「いつか。やがていつかは。」
と
一生やらない人みたいなコト言っていた時期が自分にもありました。
今回は初のフィールドにてK-3IIの内蔵GPSによるアストロトレーサーを使った星空の撮影に挑戦してみました!
長時間シャッターだと星は流れて行ってしまうから“それだけ”でも価値のある機能だと思うよ。
まさにボディ側の手ぶれ補正を生かした変態機能だな!
そんな変態機能(褒め言葉)を使ってみるべく、雲り時々吹雪な奥志賀高原での星を追った記録。
今回はK-3II+DA10-17mmがほとんどで魚眼以外は標準のHDDA16-85にて。
奥志賀高原の星空
パウダースノーが降り積もり本州の北海道として名高く、スキー場が軒を連ねる長野県の奥志賀高原。
気候的には結構えげつないくらい厳しい環境で吹雪は日常茶飯事。
撮影地点は標高1470m付近(K-3II電子コンパス機能より)の奥志賀ゴンドラ近くでお世話になったスキー場の従業員寮やスポーツハイムがあるくらい。
実家や関東近郊で星空を撮ってみたことはあるのですが寒くて撮影に時間かかる割には地上の星(光害)だらけだし、自分が撮るとなんかイマイチ・・・
ついでに三脚にレリーズを差してのできる限りの装備は揃えてみたけど、星撮りはだいぶブランクががが・・・
まぁ失くしたならば、取り戻せばいい。
ってことでこの日は動きが早く、流れていく雲で星が見え隠れするような天気ではありましたが月明かりを頼りにトライ!(次はヘッドライト用意しよう。。。)
K-3IIのアストロトレーサー
GPSをONにしてモードダイヤルをバルブ(B)モードへ。
メニューのGPS設定内にある精密キャリブレーションを済ませればアストロトレーサーの使用準備完了。
レリーズを切り、シャッターボタンをロックしてあとは体内時計で露光時間を調整して出てくる絵を見てはピントを無望遠から合わせ直したり、露光時間を調整したり・・・
なんか感覚頼りな世界でまだまだこの機能を教えたり紹介するなど到底できませぬ・・・。
シャッターを57秒開放。
なお「体内時計では65秒だったのだ!」などと供述しており・・・
どうやら天体全般をロックオンするみたいで、星だけでなく月もバッチリ追尾できるみたい。
雲の流れが早いため50秒開けっ放しでこんな感じ。
また「体内時計では60秒だry・・・」
標高の高い場所で天気の変化が激しかったけどNDフィルターを使った時のように雲に迫ってくるような動きが出せた!
ちなみに液晶に出るはおぼろげな絵でPCでもJpeg撮って出しを見る限り「ぜんぶお蔵入りかも…」って思うほど。
ところがぎっちょん。Jpeg+RAWで撮っていたことが吉とでて、ライトルームにぶっこんで空を持ち上げてみると星空へと化けた。
左:撮って出し/右:現像後
写真特化のブログを見るとものすごく綺麗な星空撮ってる人のほとんどがフルサイズ。
なので星空においては単純なハードウェアの違いやらAPS-Cよりデカいセンサーサイズで殴ってるのかと思っておりました。
実際に星を撮ることができて(+引き出せて)ちょっと安心。
点として止まる星、流れて行く雲。
ずっと使って来たK-3IIなのに新しい機材を買ったような。そんな感覚があった。
本格的なアウトドアシリーズは用意できないのでスキーウェアを着込んで寒い中歩いてきたけどそれだけ価値のある写真を撮れたと思うし、貴重な経験も得られました!
まとめ
この後分厚い雲が空を覆ってしまったので撤収。
極寒の地での撮影後はだいぶ遅い時間となってしまったのですが結果貸切状態となったお風呂は最高でした!
とにかく撮って出しだと上手く撮れているのか微妙だったけど、RAWデータをライトルームで調整してみると自分好みの絵としてイメージ通りの写真を撮れて満足です!
そしてようやくペンタックスのアストロトレーサーをそれっぽく風景写真に使うことができたのも大収穫♪
画角の広い魚眼レンズばかりでまだまだ没個性感は否めないので機会があれば色々な画角のレンズに換装して積極的にアストロトレーサーを活かしてみたいと思います!
スキー場があるような高山から望む星空は都会では見れないような強い光を放っているのでウインタースポーツがてら星空撮影に挑戦してみてはいかが?
以上“星追うカメラ”PENTAX K-3II ユーザーのヤマヒロ(@yamahirok3)でした!
今回使ったもの
今回の星空撮影のメインレンズ。
魚眼の10mmからズームすればある程度超広角の代わりにもなれるペンタックスの純正レンズ。
時々とんでもない大当たりをみせてくれるペンタの魚眼ズームいいですよ!
三脚。アストロトレーサーの必携品1。
2980三脚やウルトラロックからステップアップとして新調したRangersのカーボンファイバーモデル。
軽量なカーボン製だけど安定させるなら重さが欲しいってときはセンターポール内蔵のエンドフックにおもりを下げるという使い方もできる。
自分はペンタのカラーに合わせるためブライトシアンカラーをゲット!
レリーズ。アストロトレーサーの必携品その2。
アストロトレーサーはバルブ(B)モードでの撮影なので手ぶれを抑え、カメラに触れず長時間露光することから何かしらレリーズは必要。
一部で有名なロワジャパンのものは純正レリーズよりだいぶかさばるけど、お値段は控えめでコスパは最強。
実はペンタックスはキヤノンと同一規格でK-3にはジャンク扱いだったEOS用を使っていた。
ロワジャパンのレリーズは電池を入れればインターバルシャッターが使えてタイムラプスやPCでの合成を前提とした星の軌跡を撮れるようになるのでそれら機能が未搭載なら一考の価値有り。
ちなみに電池を入れなくてもシャッターは切れるっすよ。
あとは強烈な吹雪が時折吹付けていたので三脚用のおもりにストーンバッグ、ピントを固定するための黒テープ(パーマセル)なんか用意できると万全かも。
コメント
ヤマヒロさん、
写真撮影を趣味としていると、
星空って撮ってみたくなる性(さが)ですね
僕もこの間、絶対に撮れないと思いつつも
流星群の時に流れ星を撮ってみたい!!!!
と、思いつつカメラの電池を充電しておき
寒い夜中、ジャンパーとかを羽織って、
母と歩いて数秒の小学校へGo!!!!
案の定、誰も来ていなかったのでした…。
と言うより物凄く出たと言われていた、
次の日の為に誰も来てなかったのが大正解!
でも、写真撮影こそは出来なかったものの、
何回かは流星を見れてので良しとしましたよ
ヤマヒロさんがそのカメラの機能を使い
流星群の撮影してるのを見たいなぁと、
何とまぁ無茶振りを思ったクマでやんした!
星空の軌跡も魅力的なのですが今回は天体追尾としての特殊機能、アストロトレーサーを試してみました!
「星空撮影って体感的な部分があるな」と思い知らされた次第なので数を重ねて良い感じの写真を撮れるよう目指してみたいですね。
流れて行く流星群はさすがに追尾させるよりは軌跡を引いた星として撮ってみたいものです。