大型バイクに乗るようになってから新調したプレミアムツーリングヘルメットショウエイGT-Air2と専用インカムのSRL2
2020年11月に購入しGT-Air2共々3年ほど使い込んだSRL2はビルドインインカムとして主張しない一体型のデザインがいい感じ。
ところが、”すべてのものはいずれ壊れる”とはよく言ったもの。
購入から3年目になって朝満充電したSRL2がツーリング中にバッテリー切れになってしまうほどに劣化が顕著になってきました。
しかも、バッテリー交換をメーカーのSENAに出そうものなら1万円を超える修理費となってしまいあまり現実的ではないのだッ!!
値上げした新品を買い戻すってのもちょっと高くて。。
良いやつを選んでいると代わりを用意するのは難しいよな。
うだうだ迷うくらいなら、ローン組んでさっさと買っちゃえばいいと思います!
悩んでるうちに失われなかったはずの楽しい時間はどんどん増えていくんですよっ!!
絶対の絶対の絶対にダメ!!
–「実は自分も…」と言う方へ–
今回は自分(ヤマヒロ)愛用ヘルメットのGT-Air2内臓インカムのSENA(SRL2)の修理として互換品バッテリーに交換したことについて紹介する記事です。
方法としてはちょっとグレーですが、メーカー修理に出すより遥かに安くバッテリーを復活させることができたのでそのやり方について。
社外バッテリーへの交換は改造扱いになるのであくまで自己責任になっちゃうけど、修理の選択肢のうちのひとつになれば幸いです!
※SENAの規約上、本体を分解した時点でメーカー保証はなくなるのでご注意を!
今回紹介するアイテム
GT-Air2専用インカム SENA SRL2
2020年の11月GT-Air2と一緒に購入したSENA(セナ)のインカムSRL2
SRL2はバイク用インカムのパイオニアとして有名なブランドであるSENA製で当時のハイグレードモデル。
SRL2はGT-Air2を含むショウエイフラッグシップヘルメットにビルドインを前提の専用設計という一体感あるデザインが最大の特徴。
どこのメーカーかよく分からない中華インカムを使っていた自分としては段違いな音質で聞く・話す共に申し分なし。
今ではインカム装備が当たり前になってしまう程度に購入時お店で付けてもらってから3年間ずっとマシンが変わっても最高のヘルメットシステムとして「ツーリングの日はコレ!」と変わらず愛用してきました。
多機能ではあるものの、よく使う機能は仲間とのSENA to SENAのインターコムや主にビーコムSB6X系とのユニバーサル接続くらい。
3年も使うと慣れるものでストレスになるような誤操作もなく、電話などの余計なものをつけないシンプルなボタン配置のデザイン込みですっかりお気に入り。
決して安くはないのでみんなで揃うまではそれなりに時間はかかったけど、1万ちょいのスマホに繋いでLINE通話をしていた時期に比べて、
年が近い自分の仲間内だと20代、30代の面々みんなでSENAやビーコムで揃えみんなでワイワイ喋りながら走るのは個人的にツーリング毎の楽しみになりました。
繋げるようになってからがマスツーの楽しさが段違いに変わったなって思う。
バッテリーの寿命と不具合?
そんなこんなでGT-Air2とその専用インカムとして使い込んだSENAのSRL2はもうすぐ3年目。
電源ON・OFFを早いペースで押すとフリーズしてしまう症状は何度かあったけど、充電すると治るショック療法が分かってからはとりあえずは大丈夫。
むしろバッテリーの方が劣化が顕著でもうちょいで3年間というところで満充電しても1日どころか半日(5時間くらい?)持たず。。
特にSRL2の電池持ち時間が著しく悪くなったと感じたのは、10月上旬にハッピーバースデーな親友達を祝うため千葉のお誕生日会ツーリングの時でした。
メンバーは自分を含めたSENA3人のグループトークにビーコムSB6Xの1人をユニバーサル接続で出発!
しかしながら自分のSRL2は朝に満充電したのはずだったのに、お昼ご飯後の快走路で”バッテリーレベル、ロー”の警告が鳴り始め割とすぐにヤマヒロが通信断。
おまけにビーコムのとのユニバーサル接続が自分だったためそこでプッツンしたっぽい。
あいにくこの日はモバイルバッテリーを携行しておらず、夕方ツーリングのクライマックスとして指定したワインディングは自分だけダンマリという残念な結果に…
その後、お誕生日会場としてお借りした行きつけのカフェで電源をお借りするも唯一SRL2のために持っているUSB-TypeB規格では充電時間も足りず、、
「帰りの20分程だけ持ったかな?」という感じで木更津アクアラインでいつにも増してな夕方の渋滞にはまったところでこの日2度目の強制終了。
同じ方面の友達との会話はできず、音楽も聴けず。。
アクアラインに乗る前の大渋滞を目にした時「もうダメだ…おしまいだぁ…」とか言って「ヤバいのアクア!?それともバッテリー!?」と冗談なのか本気なのかよく分からないツッコミをさされた気がする(笑)
『…聞こえますか…?
今…あなたの…心に…直接… 呼びかけています…。』
とか素敵無敵過ぎるからやってみたい。
SRL2の互換バッテリー交換のやりかた
SRL2のバッテリー消耗が激しくフル充電してもざっと5時間前後しか持たず。
放電も激しいようで出発前に充電をしていないと行きで切れるあたり、モバイルバッテリーを携行して騙し騙し使っていたけど、いよいよ交換を決意。
実際にSRL2のバッテリーパックを交換した友達から紹介してもらったSRL用の互換バッテリーを購入。
何度かやりとりする中で「オイル交換とか家でやってるならモノさえ用意できればバッテリーの交換は自体はとても簡単」ということで…!
SENAの規約に若干ビビりつつも、自己責任のもと自分でやってみました!
GT-Air2と同じでSRL2を使用できるJ-Cruise2(Jクルーズ2)やNEOTEC2(ネオテック2)もほぼ同じやり方でOK!
それからSRL2と作りがほとんど同じ構成になっているので先代のSRLや後継モデルのSRL-MESHでも同じようにバッテリー交換できるので参考にしてみてね。
ヘルメットから取り外し
まずはインカム本体であるSRL2をヘルメットから取り外し。
GT-Air2の購入時にお店で付けてもらったのでSRL2の取り外し自体は実は初めまして。
バッテリー交換だけなら押せば簡単に引き出せる後部のメインユニットだけ取り外せば大丈夫っすよ!
今回はメインヘルメットとして使用頻度が高いとどうしても落としたりぶつけたりもしてしまった。。
良くも悪くも使い込んだGT-Air2の新調も兼ねてのバッテリー交換になりましたので一式取り外しました。
専用設計というだけあって、マイクやコントローラーへの配線やスピーカーはかなりタイトだよ。
怪我しちゃうので必ずヘルメットに付属してるサービスツールを使ってくださいね!
メインユニットの分解
メインユニットを取り外せたら次はバッテリーパックにアクセスするためさらに分解していきます。
外すのは本体の裏面にある小さなプラスネジを4ヶ所。
ここのネジを外すとフタが開いてバッテリーパックが乗っている基盤を引き出せるようになります。
ここのネジはかなり小さいサイズなのでメガネフレーム用の精密ドライバーを親から借りたよ。
ヤマヒロさん戻す時30分くらいちっちゃいネジ探してたから、無くさないように気をつけてねー。
↓ネジの1つが液晶ペンタブの隙間に転がり込んで迷子になりました。
基盤からバッテリーの取り外し
メインユニットから基盤を引っ張り出したらいよいよバッテリーパックとご対面。
基盤とは赤黒2本線でコネクタとつながっているのでピンセットやマイナスドライバーを使って取り外そう。
コネクタから取り外すとこんな感じ。
2本のピンにコネクタにも向きもあるので入れ違いは無いので安心してね。
新品のバッテリーに交換
新品バッテリーへの交換自体は至ってシンプルでコネクタをつなぐだけ。
ぷすっと。
コネクタ繋いでるのが今回用意した互換品。
容量は750mAhから720mAhに微減してるけど、それなりに長持ちするワイヤレスイヤホンのようなバッテリー持ちをイメージすればどんぐりの背比べくらいかな?
後は元に戻すだけなのだけど、なんだか互換品はちょっとケーブルが長め。
人間同様ケーブルもストレスを与えすぎると爆発しちゃうかもなので、良い感じに織り込んで基盤を引き抜いたときと同じ状態にしておこう。
動作テスト
最後にバッテリー交換後のテスト。
メインユニットを戻した後にうまく動作しなかったら悲惨なので充電できるか、電源ON・OFFできるかの2点をチェックします。
ぶすうっ。
不明なユニットが接続されました。システムに深刻な障害が発生しています。直ちに使用を停止してくださ・・
・・・とはならないはずだから安心してね!
プラスボタン+センターボタン同時押しして電源ON・OFFも大丈夫。
充電と正常に通電しているのを確認してこれにてSRL2のバッテリー交換完了!
あとは分解と逆の手順で組み付けるだけ。
ケーブルのハーネスをカバーの突起に合わせてから、メインユニットをしっかり留めて仕上げよう!
1日持つまで大復活!
SRL2のバッテリーを新品に交換してざっと5時間持つか怪しかったバッテリーが丸一日走ったツーリングでも警告は鳴らず1日持つまで大復活!
交換後1日中マスツーで会話したり日常的に使っていますがバッテリーの持ちも良好でガッツリ走ったのも2回ほど。
1度目は1泊2日で満充電からナビ用スマホに繋ぎ、音楽も流しっぱなしに時間を忘れて9時間強走った長野〜白川郷のソロツーリング。
2度目は親友と喋りながら8時間近く1日中走り続けた東北トリテンツーリング。
いずれもバッテリー切れどころか、バッテリー警告を聞くこともなくセルフリペアとしては大成功!
容量は750mAh→720mAhに微減したはずだけど、交換したことで激しく劣化していたことが顕著になった印象。
純正より電池容量こそ若干減ったけど、交換したおかげでゆうに9時間近くは持ちそうなあたり、お値段以上どころか、お値段異常な素晴らしい結果となりました!
まとめ
今回はSENAのインカムSRL2のバッテリー交換についてでした!
思えば、
「SENAでバッテリー交換すると数万円」というイカれたルールとヤマヒロのトリシティ仲間内で使用しているインカムがほぼSENAしか居ないことで。
結構な確率でユニバーサルでビーコムとのつなぎ役としての自分がバッテリー切れで全員をリンクダウン(通信断)させるという憂き目に遭ってきました。
現在の複雑な心境を一言で表現すると、「すっごい、楽になった…」という感じです。
GT-Air2と合わせて長らく使ってきたSRL2のバッテリーパックをメーカーの規約に叛き、勝手に交換することは大変心苦しいことです。
…大変心苦しいことですが、容赦なく交換させていただきます。(さすがに割に合わないので。。)
そんな自己責任でちょっとグレーな、SRL2の互換バッテリー交換ではありましたが今後も情報発信に精を出し、人々を幸せにする為の活動を続けていく所存であります。
SENAの規約上だと、本体を分解した時点で保証はなくなっちゃうので気をつけてな。
今回紹介したアイテム
今回使用したのはアマゾンで販売されていたSRLの交換用バッテリー
作りは一緒なので初期のSRLや後継モデルのSRL-MESHでも同じように交換できるっすよ!
友達が使っているさらに大容量なSRL用の800mAhバッテリー
物理的にサイズがギリギリらしいけど、SRLに最大級のバッテリー容量を求めるならこっちもあり。