ナビとして使うから、スマホのバッテリーが持たない。。
だから「走りながら充電できたら良いのに…」そんな風に思ったことありませんか?
使い込んだスマホゆえか、そう思うことが自分にもありました。
それどころかせっかくDC電源を備えるMT-09TRACERなのに
「あ。充電ケーブル忘れた。。あ、ちょっ、あ、ああ…」
→旅先で電池切れ。
そんなことも、自分はありました。。
そんなこんなではありますが今回は走りながら充電できるように、カエディア(Kaedear)のスマホホルダーをワイヤレス充電モデルへの換装したお話です!
充電機能を備えたカエディアスマホホルダーの取り付け方と合わせて電源ケーブルの結線や配線の方法について紹介します!
有線でも無線でも充電できるスマホホルダーでツーリングライフを快適にするため、取り付け検討中なあなたの背中を押すエントリーになれれば嬉しいですっ!
今回紹介するアイテム
カエディアのワイヤレス充電スマホホルダー
通常のクイックホールドタイプが個人的に大革命だったのが横浜のバイク用品ベンチャー企業であるカエディア(Kaedear)のスマホホルダー
数あるカエディアのバイク用スマホホルダーの中でも一瞬で脱着できるクイックホールドタイプをトリシティ&トレーサーで愛用中。
1秒で装着できるKaedear(カエディア)のワイヤレス充電スマホホルダーが大当たりだったからみんな見て!!
→(https://t.co/eS7Ng4YLp0) pic.twitter.com/Eqk6urB3Zq— ヤマヒロ (@yamahirok3) May 16, 2021
初めてのスマホホルダーだったデイトナVer2から乗り換えて感動すら覚えたカエディアのクイックホールドタイプの詳しい紹介はこれを見てね。
置くだけ!ワイヤレス充電!
今回ツーリングユースのMT-09TRACER(トレーサー)に楽天市場で用意したのはクイックホールドタイプに加え、置くだけで充電できるワイヤレス充電機能を備えたモデル!
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充電機能に関してはケーブルがあれば汎用的に使えるUSB充電に加え、スマホを置くだけで充電ができるQi(チー)規格の高速ワイヤレス充電どっちもできちゃう最上位仕様
ちょうどメインスマホの機種変更でワイヤレス充電対応のGalaxyNote10+に機種変更したのでスマホホルダーもアップグレードしてみました!
取り付けには配線が必要
自分史上最強のスマホホルダーを買った。そこまでは良かった。
充電機能を備えた電装系パーツなのでワイヤレス充電はもちろん、USB充電するにせよ車両から電源を取るための配線が必要。
ところが自分の知識量としては乾電池のプラスとマイナスがわかる程度。
「ACC(アクセサリー電源)?」「マイナス=アース??」「ギボシ端子・・とは???」
という具合に右も左も分からない大馬鹿野郎ヤマヒロ初めての電装工作は安心の安全の心折設計2段構え
また取り付けをお店に頼むとなればある程度の分解が必要。
つまりスマホホルダー本体代をゆうに超える工賃になってしまうのはほぼ間違いなし。
幸いSNSで何名かの方から断片的にアドバイスを頂くことができたので工具がパーツを揃え、自分でやってみることにしました。
モノが用意できれば結線は簡単ですから一緒にやってみましょう!
電装工作には専用工具が絶対要るって聞いたぞ。
それにヤマヒロさんが人柱になるために買うはずですから心配してないですよ?
↑買った。↑
使うものと必要な工具
スマホホルダーの電源ケーブルの作成、加工にあたっては電工ペンチや車両に合わせてコネクタなどが必要。
ここでは自分のMT-09TRACERへの取り付けにあたって今回準備したものを紹介していくっすよ。
電工ペンチ
煽られて買った 電工ペンチはワイヤレス充電機能を備えたスマホホルダーを取り付けるにあたって必要となる一本多役な多目的工具
主に電源ケーブルの銅線を覆う被覆(ひふく)剥きやギボシ端子取り付けで使うっすよ。
普段電装カスタムしない人はこれっきりかもだけど、1000円ちょいでお店に依頼するよりはグッと安く収まるから是非チャレンジしてみてね。
トレーサーへのドラレコの取り付け予定もあり、初めての電装系工作にあたって値段も手頃だったのでエーモンのものを用意してみました!
端子(ターミナル)
コネクタは車両に付いていたものを使うのだけど、そのコネクタに電源ケーブルをつなぐためには端子の取り付けが必要。
そこでトレーサーについていたコネクタに対応するキタコの端子セットを購入しました。
自分も含めて初めてだと極性の向き間違えたり、強く圧着し過ぎてひん曲げたりするかもなので予備があると安心っすよ!(やった人より)
防水コネクタ(カプラー)
防水コネクタは車両についてたものを再利用するので用意するのは買うのは必要な場合のみでOK
付いてなかったり、外す時に壊しちゃったり、失くしちゃったりetc…
状況に応じて必要であれば同型の防水コネクタを用意しよう。
自分と同じMT-09系やトレーサーのアクセサリー電源に使えるコネクタはコレだよ。
あらかじめ予備の端子や防水ブッシュ付属しているモノもあるので迷ったらこのタイプで買っておけば間違いなしです!
電源ケーブル作成と結線方法
ここからは電源ケーブルの作成手順について。
おそらくワイヤレス充電スマホホルダーを買って、自分で取り付けるに当たって一番のハードルになるであろう、
電源ケーブルの作成やコネクタの組み付け方を自分のMT-09TRACERを例に書いていくっすよ。
車両の電源確認、コネクタ回収
アクセサリー電源(ACC)を探そう
まずはスマホホルダーの電源はキーオン連動するようにアクセサリー電源から取るために場所の確認をしておきます。
今回取り付けるのはヤマハのスポーツツーリングバイクMT-09TRACER(トレーサー)
車種によって場所は千田万別なのでネットの記事やパーツカタログなどを参照してみてね。
ヤマハの場合、ワイズギアのアクセサリーページにて各種ワイヤーリードの取り扱い説明書(PDFデータあり)に車両別のアクセサリー用DCカプラーの情報として記載あり。
調べた結果、MT-09TRACERの場合フロントカバー裏にあるとのこと。
手始めに六角レンチを使ってスクリーンを外してメーター裏が見えるようにフロントカバーを外してしていきます。
スクリーンステーの間にある防水ゴムカバーの中にコネクタがいくつかまとめられてる場所があるはず。
MT-09TRACERはメーター横に標準装備されているDC電源からもケーブルが伸びていてココにアクセサリー電源がありました。
ちなみに入り組んでで写真にはうまく収められなかったけど、ヤマハのバイクは極性の配色が特殊。
ヤマハのワイヤーリードの取説にて黒線がプラス、茶線がマイナスである旨の記載があったので取り外すときに必ず極性を確認しておこう!
コラム:アクセサリー電源とはッ!!
アクセサリー電源とはッ!!
ACCとも略されて、
キーをオンにしたら、
電気が流れる電源のことで、
キーをオフにすれば、
電気もオフになるから、
エンジンがかかってなくても、
キーオンなら使用可能なので、
ETCやDC電源みたいな、
電装品に便利な電源の取り方で、
バイクの走行に影響のなく、
あまり電力を必要としないry…
車両のコネクタ取り外し
アクセサリー電源を見つけたらコネクタを加工するためオス側を取り外します。
かなり入り組んでいるかもだけど、中央のレバーを押し込みながらスライドさせれば引き抜くことができるので根気よく…!
防水コネクタは車両に付いていればこれを使えばOK
ただし、初期装備のものは防水用のゴムブッシュがついているだけだったのでそのままでは電源ケーブルの結線は不可。
必要に応じてコネクタに対応する端子を別途調達しておこう。(トレーサーやMT-09系はコレ)
電源ケーブルの加工と結線
ここからは配線。
車両のアクセサリー電源に繋ぐためワイヤレススマホホルダー側の電源ケーブルを加工していきます。
ケーブル長はかなり余裕を持たせてあり2mほど。
しかしながら長過ぎるからといってヒューズ(黒いカプセルみたいなやつ)は安全装置的な役割を果たすのでぶった切らないように!
電源ケーブルの準備
まずは同梱されている赤黒の線をスマホホルダーから伸びているケーブルに繋ぎます。
繋ぐとするとこんな感じ。
端子の形状的にここは差し間違えはない。・・はず。
クワ型端子の切断
続いて車両から取り外したコネクタを取り付けるため、クワ型の端子をばっさり切断しちゃいます。
写真は電工ペンチだけど、クワ型端子の根本を切るだけなのでここはハサミでも大丈夫。(銅線がパラパラ落ちるので注意してね)
被覆(ひふく)剥き
クワ型端子の取り外しができたら電工ペンチで銅線を覆っている被覆剥きをおこないます。
0.75の穴がピッタリだったのでキチッと挟み込みながらグリグリ回せばスルッと剥けました…!
※小さめの穴で剥くと中の銅線を傷つけてしまうので注意!
被覆剥きは赤と黒の長さをできるだけ揃えておくとマル(コネクタへの取り付けがラクになるよ)
端子を圧着(かしめ)して取り付け
被覆を剥けたら今度も電工ペンチで端子を圧着(かしめ)して取り付けます。
車両から取り外したオスのコネクタに取り付けるので端子も同じオスを準備してね。
端子を入れる前に防水ゴムブッシュを通してから端子の位置決め。
こんな感じで内側の小さいツメは銅線に、根本側の大きいツメは被覆部に掛かるように持ってきます。
位置決めするために仮締めしてから本かしめをして圧着するのだけど。。
メメタァ。
ドグチァ。
※いきなりフルパワーじゃなくって、
端子の内側→根本の順にひとつ大きいサイズで仮締めしてから本かしめしてね。
端子のかしめたところがひん曲がってないか?
何でそんなこと言うんですかヤマヒロさん!
せっかくわたしが付けたのに!!
ツメがケーブルに食い込んでいないとすぐに外れちゃうよ。
ギボシの取り付け方はDiyラボサイトがすごくわかりやすく解説していたのでチェックしてみてね。
Diyラボ ギボシ端子を電工ペンチで正しくかしめる(付ける)方法
コネクタへの取り付け
電源ケーブル最後の手順はコネクタへの取り付け。
なのだけど、先述の通りヤマハのワイヤーリードは極性の配色が特殊。
なので車両の黒線(プラス)に対してマイナスの黒線、茶線(マイナス)に対してプラスの赤線になるようそれぞれ対になるようコネクタへ取り付けます。
MT-09TRACERのアクセサリー電源の場合はこの向きでOKでした!
コネクタへの取り付けが終わったら電源ケーブルこれにて完成です!
バイクへの取り付け
バイクへの取り付けは電源ケーブルとスマホホルダー本体取り付けの2ステップ
作業性を上げるためにSAEコネクタはいったん外して、スマホホルダー取り付け位置近くに出しておこう。
電源コネクタの接続
まずは作成したスマホホルダー側のコネクタを車両側のコネクタへ差し込みます。
コネクタは上下の向きがあるから間違えないはずなので“カチッ”と最後までしっかりと!
スマホホルダーの取り付け
スマホホルダーの取り付けはまずはマウントの取り付けから。
各種バーマウント用のサイズのスペーサーやミラーマウントが付属するので自分の車両に合わせて取り付けます。
続けてボールジョイントを取り付け、ナットを締め込んで固定しよう。
カエディアスマホホルダーは走りながらでも片手で自由に角度の調整や縦/横の切り替えができるので、完全に締め込む一歩手前くらいがおすすめ。
電源を接続しスマホホルダーの位置を決めたら、SAEコネクタを組み付けて使用準備はOK!
動作チェック
カエディアのワイヤレス充電スマホホルダーは無線充電非対応のスマホにも使えるUSB充電機能も用意されている親切設計。
背面のスイッチで充電方式を合わせて、実際に充電できるかやってみよう。
USB充電の場合はポートはUSB3.0なので充電スピードもバッチリ!
実際にツーリングで運用する際には短めのケーブルが取り回しやすいかも。
ワイヤレス充電は背面スイッチを切り替えて、スマホホルダーにセットするだけでOK!
※スマホ側でワイヤレス充電の設定をON(有効)にしていないと動作しない機種もあるので先に設定しておいてね。
配線取りまとめ、後片付け
最後に配線を取りまとめてバラす時と逆の手順で戻していきます。
かなり長さがあるので束ねた配線を収めたり、そもそも無かったケーブルが増えているので挟んでしまわないように気をつけて!
一番スクリーンが高い位置だとSAEコネクタまでの長さがギリギリだったけど、上手いことMT-09TRACERのメーター裏にすっきり収まったのはポイント高めでした!
まとめ
今回は充電機能を備えたカエディアスマホホルダーの取り付け方と電源ケーブルの結線や配線の紹介でした!
ケーブルをスクリーン裏から車体に入れちゃえば、配線は意外と悪目立ちしなかったので車両のメーター周りをごちゃごちゃさせたくない人にもマル。
電装系カスタムはちょっと敷居が高く思うかもしれないけど、必要なモノと電源の場所が分かれば意外と簡単なので是非自分の手で挑戦してみてくださいな!
あなたの期待を裏切らない。
きっと、想像を超えていくカエディアのワイヤレス充電スマホホルダーの紹介でした!