リゾートバイトの派遣先は吹雪きまくりな奥志賀高原のスキー場で人生サバイバルゲームなヤマヒロです。
入寮から初めてのお休みは派遣先の奥志賀高原から下って行ける地獄谷野猿苑(スノーモンキーパーク)へ行ってきました。
本来奥志賀高原から町へ降りて買い物するはずが外出で大変なことをしてしまい精神的に病みそうな日でもありましたが・・・
ちょっと寄り道してナチュラルな野生のお猿達を撮りまくってほっこりしてきました!
地獄谷へ
猿苑がある目的地の地獄谷は雪がめちゃくちゃ深い土地なので移動は車推奨で防寒着も着込んだ方が望ましいかと。
ちなみに山道は歩けないかも。(もしかしたら自動車専用道路)
1時間ほど雪道で荒ぶるバスに揺られスノーモンキーパークというバス停にて下車。
従業員寮がある奥志賀高原ホテルから1100円とこの辺のバス代は結構お高めで往復2200円(泣)・・・
ここから30分くらい歩きます。
バス停正面にあるのは志賀高原ロマン美術館。
美術館として作品展示の他にスノーモンキー・フォトコンテストや写真の展覧会などもやっているみたい。
バス停の看板の案内に従って上林温泉地区を通過。
温泉地区にも案内看板がでているのでそれにそって進んで行きます。
雪道ハイキング
上林温泉地区を抜けお土産物屋さん横の階段から湯道遊歩道という林道へ。
ふもとの村に農業用水や温泉を引くための水路道でもあるそうです。
粉雪舞う林道を黙々歩く。
風景が変わらなすぎて不安になってしまいそうだけど、こんな感じの道を長々歩くこと20分くらい。
道が開けて小さな温泉旅館のある地区へ。
猿苑に最も近い旅館でもあり、スノーモンキーが世界的知名度になってこの旅館は価格が高騰している模様・・・
旅館地区をさらに前進。
写真右側の間欠泉が上がってる辺りとこの周辺に通行人から丸見えな露天風呂があります。
地獄谷温泉から猿苑前まで伸びる階段。
30分近く歩きようやく地獄谷野猿苑ことスノーモンキーパークに到着!
ゲートが見えても気持ちはやって走っちゃダメだよ。滑るしバテるんで走るな危険いっぱい。
危うく高所トレーニングっすよ・・・
チケット大人800円を購入後、受付横のゲートを抜けて谷間の猿苑に入場していきます。
地獄谷野猿公苑
写真撮りに行くなら朝イチ!ってことで到着は開園早々9時半頃入苑。
ゲートを抜けると早速第一谷猿発見。
谷のあちこちに人間慣れした野生の猿たちがいるので対動物のエースレンズDA★60-250にハンガーシフト!
長野はスキー場共々外国人観光客がいっぱいでみんなカメラ持ってたな。
スノーモンキー
地獄谷は雪山、河原、温泉どこへ行ってもお猿さんだらけ。
柵なんて隔たりがない上に自然で野性的な日常を間近で見ることができました。
早速カメラを向けるとエアギターを奏でてくれた彼。It is so good!だよ!
こんな感じに人間慣れしたお猿たちがいっぱいで愉快な場所。
直接触ったり、自撮り棒の使用はNGだけど、向こうから至近距離まで来る!
温泉猿
地獄谷猿苑と言えばコレ!と言わんがばかりに有名な温泉猿。
一発目がなぜか盗撮されちゃったような振り向きアングルにて口は「へ」の字(笑)。
温泉は思ったよりこじんまり。
それを取り囲むようにイチデジ、ビデオカメラ、スマホを構えたニンゲンが鉄砲三段撃ち戦術の如く入れ替わりお猿達を狙う。
写真好きなジェントルマンがこんなに集まるのも壮観っすね。
親猿隊長を先頭に列を成して犬かきならぬ猿かきで泳いでおりました。
親にチビちゃん達がくっついて行く姿が可愛い!
そのままわしゃわしゃと毛づくろいがスタート。
お手入れの場所は選ばない模様。
温泉に一匹サイヤ人がいました。
パッと見だと戦闘力「5」程度だけど、気を消してるだけで実は「924」くらいあるかもしれない(ヤマヒロの脳内スカウター比)
飛び岩猿
地獄谷の川沿いには太い三脚おっ立てて動かない人だらけ。
パンフレットで目を引く飛び岩猿はみんなの憧れっぽい。
川を渡るため着地、ジャンプする岩はほぼ同じだったから、置きピン連射がオススメだよ。
河原に踏み込み手持ち連射してる自分を横目に「ピピッ、戦闘力5、ゴミめ!」なんて言われることはなかったから安心してね。
今回はピョンピョンと跳躍するお猿にSDMモーターのAFが高確率で追いつかず・・・
QSF(クイック・シフト・フォーカス:AF合点後にマニュアルフォーカシングできるDAレンズの機能)でアシストなり、いつもの置きピン連射を敢行。
そんな感じで撮れたと思っていたのがピント・フレーミングを盛大にミス。
近距離の被写体大きく写すのが苦手なDA60-250の最短撮影距離的にも難のあるポジションだったりもして、跳躍時を分かりやすくピンぼけにしてしまった・・・
こういう場所なら自分も三脚に乗せといて、F値絞ってピント面広げた状態で撮りたかったかも。
フォトワーカーとして
飛び岩猿をファインダー越しにお猿を追っかけるのに夢中になってしまい、後ろの人を待たせてしまっていた。
これでも自分は履歴書に”気配り上手”と書いてるし、地獄谷野猿苑 迷惑防止条例でつまみ出されそうな気もしたもので
とカメラを下げて言ったら。
と笑顔で返してくれたので「It is so good! Good luck!」と作り笑い、テキトーな言葉・嘘・キマグレのコンビネーションをかまして撤収。
猿の親子
寒さを凌ぐため身を寄せあったり抱きしめる猿の親子は地獄谷ではよく見かける暖かな光景。
“親と子”
天気の変化が激しいこの場所は時折厚い雲が太陽を遮り谷に暗い影をおとす。
粉雪を乗せ冷えた突風が吹き付けたときフォーカスしてた親猿が子をギュッと抱きしめた。
「ピピッ」とファインダーに瞬いた赤点の刹那を逃さずシングルショット、続くダブルタップのシャッターを切った。
「撮った!」の一言を無意識的に発声してしまい周囲の人の視線が痛かった(笑)
ハイアマチュアは「レベル低いガキめ!」みたいな目を向けてくるけど心のプロテクトフィルターでダメージカット。
高山寒冷地の厳しい環境でも懸命に生きる猿の親子に感銘を受けたヤマヒロ的改心の一撃。
地獄谷の彼らを撮っているうちになんだか派遣先から家に帰りたくもなってきた感じで初めてのホームシック状態。
やりたいこと全部やって無事に帰ったら家族と外食したり友達とどこか遊びにいきたいね。
帰り道
本目的を忘れてしまいそうなくらい長居してしまったけどお昼前で帰り道へ。
この辺バスが少なすぎるし、夕方前には帰路についていないと寮に戻れなくなってしまうのでマイカーがないとかなり不便・・・
「団体さんでおいでの中国人観光客、真っ正面!」
「右側通行、回避!」
「道幅がたりないよー!」
<<ズルッ!>>
「あうっ、うわあぁぁ・・・!」
「ヒロ兄ー!!!」
みたいなの感じで七転八倒な帰り道。
性能も値段も最強な三脚 GITZO(ジッツォ)、大型三脚を数本とデカいカメラリュック2、3個をソリに積んやってくる猛者もいる程度にスノーモンキーフォトはワールドワイドに有名っぽい。
正直「いったい何と戦うんだ・・・?」って思ってしまう程度に高額装備を引っさげた人が多すぎでそういう人とのすれ違いはいつもヒヤヒヤ・・・
万が一ヘッドオンで出くわしたらそこはかとなく一時停止推奨。
カフェ 猿座
時計の針が頂点で並ぶ頃、湯道遊歩道から上林温泉地区へ戻ってきました。
次の下りバスまで一時間近くあるようなのでカフェ猿座にて軽食をとることにしました。
お店は外国のワーキングホリデーの方達が切り盛りしていました。
外国人観光客の比率が多かったので現地のスタッフも助かってそう。
とりあえずあったかいものをということでホットキャラメルミルクとブルーベリー&クリームチーズマフィンをオーダー。
RICOH THETA Sの稀にフワフワ系シャッター音を聞いた外人スタッフさんが興味津々に「それは何ですか?」と勉強中であろう日本語で声をかけてきた。
こちらもスキー場で学んだカタコト英語を交えながらTHETAで撮った360°画像をスマホ画面で見せたりして全天球カメラのお話を楽しんだ。
地獄谷のカフェ猿座 #theta360 – Spherical Image – RICOH THETA
あの人は休憩中でなかったようだけどお店は空いていたからか、こういう会話は許されている職場なのか、
THETAの会話中ベテランっぽい日本人女性スタッフさんもやってきて「今から猿苑に行くんですか?」と聞かれたりスタッフさんが楽しく働けそうな職場に見えた。
猿座の外にはテイクアウトコーナーと屋根付きながらテラス席も。
こちらは外国のお客さんでにぎわっていました。
機材ロスト
スノーモンキーパークのバス停へ戻り、今回外出の本目的だった中野イオンへの買い出しへ。
と思ったらバス停のおっさんからは「中野行きはないよ」とだけ言われそのままどっかへ行ってしまった・・・
“お客様のために給料頂いて働いてる”なら別ルートの捜索・提案ぐらいするのがサービス業の基本というかアタリマエだと思ってしまっていたのは風土の違いだろうか?
このまま帰る訳にもいかないのでグーグル先生の導きで徒歩ルートを1時間半歩くことにした。
しかしバス停から住宅地、氷の張った河川敷、深い雪に埋もれた歩道、まさかの自動車専用道路など。
おまけに帰りのバスにあせってしまい平坦な道はペースを上げて全力で走っていた時のこと。
安いバックのチャックが知らず知らず開いてしまい、DA☆60-250を宙に放り出してしまった・・・
DA☆60-250の最期
最近こんな風に思うことがある。
「みんなが価値のあるものと賞賛して止まないレンズでなければ真に人々の心を掴む写真を撮れないんじゃないか?」と。
それじゃ写真は財力じゃねーか。とセルフツッコミ。
同時に「別にスターレンズじゃなくたってみんなが賞賛する名声さえあれば理由なき高評価がついてくるもんなんじゃないか?」って。
それは“インフルエンサー”ジャンって自分と言う小者が自身にセルフツッコミをぶっ込んだ。
それでも毎度毎度、超望遠撮影のエースとして使い倒していたつもりのスターレンズを失って写真から離れ気味だった自分も何やら悟ったらしい。
smc PENTAX-DA☆60-250mmF4ED[IF] SDM。
レンズランキングの常連。
すごい好きな大切なレンズでした。
そんなレンズと言う精密機器をあってはならない勢いで溶けてベチャベチャになったの氷の地面へ落下させた自分。
落下の衝撃でレンズフードは砕け、フロントキャップは破片を散らし、マウントキャップが大きくえぐれていた。
大きな音が里山の静かな河川敷きに響き渡たり、近くの木の小鳥たちが一斉に飛び立った。
泥と氷にまみれピクリとも動かなくなったズームリング。
冷たくなったDA☆60-250を拾い上げた時、僕の頭の中が真っ白になった・・・
さらに一緒に入れていたはずのTHETA Sもロストしていたのに気づくのはその後のことでした・・・
自分のフォトワークになくてはならない存在をロストした影響で精神疾患が著しく、何年ぶりか知らないけど喪失感で涙ながしたり、
とか言っておりました・・・
レンズもバックから落ちる
故事でよく「猿も木から落ちる」というようにレンズもバックから落ちるようです。
トラウマです。ホント。
今回のことがきっかけで超望遠レンズ携行のためだけにDA☆専用レンズバッグの購入を決意した。
この際レンズ沼ならぬカメラバック沼にオーバーヘッドダイビングしてやろうかと。
そうでもしないと戻ってくるDA☆60-250も安心して持ち出せないし、未来のDA☆70-200やHD DA150-450をお迎えできないもの!
カメラはバックに入れない条約も白紙に戻したので条件アンロック。
カメラバックやカメラホルスターバック、レンズエクスチェンジケースが欲しいものリスト・インしました。
思いのほか高価だったレンズフードはクラッシュしてしまったので再購入予定。
全天球カメラのTEHTA Sも動画は撮らないのでTHETA SCとして再購入確定。ただしカラーはユリと揉めているため未定っす。
キツネ旅行の望遠レンズは?
あいにくお誘い頂いたキツネ旅行の前という最悪のタイミングで壊してしまったが山奥の寮にピックアップリペアでレンズを引き取りにきてもらった。
「修理期間は7-10日ほど」とのことだけど、もし間に合わなかったらどうしよう・・・?
これ見て新たにHD DA55-300 PLMの購入を期待しちゃったキミは僕と同じペンタフレンズだね!(おい、バカやめr・・・)
フォトワークまとめ
いろいろ気を取り直してジャイアン&スネ夫っぽいコンビがいました。
ジャ:おい!そこのペンタフレンズ!殴らせろ!
ス:やっちゃえジャイアン!
とりあえず逃げろ!
「お猿撮影すごーく!たーのしー!!」と低知能なりにはしゃいだり、機材ロストして「厄年かも・・・」と思ってしまう程度に天国と地獄のような心境の谷間を地獄谷で体験した日。
野生のお猿達の生き生きした姿を見るだけでも楽しかった!
次はスノーモンキーの代名詞として雪降る中で温泉猿の撮影を敢行してみたいっすよ!
以上、4月まで奥志賀高原在住のヤマヒロ(@yamahirok3)でした!
コメント
ヤマヒロさん、
人生山あり谷ありですよ!!!!
相当に凹んでしまったかも知れませんね!
少しでも修理が間に合うと良いですね??
まだ、修理が出来たと言う事だけでもですね
天はヤマヒロさんを見逃していなかった!!
と、処理をしたいものですね…。
前にも言いました通り、こちらはですね
サイバーショット一眼のモードダイヤルを
ダメにしてしまい(風が強くてやられた)
展示されていた厚木基地にいる、
米海軍ヘリの撮影をしていた時にやられた
近くにいたヘリのパイロットにも
探して貰ったんですが見つからず!!!!
僕が日本人だと気が付いて、ソーリーの後
ゴメンね〜!!!!と何度もそのですね
パイロットのおじちゃんに言われた事やら
行った日は最初は風が強くなかったのに、
夕方辺りから強くなるなんて聞いてない!
って頭の中でツッコミまくりましたよ…。
まだ、今年の航空祭やら友好祭やらの、
日程が詳しく分からない為に、
今年はどこに出没するのか未定なんですが
久し振りに岩国基地航空祭に行きたいです
厚木基地の艦載機達が移動をしつつあり、
多分、スーパーホーネット達はもうですね
移動が完了しているかも知れませんから!
もし、岩国基地のイベントに行くならば、
早いうちに予備のバッテリーとカードの
購入をしておかなきゃ!!って思ってます
この日は谷間へ超音速で転げ落ちましたね(苦笑)
リコーに電話したら派遣中の修理ができるサービスを提案してもらえたので
後は修理完成品の到着が間に合うのを祈るばかりです。
もし間に合わなかったら新型買っていく覚悟ですけど(笑)
それにしても風でカメラがやられてしまうこともあるのですね・・・・
風速15m級がよく吹雪いてる高原なので気をつけときます!