2年ぶりの琵琶湖ツーリングを3番機、MT-10SPと一緒に超長距離ツーリングを楽しんできたヤマヒロです!
繁忙期で自分の意思が消えかけていた自分に「ヤマヒロさんお休みは何したいの?」
って言われたら真面目に解答に困りそうなくらいに仕事漬けだった日々から突然3連休が差し込まれた9月。
「久しぶりの3連休だし、今年こそ琵琶湖行けるぞー!」
それくらいの気持ちで走り出した結果。いい感じな写真あり、トラブルありな琵琶湖で二泊三日のところ一泊二日になっちゃったマスターオブトルクな弾丸旅の記録です。
撮影日:2022/09/25-26
3度目の琵琶湖へ
今回の旅で訪れた場所と出来事の記録。
最寄りICから滋賀県にある琵琶湖周辺のホテルまで約400kmほどでおそらく時速100km/h換算な所要時間約4時間半。
二度のフォトツーとしてMT-09TRACERで琵琶湖を訪れた時の場所をもう一度と思っていたのだけど、ワケあって一泊二日で帰ってくるのでした。
琵琶湖ツーリング
ちょっとメチャクチャな工程だけど、トリシティ、トレーサーで夜勤明けに琵琶湖周辺に走り出して2日半あれば十分楽しめた。
だから、大パワーな高速走行+オートクルーズの二刀流で飛んでいけるMT-10SPなら楽勝なのでは…!?
つまり、今日に仕事上がりに走り出せば行ける…!
比較的落ち着いていたその日の夜勤中はそんなことばかり考えていたのですが。。
帰ってきた。
けど夜勤明け大雨で出発は明日朝に引き延ばし。
台風許さねぇ。マジで。 pic.twitter.com/B3G9RzVfG7— ヤマヒロ (@yamahirok3) September 24, 2022
1日目
クシタニカフェ清水
家事をやっつけ、カメラバックを背負い込んだ朝の9時ごろ。
「MT-10SP、行きます! いつか、世界を救うと信じて…!」と走り出し。
交換して初の高速となるコンフォートシートに体を預けながら、東名高速道路を1時間半ほど高速巡航。
続けて新東名に入るとクルーズコントロールの上限超過な120km/hでも周囲のクルマは猛然と競う様に追い付き追い越せなデンジャーゾーンっぷり。
優等生マシンにまたがる軟弱者ボディの自分は新東名の洗礼にビビりながら左側を粛々と走って清水SAでひと休み。
ここでのお目当てのバイクウェアのハイブランド、クシタニカフェ!!(ウェアは着てない)
完全初めましてなのでオーソドックスにハニーマスタードをチョイスしたところベストマッチな太めなウインナーも食べ応えばっちりで大当たり!
美味しいコーヒーと合わせて軽めの昼食を済ませて、併設されているクシタニのショップへ。
MT-10SPの納車式あたりからおすすめしていただいていたエクスプローラージーンズを発見。
直後、売り場にて声をかけられたスタッフさんに
「走るのがとーっても上手な同じMT-10SP乗りの大先輩から”一生使える”っておすすめされて、すーっごく気になってたんですぅ〜」
と言ったが最後。
目の色を変えた女性スタッフさんからツーリングユースでの革ジーンズの良いとこ悪いとこ、さらに修理、裾上げ、再染色サービスとクシタニのバックアップまで。
「今!ここでっ!買うべきです!!
いや、買えッ!!!」
と言わんがばっかりに猛プッシュされるがまま、ヤマヒロはそのまま試着室へ連行。
「高くて1、2万くらいかな〜」
そんな低層な自分はバイク用ジーンズの価値観からファストファッション感覚の軽ーい気持ちで値札をひっくり返すとボトムス一着59000円(しかも税抜)
下はシューズから上はオールシーズンジャケットまで全身タイチな自分のトータルコーデを一式揃えられてしまう圧倒的プライスにビビり散らしながらいざ、試着だけ…
革デニムという不思議な感触のジーンズに足を通すと底辺な自分の人間力あげてくれそうな程度に質感は上々。
カラーもネイビーに近い自分の一番好みなジーンズのカラーで28サイズを裾あげすればピッタリな感じ。
なのだけど、ツーリングの道中にこの値段をポンと行く勇気など自分にはなかった。。
お昼休憩と物を見るだけのつもりがクシタニのお店をエンジョイしてしまい、時刻はすっかりフードコートが混み合うお昼の時間帯。
パッと見たスマホのナビ換算、ここから奥琵琶湖まであと4時間は走るのでした。
高速走行
長い長い静岡縦断ツアーを6速低回転からギアを落として5000rpm高回転。
CP4エンジンで管楽器のような心地よい音色を奏でながらマイペースに走っていたのも束の間。
車線が二車線に減って以降、6速で100km/hをキープしながら燃費走行しても瞬間燃費計換算18km/Lほどでトレーサーよりもゴリゴリ減っていくため半分切ったら早めの給油。
あいにくのご時世も相まって、高速道路のガソリンスタンドはハイオク1L/185〜190円に迫る価格帯。
それでも背に腹は変えられず「ああ、僕らの世代のガソリン代…」と嘆きながら高速道路上では数2回ほど給油して繋ぎ、夕刻の奥琵琶湖GO!
奥琵琶湖
長い長い高速走行を終え、琵琶湖の北東あたりで高速を降りて展望台方面へ。
9月下旬の琵琶湖周辺は爽やかな秋風がそよぐ絶好のツーリングシーズンかと思いきや30度に迫る夏日という大誤算。
信号待ちで止まっていると気温とエンジン熱でMT-10のラジエーターファンがフレッシュエアーを求めて悲鳴にも似た音を上げておりました。
全身に風(圧)を感じながら走る高速と違って、市街地は割りかしストップアンドゴー。
フルフェイスヘルメットがサウナ状態な暑さでボーッとしながら着替える場所を探していたところ、道中自分のバイクライフ史上最高の思い出ひとつの地に3番機を滑り込ませパチリ。
今では20代30代で盛り上げていた頃が懐かしいコンビニでひと息入れながらインナー脱いで一息。
ご縁あったなら、その時をしっかり楽しまないとって今は思う。
キンキンに冷えた缶コーヒーで心身共にクールダウンした後、琵琶湖の奥地へ再出発。
コンビニから少し走って、地元のクルマと奥琵琶湖パークウェイ入り口で激しいバトル(なぜか煽られた)を繰り広げながら高台の撮影ポイントへ。
ひとりトレーサーで訪れた時からすっかりお気に入りポイントで新しいバイク買ったら絶対来ると決めていたバイクと空の写真が捗る思い出の場所。
昨日の台風から爆焼けを期待しながら、徐々に日が傾いていく琵琶湖を望みカメラを振り回しておりました。
これぞ旅してるって感じでした…!
奥琵琶湖の展望台で出会ったスーパースポーツ親子や爽やかイケメンなお兄さん、地元のダンディなご夫婦とバイクとのスマホを借りて2ショット写真を撮らせて貰ったり。
趣味の延長線でも自分の好きなことで誰かを喜ばせることができるなら、それ以上のことはないと思う(*´ー`*) pic.twitter.com/U4nSRLNK6b
— ヤマヒロ (@yamahirok3) September 27, 2022
ひやりとした夜風と共に、雲と山の影に日夕日が沈みきったところで地元のご夫婦とお別れ。
車のヘッドライトで着けて下さり、身支度を整え琵琶湖南部の外れにあるホテルへ出発。
すっかり真っ暗闇な奥琵琶湖パークウェイを降下する傍ら、コッチ見て硬直するタヌキや今にもアタック仕掛けて来そうなシカに遭遇。
教えて頂いた道路工事や混み合う箇所を避け、見知らぬ土地の夜の街でCP4エンジンを轟かせマイペース走行。
下道の渋滞にはまりつつ、地元の人たちの生活圏と思われる関東でも見慣れた看板が立ち並ぶ幹線道路を突き進むこと2時間弱でホテルに到着。
そそくさとチェックインを済ませ、荷物を下ろして夜ご飯を食べに再出発。
するつもりだったのだけど、時刻はすでに町が静まり返った21時過ぎ。
夕飯のないホテルの近くにこんな時間まで空いている飲食店などあるワケがない。
と思ったら、
あった…!
ラーメンうまか / カリッジュ
水口センチュリーホテルの駐車場内で温かな灯りをほのかに放つラーメンうまか
いわゆる博多とんこつラーメンで麺はコシのある細麺にまろやかでほんのり甘みのある重すぎないスープの組み合わせ。
さらに、ホットドック以来でちょっと空腹気味だったので定番の餃子やチャーハンのサイドメニューに目移りしながら、併設する唐揚げ屋さん”カリッジュ”の激ウマ唐揚げセットでオーダー!
夜なのにスゲェな。。
温泉 碧水の湯
激ウマラーメンを頂き時刻は22時ちょっと過ぎ。
MT-10に乗り込みバイクで5分ほどにある碧水の湯へ。
泊まれるスーパー銭湯的な施設だったのだけど、遅い時間もあってか温泉はほぼ貸切状態。
珍しい寝れるサウナもあり、地下水汲み上げ水風呂ありでかなりいい感じでした…!
お風呂とサウナで”ととのった!”後は折り返してコンビニで買い出しをしたり、MT-10もガソリンフルチャージ。
地方としては便利な立地らしく、ホテルから5分圏内の短距離走でなんでも揃う感じ。
水口センチュリーホテル
ホテルに戻ってきたのが夜中の0時、ちょうど日付が変わる頃。
駐車場の片隅で泣く子が叫ぶ大音量のエンジンを切って、押し歩きでMT-10SPをエントランスへ。
来るたび恒例となってしまった深夜のバイク撮影タイム!
夜中のホテルのエントランス前の煌びやかな光に照らされ佇む、今風オートバイの姿がやっぱ反則級にカッコいいんすよ…!
スマホはほどほどにポケットからプレミアムコンパクトGRIIIやリュックからフルサイズ一眼レフPENTAX K-1IIを引っ張り出し、振り回し、転げ回っておりました(笑)
監視カメラを気にせず撮影を続けているといよいよもって、ホテルから警備員の人がこんばんわ。
その後「どこから来たの?」から始まり、話し相手として捕まってしまい、何かと楽しい夜を過ごしました!
2日目
ホテル〜ホテル前
久しぶりに楽しく疲れて気絶にも似た熟睡から目を覚ます。
遊び通しで疲れ切ったバッキバキな体を起こし、定番の洋から郷土風の和まで揃った朝食バイキングを程々に頂き9:45にはチェックアウト。
ほどほどの雲の合間からよく晴れた晴れやかな日差しが降り注ぐ絶好のツーリング日和。
意気揚々とエントランスからGoProを回しながらMT-10のエンジンに火を入れたとき、事件は起こった。
詳細は以下(丸投げ)
ソロだったから良かったものの、バッテリー上がりからJAFに助けてもらい出発は大幅に遅れて12時過ぎ。
市街地を猛然と駆け抜け開けた青空の下、黄金色の稲穂が揺れる田園風景を横目に琵琶湖沿いの道を程々に楽しみながら最初の目的地へ急ぐのでした。
カイザーベルク琵琶湖
予定では午前中には到着して今頃琵琶湖を眺めながら優雅なランチタイムを済ませていたであろう13時ごろ。
感じの良いスタッフさんに迎えられて大遅刻で初のカイザーベルク琵琶湖に到着した時、なんだかくたびれ顔で若干心配されてしまうなど。
他2グループのお客さんがキャッキャウフフしながらバーベキューに勤しむ中、カフェの方へ。
あいにく先の台風で週末はバーベキューのキャンセルが多かったようでスタッフさん曰く「代わりに軽食も食い尽くされてしまいました。。」という大誤算。
唯一出せるという”本日のおすすめのコーヒー”を頂きながら、スマホを片手にすでに総崩れ気味な今日の予定を練り直し。
その傍らでなぜか自分の地元、神奈川の箱根ターンパイクや椿ラインの話が通じた感じの良いスタッフさん達と琵琶湖のこと、バイクのことたくさんお話。
その中でマキノ方面ならとおすすめしてもらったライダーズカフェ222を次の目的に決めて、カイザーベルク琵琶湖を後にするのでした。
撮り忘れた自分を恨む程度にスタッフさんの超大作なお手製の琵琶湖スポットが壁一面どころから天井いっぱいまで。
張り出されているスポットにはQRコードで情報収集もできたので次回以降のお楽しみになっちゃったのはここだけのお話。
ライダーズカフェ222(トリプルセカンド)
お昼抜きのまま走り続けて日が傾き始めた頃、マキノ町にあるライダーズカフェ222さんに到着。
多様なメニューに目移りしながら、カイザーベルクでおすすめしてもらった焼きチーズカレーとウインナーコーヒーをオーダー。
この後、夕刻の撮影は伊吹山ドライブウェイにするか奥琵琶湖に再度アタックするか。
さらに明日朝再びのバッテリー上がりでJAFを呼ぶリスク抱えてでも一泊ホテルに泊まるか、夜通し走って帰ってしまうか。
ガラス越しの物言わぬMT-10を眺めて、いつまでも舌を溶かしそうな熱々の焼きチーズカレーをちまちま食べ進ながらこの後のことを考える。
貸切状態のお店で会話の一つもなかったので若干気まずい空気の中、食器を返す。
すると切り出した言葉は忘れてしまったけど、出身のこと、バイクのこと紆余曲折なツーリングのこと、お客さんと作ってきたお店のこと。
いつの間にか生クリームが混ざってしまったウインナーコーヒーを時折ストローを詰まらせ、飲みながらながら自分とマスターさん2人だけのお店で楽しくお話。
山陰への日の沈みが早いこの地域とのことで最後はここから30分足らずの奥琵琶湖へのラストアタックを決断できたのも今では良き思い出。
言えない。
会計した後、伊吹山ドライブウェイを駆け上がるだけの現金を持ち合わせていなかった。なんて言えない。。
奥琵琶湖
夕刻の奥琵琶湖目指して1日前にも走ったパークウェイを駆け上がる。
ワインディングは普段より低めのギア、高回転まで回しあっという間に100kmに到達しそうな加速に半分くらいビビりながらも自分でもびっくりするくらい集中して気持ち良く走れてたあの感じ。
不意に右ペダルが跳ね上がり、初めてバンクセンサーが接地。
変な夢から覚めるような感覚で現実に引き戻されるまで、見えている世界がいつもと違ったような気がしたのと同時に”走れる”MT-10の底知れなさも感じるのでした。
たどり着いた無人の展望台からは落ちかけの夕日が眩いオレンジと深いダークブルーの空。
魚眼、標準単焦点レンズでそれぞれ数枚ずつシャッターを切る。
ほどなくして、冷ややかな風と共に日の入り。
自宅から遥か彼方、すっかりお気に入りになったここが結局、旅路の到達点でした…!
大好きな場所へ、
大好きなバイクで行って、
大好きなカメラに、
大好きなレンズに変えて撮る。
最高に楽しい自分時間の世界の見え方って、気持ちのカラフルさとかアグレッシブさと連動しているのかも。
カメラをしまうとなんだか気持ちは”大満足!”すぎて帰る気満々。
何も考えずナビを自宅に入れ、展望台から降下開始。
すっかり暗くなった琵琶湖の里山を抜け、ビジネスホテルやホームセンターの煌びやかな明かりが灯る市街地方面へ。
木之本インター前でガソリンスタンドで最後の給油を済ませて自宅に向け高速走行開始です。
神田PA(上り)
帰りの寄り道はないので最後はGoogle先生が示す最速のコース。
夜風と山間の街は日が落ちると気温はぐんぐん下がり、さっそく冬用インナーを着込むために立ち寄った神田PAのお土産屋さんがドストライク…!
帰り道
18時から自宅到着の翌2時までは休憩を挟みつつも6時間程度走りっぱなしな長い長い高速道路での帰り道。
どういう訳かナビの案内に従っていたら阪神高速道路に突入してしまうなど。
ノーウインカー&近距離割り込み上等と傍若無人な名古屋走りVSウインカー出して積極的に空いている車線へ縦横無尽に駆け抜けるダークサイドオブジャパンよろしくな都市高速をエンジョイ。
新東名に復帰後は”眠れ”と言っているであろう脳と体をアップテンポな音楽と頭ブンブン振りながら吹き飛ばし、長距離トラックの車列に混ざって東へ。
どこも自動販売機頼みですっかり静まり返ったPA、SAを繋ぎながらようやく空いていた深夜の0時の吉野家で食べた牛丼は今まで一番美味しく感じたのは言うまでもなく。
帰り道は渋滞夜の渋滞や流れの早い区間を超えてから右手をフリーにクルーズコントロールを80-90km/hにセットして燃費走行。
大きなアップダウンでも上手に速度を保ってくれるので高速道路での給油は1度のみ。
自宅に近いインター付近でようやく燃料計の点滅が始まり、穏やかな走り方を選べばMT-10でも300km近く走れてしまうのでした…!
まとめ:
夢なき物に理想なし。
理想なき物に計画なし。
計画なき者に実行なし。
実行なき者に成功なし。
夢なき者に成功なし。
とはよく言ったものですが、「久しぶりの3連休だし、今年こそ琵琶湖行くか!」とMT-10と駆け出せた圧倒的2日間。
すっかり仕事人間と化していた自分がようやく行けた今回のツーリングは色々あり過ぎて気持ちを解放するフォトワークあり、良いお勉強ありな旅になりました…!
社会人になって立場も変わると”時間が無い”というのを改めて痛感する日常の隙間で。
ちょっとでもバイク乗れたら「良い休日だった…!」って思っちゃうのに、丸2日も日常を離れて自分時間を楽しめたささやかな幸せは後から身に沁みるものになりました…!
トラブル(バッテリー上がり)以降は気持ち不安が強くなってしまったけど、その後は何とでもなったあたりブレない気持ちの余裕というべきか。
せっかく自分でも大事に手入れして面倒を見ているマシンを「心配するより信頼する。気にするよりも大丈夫だと信じる。」そんな人でありたいなと思います!
以上、MT-10SPともっとずっと旅したいプライベーティアフォトワーカーの大馬鹿野郎、ヤマヒロ(@yamahirok3)でした!