この子を僕にください!
絶対に幸せにしてみせます!
というのは恥ずかしくて死にそうなので心の声にとどめ、
最強の3番機となったMT-10SPに乗るようになってから”走るを楽しむ”が少しずつ分かってきたヤマヒロです。
今回は上手に走ることを目指す中でひとつ出てきた課題解決のため、購入店のYSP杉並南にてMT-10SPのハンドル周りを大改修してもらいました!
丸いのが付いた以外はよく分からないけど・・・
これで冬のスポーツツーリングもバッチリですね!
MT-10SPとスポーツツーリング
そこまで速度が出ていなくても、バイクって状態が良ければびっくりするくらい危なげなく寝かせて旋回できることが分かってきた今日この頃。
同時に“これ以上いったら逝く”もしっかりと感じ取れるラインだったので、個人的にいい傾向でレベルアップを感じられるようになりました。
交差点でも峠道でも速度を合わせ、姿勢を作り、スパッと寝かせ、ビューンと再加速。
理屈は知らず、語彙力も皆無なので頭の悪い(実際に悪い)表現しかできないけど、上手に曲がれたときの喜びは間違いなく生粋のスポーツバイクであるMT-10の醍醐味。
あくまでも速くというよりは上手に。
もちろん無理のない範疇で「MT-10と上手に楽しく走れるようになりたい!」というのは今年の頭に掲げた目標です。
どうやら今の段階だと、常識的な速度域で「今の上手かった…!」という気持ちの良いコーナリングは大体が突入前のブレーキにかかっているようで・・
“ブレーキを残しながら〜”って雑誌のアレをモノにしたいね。
いくら雑誌とか読んだところで、実践できなきゃ意味なんて無いんですっ!!
ちょっと黙っててくださいっ!!
ということで、冬場の必須品であるグリップヒーターと合わせて操作系であるフロントブレーキを一新。
納車前からお世話になったMT-10カスタムに造詣が深いmaczamuさんや納車式でお会いしサーキットもガッツり走り込まれているkurokiさんといったMT-10オーナーの大先輩方の勧めもあって、フロントブレーキを握った分だけ制動力を発揮できるラジアルマスターを導入することにしました!
YSP杉並南へカスタム依頼
MT-10でYSP杉並南へ訪れるのはETCを装備していただいた時以来でちょっと久しぶりの里帰り。
平日かつ未遂に終わった大雪予報直後ということもあってか、他のお客さんは少なめ。
作業の待ち時間はゲストルームのようなソファでガラス越しにピットのマシンを眺めつつ、写真撮ったり、iPadでお絵描きしたりして過ごしておりました。
バイク屋さん行く装備じゃねぇ。
それがまかり通るYSP杉並南さんのゲストルームのようなあのスペース好きです(*´-`) pic.twitter.com/7IZ9kq4Hqv— ヤマヒロ (@yamahirok3) February 11, 2022
ラジアルマスター(MT-09SP 2021純正流用)
MT-10の気持ちの良いコーナリングへの第一歩。
今回のカスタムのひとつ目がフロントブレーキを握った分だけ制動力を発揮するラジアルマスターへの換装です。
★ラジアルマスターってなんぞや?って人はFor-Rのこれを読んでみてね。
レースパーツのブランドとかは全くもって分からなかったので必要な部品は全てお店にお任せ。
今回MT-10SPへの装備に当たってはブレーキスイッチをそのまま使えることから新型MT-09(2021式)の純正部品(ニッシン製)をベースに一部パーツ変更でU-KANAYAのレバーも行けるということで引き続き使用して頂いています。
また、ラジアルマスター化は右ブレーキレバー周りをの雰囲気がガラリと変わるので目に付く部分の外観的なカスタムでもありました。
今回は幸運にも実機を機会に恵まれ、フルードカップのみ一般的な白ではなく第三世代から初期装備となったMT-09SPの渋めなスモークグレーのタンクをセレクト!
また、そのままだとハンドガードやミドルスクリーンと干渉してしまうとのことで「装備状態問わず併用できるように」とぱっと見は純正装備のようなオリジナルステーでハンドル手前側へ組み付けられました!
真面目に言われるまで気づかず、バイクの写真をよく撮る自分的にこのまとまりの良さや後付け感の無さは想像以上でこの上なく嬉しい仕上がりです!
もっぱらラジアルマスターは“握り込んだ分だけ減速できるスポーツライドに適した仕様になる”くらいのイメージで、正直「MT-10に丸いタンク似合うのかな?」と思っている時期が自分にもありました。
ところがギッチョン。
ルックスもヤマハスーパースポーツのフラッグシップモデルであるYZF-R1譲りのレーシーも雰囲気も相まって、ぱっと見純正装備のようで初期装備のような。
なにより、YSP杉並南のカスタム技術の高さが伺える素敵無敵仕様になりました!
ヤマヒロ初めてのラジアルマスター
帰りの一発目から全然別物という具合にこれのおかげでフロントブレーキの感触が大きく変わりました。
というのも扱い慣れたスイッチのようなカチッという最初のブレーキタッチがなくなり、今は思うように効力を発揮できない感じ。
街乗りではまず軽くあそびを掴んで効力の立ち上げながら、必要なところまで握り込む安心安全の二段構え。
一方でワインディングに入れば「ブレーキを残しながらコーナーに突入してリリ〜ス!」という操作が劇的にしやすくなる!
はずだったのですが・・・
あー!オーナー殿!
ノーマルブレーキと同じ感覚で乗っちゃダメですって!
よせ!!止まれーーーー!!!!(MT-10) pic.twitter.com/j5vfm87CE2— ヤマヒロ (@yamahirok3) February 19, 2022
自分主導で予定している撮影会の下見も兼ねて千葉の房総エリアに行ってみたのですが残念ながらラジアルマスターへの不慣れとあちこちに雪が残り、路面コンディションも悪く思うように走れず。。
おまけに里山をつなぐ峠道ではゆっくりな車に延々ついて行くだけならまだしも、先の見えないカーブからセンターラインを超えて猛然と対向車が飛んでくることも度々ありなかなかに悲惨。
フラフラと走る軟弱者で大馬鹿野郎なオーナーに内心うんざりしていたであろうMT-10SPはきっとこんな顔していたと思う。
↑内心うんざりしていそうな顔
これはラジアルマスター初心者の感想の域なので読み流して欲しいのだけど、
速度が出ている時ほど今までアテにしていたスイッチみたいな感触が無くなっているので効力の立ち上がりがよく分からなくなってるのかも。
YSP杉並南の常連さんで二輪指導員でもあるAJさんからのアドバイス
街中では、フロントサス沈めを楽しむと制動力を覚えるのが早くなると思います!
沈む量=制動力ですので、握りしろをノーマルより深くたくさん使って、
広場で目標物を置いて、そこでピタリ止まる練習をすると良いです!
40km〜60kmでやるとレバー深さの違いが分かります。— AJ (@BK56_FJR1300PA) February 19, 2022
グリップヒーター
トリシティ155は早い段階で装備、MT-09TRACERに関しては購入時からヤマハ純正品が初期装備。
いつの間にやら自分にとっての標準装備かつ必須装備となっていたグリップヒーターをようやくMT-10にも装備しました。
個性強めなメカっぽいスタイルに惹かれたMT-10なので外観はなるべく後付け感のない”一体感”を大事にしている自分のカスタムテーマはMT-10でも一緒。
あいにくTRACER系のような専用品はないので、信頼できるメーカーから余計な配線が無いスイッチ一体型でリサーチ。
そんなこんなでトリシティと同型となるキジマや個性強めなLEDインジケーター配置のエンデュランス、細身で一体感あるホンダスポーツグリップヒーターが候補に上がるのでした。
ホンダスポーツグリップヒーター
MT-10は”走るを全力で楽しむ”というコンセプトに合わせて付けると決めたら予算そっちのけ。
今回はスロットルの操作性に最も影響の小さい細身なホンダ純正のホンダスポーツグリップヒーターをセレクト!
ちなみにヤマハのバイクににホンダの純正パーツが付くのか不安だったけど、このグリップヒーターに関しては「kurokiさんと同じタイプでお願いします」と納車時カスタムのブログ記事を見てもらいつつリクエストしたらすんなりお話が進んだのはここだけの話。
「もっとも大きいのは、今まで愛用してきた実績です。」とかカッコ良すぎるから言ってみたい。
kurokiさんのブログ:
—MT-10 FunRides MT-10SP納車時カスタムより–
ホンダグリップヒーターの仕上がりはヤマヒロ機でも狙い通り!
なんだか最初から付いてたかのように何食わぬ顔でMT-10の多機能スイッチボックスにすんなり溶け込んだあたりこのチョイスは大正解!
使用に際しては長押しで切り替える3段階で最強だと冬用グローブでも普通に暑いくらいなので出力は必要十分。
純正ハンドガードと合わせてスタイリングに実用性をプラスして自分好みにカッコ良く仕上がりました…!
褒めちぎるまとめ
今回はYSP杉並南でのMT-10SPのハンドル周りカスタムでした!
できる確証がない純正流用や社外品カスタムは正規ディーラーでは断られてしまうという話も聞くけれど。
丁寧に組み付けて頂いたハンドル周りの改修は想像以上の仕上がりで、特にMT-09(2021)の純正流用したラジアルマスターは実際に通う人達の評判に違わぬ一味も二味も違う圧倒的カスタム技術力を実際に感じることができ感動モノ…!
いずれもひっそりと。それでいてハンドル周りに確かな変化を感じられる仕上がりには大満足!
「プロならこんなことまでできるんだ!」と思うと共に、「他のお店だったらどこか諦めてたかなぁ?」とか考えてしまう程度に期待値のはるか上を飛んで行ってしまったので、YSP杉並南に頼んでホントに良かったですっ!
グリップヒーターは帰り道から効果テキメン!冬も乗るならこれが要る!(断言)
一方でラジアルマスターの方は若干効力が落ちたような…?というのが今現在の正直なところ。
実際は効力が落ちたわけではなく、カチッというスイッチのようなブレーキタッチからジワ〜っと効いてくるフィーリングへの変化にまだまだ自分が慣れていないだけ。
ブレーキ加減の微調整は遥かにしやすくなっているはずなので、ゆくゆくどんな走りができるようになるかが楽しみです!
物理現象の仕組み的に、
フロントブレーキをかけると、
フォークがギュッっと縮んで、
タイヤに荷重がかかるから、
しっかりフォームを作れば、
すごく速度が出ていても、
安定して曲がれるんですよ!
もう!ダーっと行って、パタッと倒して、ガガーッと起こせば、気持ちよく曲がれますよぅだ!
いわゆるスポーツツーリングとしては日進月歩するしかないと思うのでいくつかある趣味の一つとして、新装備のMT-10SPと”走る”をもっと楽しみたいと思います…!
以上、乗り手が絶賛慣らし運転中なヤマヒロ(@yamahirok3)でした!