とか割と真面目に誤字ったのはここだけの話。
端子(ターミナル)
電源ケーブルを結線するためには端子の取り付けが必要。
コネクタは車両に最初から付いていたものを使うので前回カエディアワイヤレス充電スマホホルダーで使ったキタコの端子セットを使用。
防水コネクタ(カプラー)
防水コネクタは車両に付いていたものを再利用するので必要な場合のみ用意してね。
MT-09系やトレーサーのアクセサリー電源に使えるタイプはコレ。
あらかじめ対応する端子や防水ブッシュ付属しているモノもあるので、迷ったらこのタイプで買っておけば間違いなし!
アクセサリー電源を探そう
必要なものが揃ったら作業開始!
ドラレコの配線に当たってはキーオンに連動して通電するアクセサリー電源を使います。
まずはパーツカタログやカスタム記事などを参考にトレーサーはスクリーンを外し、メーター裏のフロントカバーを開けてアクセサリー電源のコネクタにアクセス。
標準装備されているDC電源から伸びるケーブルを追っていくとコネクタがまとまっている箇所があります。
初期装備でアクセサリー電源のコネクタは2枠
モノを見つけたらコネクタのケーブルの極性を確認(写真撮っておくとマル)して、DV988の剥き出しのケーブルを結線するためオス側コネクタを回収しよう。
コネクタのタイプは車種によりけりだけど、スポーツバイクタイプだとこの形状が多いみたい。
またヤマハは極性の色が特殊でMT-09TRACERは黒がプラス、茶色がマイナス(純正アクセサリーのワイヤーハーネス2取説に記載)なので注意してね。
バッテリー上がりで始動できなくなるリスクがあるのでおすすめしないです…
コネクタの作成
アクセサリー電源のコネクタを回収できたらケーブルに端子を結線して、コネクタに取り付けるためDV988の電源ケーブルの加工をしていきます。
箱出し状態だと先端はがっちりハンダ付けされていたのでその部分を切り落とし、電工ペンチで被覆(ひふく)を剥いて銅線を露出させます。
銅線を剥けたら電工ペンチを使って、コネクタと同じオスの端子をケーブルに取り付けます。
ここで重要なポイントは2つ
- ACC(赤)とBattery(白)は一つのコネクタへ一緒に結線
- GND(黒)はマイナス側に繋ぐため単体で結線
まさかの赤白の2本とりまとめての結線だったり、
車両におけるアース(GND)=マイナスの意味が家庭用電源とは全然別物ということを知るのに時間がかかったのでござる。
ギボシの端子の付け方
端子の取り付け方としては
ギボシ端子を入れる前に防水ゴムブッシュを通してからケーブルを入れて端子の位置決め。
こんな感じで内側の小さいツメは銅線に、根本側の大きいツメは被覆部に掛かるように持ってきます。
↑前回のワイヤレス充電スマホホルダーのときの写真です。今回は赤と白を一つの端子にまとめにして結線してね。
位置決めするために端子の内側→根本の順にひとつ大きいサイズで仮締めしてから本かしめして端子を圧着しよう。
ギボシ端子の取り付け方はDiyラボサイトがすごくわかりやすく解説していたのでチェックしてみてね。
端子の結線ができたら後はコネクタへ取り付けるだけ。
なのだけど、先述の通りヤマハのワイヤーリードは極性の配色が特殊。
なので車両の黒線(プラス)に対してマイナスの黒線、茶線(マイナス)に対してプラスの赤+白線になるようにコネクタへ取り付け。
MT-09TRACERの場合は写真と同じ向きで組み付ければOK!
車体への取り付け
通電テスト
電源準備の最後は実際に繋いでみて通電しているかテストを行います。
電源ケーブルが完成したら配線する前に一度車両と本体を繋いで通電してるかテストをしてみよう。
確認項目としては、キーオンにしてみて本体(モニター)が起動していればOK!
通電すらしてなかったモニターに明かりが灯った…!
MT-09トレーサーへblueskyseaのドラレコDV988を取り付けできました! pic.twitter.com/9MsdisbFpD
— ヤマヒロ (@yamahirok3) March 20, 2021
電源ケーブルの配線
一番取り回しに困った電源ケーブルは長さがあるのみならず変圧器(?)がかさばるので左カウルの裏へ納めることにしました。
※外装のバラし方は車両によって異なるので自分の車両に合わせてパーツカタログ、サービスマニュアルを確認したり動画やブログ記事など探してみよう。
主に六角レンチを使って何層かにレイヤリングされたサイドカウルをバラして中に束ねておきました(右側はリレーボックスなるものでいっぱいいっぱい…)
モニター付き本体取り付け
手始めにモニター付きの本体の取り付けは個人的趣向からハンドルバーにありったけ低く構えた位置へ。
付属の細長いマウントが位置としてはいい感じの長さだったので暫定マウントは付属品をそのまま使用しました。
もしも、バックモニターとしても運用したい場合は別売のバーマウントなどを使って好みの位置に取り付けよう!
ちなみにRECマウントやサインハウスなどの車両デザインとマッチした高級マウントにも目移りしつつも、取り付け開始までにちょうど良いものを見つけることはできませんでした。。
付属マウントは難あり?
ところが取り急ぎ付属していたマウントで取り付けてみたところ問題発生。
付属のマウントはアームが細く、長めでハンドルバーに低く構えた位置に取り付けるとハンドルを切るたびに緩んだり右へ左へと曲がってしまいました。。
おまけに根元が緩く、最後まで締め込んでもパタパタするという走っているうちに本体モニターが外れてしまいそうな状態に…
ドラレコ本体側のマウントが最後まで絞め込んでもパタパタしてタンクに飛んで来ないか不安だ。。 pic.twitter.com/E98juKX0gk
— ヤマヒロ (@yamahirok3) March 19, 2021
走行中に外れないか不安だ。
フウカ
ドラレコがヤマヒロさんに、、
“ダイレクトアタック!!!”
とか”超・エキサイティング!”ですね!
“ダイレクトアタック!!!”
とか”超・エキサイティング!”ですね!
ミノウラマウントで取り付け!
そこで別途国産のミノウラのカメラマウントを用意
単体では角度を付けられないので余っていたGoProマウントを組み合わせてDV988ドラレコ本体をガッチリ良い感じに付けれました!
サイズはSを選んだけどMT-09TRACERの定番カスタムEFFEX(エフェックス)イージーフィットバーの場合、ハンドルバーに対してはギリギリ。
さらにキズ防止もできるプラのマウントパーツがSサイズだと使えなかったので僅かに値段が高くても買うなら大が小を兼ねるMサイズ推奨っすよ。
また本体側はカメラの三脚ネジ仕様なので好みのものがあれば別途用意してね。
GPSの取り付け
うまく動作せず一度配置換えした付属のGPSユニット
衛星通信を行うGPSはシート下など車両の内側に収めてしまうと受信不可みたい。
衛星通信の許容範囲としては薄いプラ材程度なら大丈夫とのことだったので、ハンドル下からメーター裏へ他のケーブルに這わせて配線。
スクリーン裏にケーブルを束ねてフロントカバー裏に設置しました。
GPSがしっかり接続・動作してるかは画面の衛生マークを確認しよう。
DV988のGPSは時刻同期はしないけど、位置情報・速度記録を担うので走行時にモニターの速度計が動いていればOKです!
GPS計測なのでトンネル内では動作しないけど、スピードメーターとしては誤差±5km/hくらい。
カメラやコントローラー
ここからは車種や取り付け位置によって人それぞれとなる部分。
相変わらずトレーサーでの取り付け例にはなるので自分の車両に合わせて対応してみてね。
カメラ
フロントカメラ
本体の位置が決まっていれば比較的簡単なフロントカメラ。
長さ的にも延長不要でメーター下からフロントフェイス下へそのまま配線。
個人的に穴あけはしたくなかったので付属の3Mテープで取り付けました。
リアカメラ
個人的に配線作業における最難関だったのがリアカメラ
ハンドルに設置した本体からは距離があるので付属する2mの延長ケーブル(右)を使用しています。
手始めにバイクの後ろ側まで伸びる配線をしやすくするためできるカウルやタンク周りを分解していきます。
MT-09TRACERだとレイヤリングされているタンク周りのカウルは大部分の取り外しが必要でした。
通り道ができたらフレームとタンクの隙間から伸びるたくさんのケーブルが束ねられたメインハーネスを這わせてリアシート側へ。
リアシート下にあるフェンダーステーを止めているネジを緩めてカメラのケーブルを通り道を確保。
(重量があるので緩めすぎてフェンダーステーを落とさないように注意してね)
フェンダーステーの隙間からケーブルを通して、テールランプ下に貼り付けました。
現行のものはカメラのマウントが改良されて角度が付けられるようになっているみたいです。
また後ろから見た時、目につきやすいナンバーステーで取り付けても良いかも。
コントローラー
マイクを兼ねるコントローラーはMT-09TRACERへの取り付けに際しては左ハンドルスイッチボックスがピッタリでした!
↑MT-10やFJR1300、後継機のTRACER900/GTではオートクルーズボタンとなっている箇所
ここも付属の3Mテープをスイッチボックスの形状に合わせて切り抜いて貼り付け。
コントローラーはケーブルの長さがあるのでスペースの空いていた右カウルの裏側にグルグルと束ねておきました。
ちなみにDV988のコントローラーはマイクを兼ねているのでちょっと大柄。
なのでハンドル周りに良い感じの場所がなければ、タンクの目立たない位置へ貼り付けたり必要に応じて別売のETCやドラレコ用ステーなどで取り付けてあげよう。
まとめ
今回はドラレコDV988の取り付けと「ここさえ抑えれば・・勝てる!」ポイントの紹介でした!
スクリーンやサイドカウルを備えたトレーサーの場合かなり複雑で時間のかかる作業になるので、お店に依頼すると工賃だけで2万〜3万は下らないはず。
だから自分で取り付けできれば費用はグッと抑えられるし、愛車への愛着深まること間違いなし!
そんなこんなのプラシーボ効果とか抜きでもスマホナビに後方警戒ドラレコ、さらに無骨なMT-09TRACERのデュアルメーター!
今風オートバイに機能的な3連モニターとか最高にカッコいいと思うのはメカ好きなら自分だけじゃないはず…!
この記事を読んでバイク用ドラレコ取り付けを「自分でも行けそう…!」って思うきっかけになれたなら幸いです。
ドラレコとしてもDV988は自分的にすごくおすすめなアイテムなのでモノを揃えて是非取り付けに挑戦してみてね。
以上、最強のスポーツツーリングバイク、トレーサーへのドラレコ装備完了のヤマヒロ(@yamahirok3)でした!
今回取り付けたドラレコ
今回取り付けたDV988
お値段以上の機能装備を備えたモニター付き前後ドラレコを探しているならイチオシなアイテムです!
カメラ性能が飛躍的に向上した黒いボディのDV988 Proもリリースされました!
マウントも角度をつけやすい新型なので少しでも画質を取りたいならチェックしてみてね。