うん「また」なんだ。すまない。
「仏の顔3度まで」って言うからね、謝って許してもらおうとも思っていない。
でもこの写真を見たとき君はきっと言葉では言い表せない「絶望」みたいなものを感じてくれたと思う。
殺伐としたこの世の中で、そういう気持ちを忘れないで欲しい。
またまたまたバッテリー上がり?
トリシティ155、MT-10に続き3回目のバッテリー上がり。
そんなこんなで「バッテリー上がりか。。よろしい。ならば交換だー!」
というノリと勢いでそもそも“エラーコード12の症状について”についてよくわからないまま、満充電にした新品バッテリーに交換することにしましたー!!
・・・あれ?
ヤマヒロ
あ。
ぶすうっ。
フウカ
大変だ!ヤマヒロさんが繋ぐ順番を間違えた!きっと爆発してしまうよ!
リオン
みんな下がれ!早く!ストリートラリーが爆発する!
ひ
ょ
わ
あ
あ
あ
あ
っ
!
!
!
!
!
!
!
ーー「またまたまたか」という方へーー
今回は初期型MT-09ストリートラリーのバッテリー上がりと同時に出てしまったエラーコード12の対処のため自分でいろいろ試したことについて紹介する記事です。
「エラーコードとバッテリーは関係ないだろ」と思った方は大変お手数ですが戻るボタン、あるいは閉じるボタンをよりブラウザーバックをお願い致します。
ご迷惑をお掛け致しまして申し訳ありませんでした。普通に大アリでびっくりでした。
今回は自分がやっちゃった「バイクのバッテリー上がりに気をつけて!」ってことと、
そこから発生したエンジンが始動できなくなるエラーコード12を自力で解消するために試みたすべてを紹介します!
世界は救えないけど、もしもヤマハバイクで同じ症状が出ちゃった人を救うエントリーになれれば嬉しいですっ!
MT-09のエラーコード12ッ!!
ことの発端は
「MT-09ストリートラリー、行きますっ!」
“ッターン!!! スンッ。”
(クソデカメカノイズ)
とエンジンスタートしてすぐ、サイドスタンドを出したままローに入れてしまったことから。
現代のバイクあるあるなのだろうけど、普段通りセーフティでエンジン停止。
「あー、やっちゃった。」くらいな感じですぐに再始動をしようとしたのだけど、、
先日電圧低下でグリップヒーターが自動停止していたことから、初期型MT-09でもバッテリー上がり。
おまけにエラーコード12が表示されて、警告灯も点灯してしまい、エンジンは完全に始動不可で、さぁ大変。
もう、どうなっちゃうの~?
冒頭もですけど、また爆発をネタにして!
脳筋ですかヤマヒロさんは!!
それに「芸術は爆発だ!」って誰かが。
原因はバッテリー上がりッ!!
大元の原因はバッテリー上がりでほぼ確定。
MT-10のバッテリー上がり事件以降買っていたお手頃バッテリーチェッカーを当ててみると案の定、電圧は要充電状態でした。
MT-09自体も今年の年明けで自分が購入するまでは、ずっと倉庫で眠っていた車両。
ということもあってか、シート下のバッテリーも埃をかぶっていてすっかり年期の入った様子。
しかしながら今回はただのバッテリー上がり。では済まず、、
エラーコード12が出ているせいで、セルを回してもクランキングせずにエンジン警告灯が点滅し、スターターリレーがカチッという音が鳴るだけの状態になってしまっていました。
#今年一の愛車のトラブルを無言であげよ pic.twitter.com/Lq1yJrPhyP
— ヤマヒロ (@yamahirok3) December 31, 2023
エラーコード12とエンジン警告灯の復旧対応ッ!!
ヤマハバイクのECUが車両の異常を検知したとき、メーターに表示されるのがエラーコード。
その中でもエラーコード12が表示される原因はいくつかるようだけど、教えて頂いたり調べてみた感じ有力な被疑箇所は以下。
- バッテリーの電圧低下による各種センサー異常
- クランクポジションセンサー異常
- セルモーター動作不良
- インシュレーター破損
自走できないことから見かねたバイク屋さんからも情報を頂いてしまい、
「エラー12は9割方バッテリーの電圧低下です。
セルを押したのにも関わらずセルが回らずクランクポジションセンサーが動いていないとセンサーが判断した結果だと思われます。
新品バッテリーでも電圧低い場合在りますのでご注意ください!
バッテリー電圧が正常であれば次はセルですね。」
とのことでしたが果たして…
バッテリーの満充電や新品交換だけではダメッ!!
手始めにバッテリーを充電から。
1年ほど前にMT-10とツーリング先でやらかしてから購入していた回復充電機能が付いた星乃充電器を使って上がってしまったバッテリーを充電。
あらかじめ取り付けていた車両ケーブルで満充電。
その後、エンジンスタートを試みるも、残念ながらセルを回してもクランキングすらしない状況は変わらず。。
スタータースイッチを押してる間エンジン警告灯が点滅し、スターターリレーの”カチッ”という音が鳴るだけでした。
以降充電器につないでも赤ランプが光り回復充電どころか、通常充電までもができなくなり完全にバッテリーは死亡。
聞いてた通り一度バイクバッテリーは上げてしまうともうダメなので続けて新品バッテリーへの交換。
純正として採用されているGSユアサの同等品として性能もコスパ最強なバイク大国台湾ユアサのバッテリーTTZ10Sを用意。
到着時点で満充電ではなかったようなのでこちらもフルチャージにした上で交換してみました。
しかし…
バッテリー変えた。
それでもっ
エンジンはっ
掛かりませんッ!! pic.twitter.com/wyzFWpG5QB— ヤマヒロ (@yamahirok3) November 13, 2023
バッテリーの充電や満充電にした新品バッテリーでも状況は変わらず。
どうやらエラーコード12が出ているとスターターリレー側がセーフティとして機能している様子。
つまるところ、エラーコード12を何とかしないとエンジンが始動どころか、セルモーターを回すことすらできなくなってしまっていました。
分解しようとしたら何か出たッ!?
有力な情報として頂いたサイドスタンドによる意図せぬエンジン停止でクランクポジションセンサーの異常について。
センサーの誤検知の原因だとしたらフライホイールの突起部分をカムマグネットセンサーが接触し検知しているそう。
だから、クランクシャフトセンサーの汚れの除去や物理的に回して合わせればエラーコードが消えるのでは?
Sae’s Café ばいく屋さんの独り言3 ヤマハ MT-07 エラーコード 今度は sd-12 ・・・より引用
そんな話を聞いてMT-07のエラーコード12のケースだけど、バイク屋さんのブログを参考にエンジンの左ブロックを分解してみることにしました。
してみたのだけど。。。
エンジンかからない被疑箇所はクランクシャフトセンサーということで。
見よう見まねでMT-09のエンジン左サイドバラそうとしたらとあるネジから緑の液体が吹き出てホラー映画並みに焦ってバックして後ろに居たMT-10で激突するなど。
エンジン廻りの整備は自分じゃちょっと難しいかな? pic.twitter.com/LeaFAo5Uyu
— ヤマヒロ (@yamahirok3) November 24, 2023
緑色の冷却水ブシャー。ホラーです。いわゆる泣く子が黙るどころか叫ぶやーつ。
よくよく見たらネジの下にパッキンみたいなのも入ってたのでドレンボルトそのものらしく…
つまるところ物理的にアクセスするには冷却水流れてるブロックも一緒に外すことになるみたいで、 自力でやるなら油脂類もまとめて用意した上でしっかり戻せないと二次被害となる状態でした。。
買ったOBDII診断機もまさかの使用不可ッ!!
そんなこんなで物理的にアクセスが難しいことから別のアプローチへシフト。
エラーコードやエンジン警告灯はMT-09は平成のデジタルマシンなのでECU(車載電子制御コンピュータ)に直接干渉すれば消せるよ。
と周りから勧められ、自分も決戦兵器ならぬ結線兵器の導入を決意。
こういうのって出番がないのが一番いいけど、MT-09のECUに記録されたエラーコードの解析。
あわよくば消去のためヤマハ用変換ケーブルを添えて、OBDII診断機を買ってしまいました!!
もとを辿れば、
あれは私用のため街乗りするだけの、
秋口の日ことだった。
MT-09だって、
大型スポーツバイクのなのに
短距離の街乗りばかりで
乗るのがちょっと怖いくらい、
エンジンが不機嫌になっちゃってさ。
渋滞中に勝手にアイドリングが上がったり
そのままエンストしたり、
なんだか乗り手へ意思表示することもあったよ。
無事に異常を消して、
ECUを正常にした頃には、
機嫌がもどってると良いけどな。
ははっ。
それに、
ここでエラーコード12を消して、
元気良くCP3エンジンを再始動できれば、
SNSのフォロワーさん達に胸を張って、
「良い買い物だったよ・・」
って言える気がする…!
それでは・・OBDⅡ診断スタ…
即落ち3コマ
OBD診断機が来ました!
こいつでMT-09のエラーコードをデリートしてやるですよ。 pic.twitter.com/gltRFJ87sp— ヤマヒロ (@yamahirok3) November 29, 2023
プラグイン!
LAUNCH.EXE、トランスミッション!! pic.twitter.com/ul5opjldZe— ヤマヒロ (@yamahirok3) November 29, 2023
ウソでしょ!? pic.twitter.com/5JpRMX1C42
— ヤマヒロ (@yamahirok3) November 29, 2023
初期のMTシリーズはOBD非対応
はい。
OBD変換ヤマハの4ピンはしっかりはまるけど、初期型(2014年式)MT-09まさかの使用不可。
診断機と車両との相性ではなくヤマハバイク用診断ケーブルの製品ページをよくよく見てみると、そもそも初期のMT-09はOBDIIに非対応なのでした。
MT-09の場合、適合は2016年モデル以降とあるけど、おそらく海外基準なので日本国内の年式換算、2017年モデルから適合っぽい。
ヤマハの大型MTシリーズは4ピンでほかのMTも一緒。(155スクーターなど小排気量機3ピンで別のコネクターが必要)
全車試してしてみたところMT-10SP(2017年モデル)はチェックできるけど、初期のMT-09TRACER(2015年モデル)もダメ。
残念ながらデジタルバイクへの過渡期であった国内最初期のヤマハMTシリーズはOBDⅡ診断機に未対応のようでした。
それでも出番が無い方が良いですが、購入したOBDⅡ診断機CR529は個人利用としてはかなりいいやつ。
MT-10では使えたので何かの拍子でエンジンチェックランプが点いたときに活用できればなと…!
押し歩きしたら消えたッ!!
並々ならぬ期待を込めて買ったOBDⅡ診断機が全く役に立たず、即落ちしてしまい意気消沈。
頭抱えながら、大馬鹿野郎はマスタオーオブトルクでいくつかネジが欠落した空っぽの脳内で情報を整理。
>原因はたぶん、クランクシャフトセンサー異常としてエラーコード12が出ている。
>>その一端としてフライホイールの突起部分をカムマグネットセンサーが検知している。
>>>それを変なタイミングでエンストさせてしまったからか、あるべき場所で検知出来ていない。
>>>>おそらく、何らかの手段でフライホイールを物理的に回すことができればエラーコードは消せる。
>>>>>だから、フライホイールは走行中やギアチェンジ時に回るのではないか?(よくわかってない。)
>>>>>>・・・RUN
ということで、大馬鹿野郎の短絡的かつ惰弱な発想のもと、寝間着のジャージ姿のままMT-09ご近所ぐるっと走りながら押してきてみました。
大型バイクを駆け足で押して走る文字通り大馬鹿野郎な奇行に足を止めたおばあちゃんに白い目でみられつつ、エンジンオフのMT-09でメーター読み最高時速12km/h出たのは軽さの現れでちょっとほっこり。
その間、ちょっと動かしてシフトアップしたり、またちょっと動かしてギアダウンしたりとガチャガチャとヤマヒロ&MT-09ストラリ最後の悪足搔き。
すると直後はエラーコードがまだ出ていたのですが、夕方まで時間を空けてキーオンにしてみたらエラーコード12もエンジン警告灯も消えていました。
そして、スターターボタンを回したところ、普段どおりエンジンスタートに成功してしまうのでした!!
フウカ
なんでっ!!
ヤマヒロ
知るかッ!!!
まとまんない、まとめッ!!!
何だかいろいろ試してしまったけど、結果ご近所をMT-09押し歩きで全力疾走(最高時速12km/h)したところ時間差でエラーコード解消し、エンジン始動に成功ッ!
無事に超高性能全領域三輪車しかいない果ての海撮影会の企画担当として楽しく走ることができましたッ!!
なんだかんだ、執筆時点で初期のMT-09は製造から10年ほどと言え、まだまだ新しめバイク。
原因は完全に断定しきれなかったけど、今回のような誤動作はともかく、クランクポジションセンサーやカムマグネットセンサーが壊れる事はまずないということで。
フライホイールを300メートル走(押し歩き)で回したら、バッテリー交換によって電圧回復したセンサーが動作を拾ってくれた感じかなと。
そんなこんなで、SNSでたくさんの助力を頂き解決できたMT-09ストリートラリーのエラーコード12とエンジン警告灯のお話でした!
ご助力頂きましたK26さん、macuzamさん、AJさん、ShikiさんYSP杉並南の皆様ホントにありがとうございました!!!