皆さんはヘルメットは何を使っていますか?
いつの間にかツーリングも街乗りも全部載せ系フルフェイスがメイン化しつつあったヤマヒロです。
今回は街乗り用ヘルメットの交換時期とお手頃価格でフル装備なシステムヘルメットお試しとしてヤマハのYJ-21を購入しました!!
納ヘルおめでとうございますー!
それっ!!
リオン
ヒロ兄ー!!!
ーー「元気100倍?」という方へーー
ーー「このブログで何度目だよ」という方へーー
今回は割と真面目に自分の愛用システムヘルメットであるヤマハYJ-21 ZENITHを紹介する記事です。
冒頭を見て「ヤマヒロさんが・・そんな…」と哀悼の意を示してしまった方は大変お手数ですが戻るボタン、あるいは閉じるボタンをよりブラウザーバックをお願い致します。
ご迷惑をお掛け致しまして申し訳ありませんでした。
ヤマハのZenithヘルメットには度々お世話になってるからたしか、3回目くらいだったかなぁ。。
そんなこんなで今回は街乗りや日帰りツーリングで絶賛愛用中なお手頃フル装備なシステムヘルメット、ヤマハYJ-21を紹介するっすよ!
“ツーリング用途でシステムフェイスを検討している方”や“手頃なシステムヘルメットとしてYJ-21を検討している方”の参考になれれば幸いです!
今回紹介するアイテム
もう一度システムヘルメットを
バイクデビューを前に1万円ちょいのノーブランドシステムヘルメットを買ってしまい大失敗。
その後、OGKカブトのKAZAMIは収納や重さに困り、ご縁あっての頂き物となったYJ-19(GF2)も大事にし過ぎて使う機会がめっきり減ってしまいました。。
今回買い替え時期が来たヤマハYJ-17やYJ-19代わりとして街乗り用メインに気軽なツーリングまで担うヘルメットとしてもう一度システムヘルメット購入。
コスパ良好なモデルから高級ツーリングモデルまで色々試し、今回サブ用にとシステムヘルメットに自分が求めたのはこんな感じ。
- フルフェイスと同じ使用感であること
>防御力と快適性を両立!
- ソリッドカラー(単色)であること
>シンプルイズベスト。グラフィックをキズにするのは泣ける。
- デザインがカッコいいこと
>バイクと合わせてパリッとカッコよく。
- 今風オートバイに合わせやすいこと
>圧倒的一体感。装備が浮くのは不恰好。
- いい感じの内装であること
>キツ過ぎずゆったりと、まるで羽毛のような・・・
- ジェットタイプのように風を感じられること
>「考えるな。感じろ!」
- 仕様が好みなこと
>お気に入りなら末長く使えるよね。
- 価格帯が高すぎないこと
>20代のお財布はいつもツルペタ。
- インナーを外して洗えること
>衛生面ヤバい&ハゲるらしい。
- 勝手にチンガードが落ちてこないこと
>不意に“ガッチャン”は安物でのトラウマ。
- 信頼できるメーカーであること
>安物はダメ。ゼッタイ。
- ちゃんとインカムを仕込めること
>好きな歌を歌って頭ブンブンしながら走れます。
- インナーサンバイザーがついてること
>「目が、目があぁぁぁ!!」ry…
- メットインやトップケース入ること
>持ってかれたら死んじゃう。
- 空力特性も悪くないこと
>一度良いやつ使っちゃうと戻れない。人間贅沢なものです。
- お手頃価格で全部載せフル装備!
>同上。もはや何を言ってるのかわからねーと思うが。
- カチッとした上質な質感!
>自分でも何言ってるのか分かんなくなってきた。
- そろそろネタ切れ
>モウヤメルンダ!
と先代システムヘルメットのYJ-19の使用経験はありながら、気になるポイントは色々。
とりあえず、使い勝手が抜群にいいやつ。
でれきば、街乗りからツーリングまでオールラウンドにこなせるやつ。
そして、現行のシステムヘルメットお試しなの安めだとすごーく助かる。
そんな都合のいいものなど無い。
と思ったら、
あった…!
ヤマハ YJ-21 ZENITH
そんなこんなで見つけたのがヤマハのYJ-21 ZENITHでした。
YJ-21は海外メーカーのHJC i90をオリジナルとするヤマハ(ワイズギア)の日本国内向け仕様(OEM)でワンタッチバックルやロゴ、グラフィック以外は同一仕様。
YJ-17、19、スペアの20と兼ねてから愛用している実績から今回新型システムヘルメットとしてセレクト。
実際のユーザーさんに使い勝手についてお話を聞いてみたり、実物をバイク用品店で実際に試着してみたり、、
固めのフィッティングや大きなエアインテークの付いた現代の風を感じるシャープなデザインも自分のマシンにピッタリでかなり好み。
また白を好んでいながらこれを転換期として去年買った3番機、MT-10SPのリレーションにツヤあり白か黒かスポーティーなグラフィックか。
いつも通り散々悩んだ挙げ句、やっぱりネットで買うという暴挙に出ました。
使い勝手抜群なフェイスオープン機能!
購入の決め手は使い勝手抜群なシステムヘルメット固有のフェイスオープン(フリップアップ)機能!
そもそものシステムヘルメットはサイズや重量増と引き換えにジェットヘルメットのとフルフェイスの快適性や利便性のいいとこ取りしたタイプ。
YJ-21はフェイスオープン時の重心変化もかなり改善されていて、推奨はされていないけど低速域ならジェットヘルメットの代わりとしても十分使っていけるレベル。
各種レビューサイトで教科書のように書かれているヘルメットを被ったままの飲み食いや渋滞や信号待ちでの深呼吸はもちろんのこと。
たとえば、ETCが使えない料金所で現金支払いをするときに手元を広く見ることができる。
たとえば、路肩にバイクを止めてポケットからGRIII(カメラ)を引き抜き手短に撮影することができる。
たとえば、マスツーリングで別メーカーのインカムでグループトークできない人に直接声をかけるとき声を張らず意思疎通できる。
などなど、実際に使い始めるとフルフェイスでは叶わなかったフェイスオープン機能が想像以上に役に立つシーンがたくさん。
安物とは比較にならない(しちゃいけない)ほどにロック機構をはじめ各部の作りもカチッとしっかりとしたもので使い勝手はバッチリ!
フルフェイスとジェットを高次元にバランスしてどんなシーンにも被っていけるので、メインヘルメットの座をとって変わられるのもそう遠くないような気がしてならないのでござる。
シールドノブが両サイドで便利!
なんと、YJ-21はシールドが珍しい両サイドにノブがついています!
これは、特にクラッチ操作があるMTバイクでの操作性と利便性に貢献してくれるかなりのお気に入りポイントです!
イメージしてみてください。 左側にシールドのノブが多い中、クラッチ(左手)を離したら即エンストする信号待ちでも右手だけでシールドを開閉できる。
よくあるシーンだと、信号待ちで目にかかってしまった前髪を払ったり、不意に曇ってしまったシールドを片手で跳ね上げられる…!
つまり、『目がぁぁぁぁ…目がぁぁぁぁ…!うわっ!』ってならずに済むのです!
ゆえにスクーターはもちろん、一般道では頻繁なクラッチ操作を行うMTバイクに乗る人は特に恩恵を受けやすいっすよ。
またYJ-21のシールドは最初の押し込みこそちょっと力が要るけど、シールドベースは”ガチガチッ”とやや固めな段階式なので不意に下がったりすることはなし。
加えてレバー操作で簡単に脱着できるのでシールド交換やメンテナンスも簡単だから撥水・曇り止めなどシールドケミカルを愛用している人には嬉しいポイントじゃないかな。
ちなみに跳ね上げて、下から見ると猫耳風シルエットのシンメトリーデザイン。
カッコよくて可愛くてすっごく便利な両サイドのシールドノブ流行りませんかね(切実)
なんかすごいインナーの作り込み
正直実際に使うようになってから、かなりびっくりだったインナーの作り込みの良さ。
内外の各部位ごとに適材適所な素材が用いられており、特筆したいのがもちもちとした弾力があり、ふわふわで肌触りの良いインナー部分。
チークパッドから伸びる首から上をゆったり包み込みような形状も相まって、“柔らかいのにしっかりと支えてくれる”ようなそんな感じ。
システムヘルメットとしてフェイスオープンすればジェットタイプのように脱着もしやすく、ツーリングでの快適性や疲れにくさにも直結している部分かなと。
どうもネットのレビューだと試着せずサイズミス(主に小さ過ぎ)の低評価を見かけるけど、きちんと自分に合うサイズで選べれば使うほどにじわじわとこのインナーの質感の良さがわかるはず…!
そもそも惰性でテキトウに選んだわけじゃないなら、別売のチークパッドからスポーツライディングにピッタリな「きつめ」、スタンダードな「標準」、普段使いに適した「ゆるめ」の3パターンで調整可能だったはず。
ちなみにただの好みの問題かもだけど、個人的にこのインナーは冗談抜きに「枕にしたい」ほどで間違いなくトップクラス。
真面目にモチモチふわふわな質感はショウエイGT-Air2を凌ぎ、すっかり手持ちヘルメットで一番のお気に入りになってしまったのはここだけのお話。
空力特性もかなり良い感じ
従来のシステムヘルメット固有の弱点だったシールドやチンガードの段差や隙間を抑えたYJ-21は空力特性もかなりいい感じ。
感覚的に80-100km近い高速域で後方確認をしても頭を持っていかれるようなことはないので、積極的に高速道路を走るツーリングにも使っていけてます!
また風切音はウインドスクリーンの大きなMT-09TRACERでも多少はあるけど、走行で生じる風切音はかなり上手に抑え込めてる印象。
気になったといえばさすがに速度が出ている時に真横(直進方向に対して隙間が直角)を向くと隙間からの“ピュー”という甲高い風切り音が鳴るくらい。
風が強い日だとゴウゴウという音をダイレクトに感じるけど、概ねどの速度域でも直進している時に不快な風切音をほとんど感じない空力性能はこのクラスとしてはかなり高ポイントでした…!
合わせてエッジの効いた前衛的なデザインにも貢献している大きなベンチレーションは効果も操作性も上々。
風の流入量は想像以上で気持ち良く走っていればかなり涼しく、フェイスオープンもできるシステムタイプなのでフルフェイスが蒸れやすい夏場も快適に乗り切れそうです!
性能に対してコスパ良好
1.5万、2万、3万、4万、5万、5万、6万・・・
と値段が値段だと、傷を嫌って取り扱いすら気を使うような高性能ヘルメット。
上を見たらキリがない中、YJ-21のソリッドカラーなら2万とちょい(時価?)というコスパ良好どころか、コスパお化けなプライス設定。どうしてこうなった。
そのくせ性能や品質、質感に対してかなりリーズナブルな価格帯だと思えるのがYJシリーズZEHITHブランドならでは素敵無敵仕様。
なので、人によっては雑多に扱いがちな普段使いの街乗り、脱着が多くなるロングツーリングまでどんなシーンにも気兼ねなく使っていけるのはかなり嬉しい部分。
気に入ったグラフィックモデルがあれば最高なのだけど、どうしても補修が利かないということもあり貧乏性な自分はツヤありソリッドカラーを選ぶことが多め。
今回も選んだツヤあり白(パールホワイト)は光の照り返し具合によっては微粒子なラメ混じりにも見える高品位な仕上がりで、切った貼ったなお手軽自作グラフィック仕様にもしやすく気に入っています。
↑MTのロゴや我らがYSP杉並南のブランド”R.R.D”、ヤマハストロボなどでラインマーキング♪
欠点や気になるところ
システムヘルメットYJ-21を実際に使っている中で気になった部分あれこれ。
どんな道具も一長一短だから、慣れでカバーできるところもあれば、システムタイプ固有の欠点のようなところも。
なので、これを欠点ではなく“弱点”と割り切れる人なら大きな問題ではないかも。
フルフェイスよりもちょっと重い
システムタイプ全般の欠点であるヘルメットの自体の重さ。
こればっかりは便利機能であるインナーサンバイザーやフェイスオープン機構を備えることから部品数も増え、重くなりがち。
これはYJ-21も例外ではなく従来モデルからさらに軽量化したとは言え、手に持ってみるとずっしりとしていて同クラスの全部載せ系フルフェイスよりはどうしてもちょっと重め。
なのでジェットタイプや軽量フルフェイスタイプに慣れているとちょっと重く感じやすかったり、首回りが疲れやすいかも。
とは言っても先代YJ-19よりも軽く、重心バランスが良くなっているということもあり、個人的にはYJ-21なら欠点というほどの重さは感じず。
朝から夜まで丸一日走り回っても、次の日首に疲れが残るようなことはありませんでした。
ちなみにYJ-21について意見は聞いたけど「システムヘルメットは重い」という方の大半は普段はジェットヘルメットがメインな御年40超のベテランライダーさん。
逆に自分的には「そこまで重い…?」っていうとそうでもないあたり、システムヘルメットに対する世代の差、もしかしたら年齢の差での感じ方が強くあるかもなのでご参考までに。というか悪しからず。。
システムヘルメットはどんどん進化しているようで、1世代違いでまるで別物でした。
コラム:頭のてっぺんが痛い?
使ってる中で何度か感じた頭のてっぺんの痛み。
1時間超ゆったり走りっぱなしだったり、あまり前傾姿勢にならないマシンだとちょいちょいありました。
それもそのはずでそこそこ重量のあるシステムヘルメットを頭の一点(てっぺん)でほぼ直角に近い姿勢で支え続けていれば負荷が溜まるのは当然のこと。
慣れないうちは特に不満になりやすいので走行中に適度に被り方を前後へずらしてみる、ヘルメットを脱ぐ休憩をしっかり取るのがYJ-21の快適な使いこなしのコツかなと。
逆に視線や頭の移動が多いと疲れにくい印象。
なので、街乗りメインよりも下道ツーリングやスポーツライディングといった乗り方をしている人の方が自然体で不満が出ない分、相性が良いかも。
帽体が大きめで収納を選ぶ
これもシステムタイプゆえで帽体もやや大きめ。
従来よりかなりシェイプダウンしたというYJ-21でも50cc(原付)のメットインは無理しても無理で125ccスクーターでもマシンや形状によっては入らないかも。
ETC、ドラレコ本体を備えたトリシティ155のメットイン(23.5L)の場合、書類やグローブと一緒に張り出しの大きなインカム(ビーコム 6X)装備でもなんとか大丈夫。(インカムのサイドが傷になりやすいかも。。)
一方でエアロブレード5やGT-Air2など、フルフェイスでも収納できるV37サイドケースは先代のYJ-19同様にダメでした。。(システムヘルメットはダメっぽい)
現行のMTバイクなら初期装備のヘルメットロック用のDリングはバッチリ装備しているので、そっちに留めてる人なら問題ないと思うです。
サンバイザーのレバーが小さく固い
便利機能は全部載せなのでもちろんYJ-21も先代モデルのYJ-19からさらに大型化したインナーサンバイザーを装備!
これはヤマハYJ-21のベースモデルとなっているHJC i90や同期のジェットタイプHJC i30と全く同じ作り。
これがHJCヘルメットで最近のトレンドらしく、サンバイザーの開閉レバーは左の下側に。
小ぶりで張り出しがないおかげで空力特性には貢献しているんだろうけど、こいつのちょっと厄介で操作部が小さく地味にスムーズな操作は難しめ。
特に上げ下げする最後の一押しが結構固めでスパッと決まらないことも多く、厚手の冬用グローブだと積極的に使うのはためらうレベル。
おまけに外付けインカムの位置とも重なりやすいと思うので、使いこなしには結構な慣れを要するかも。
インカムマイクが配置しづらい
これも全システムヘルメットに言えることだと思うけど、外付けインカムとの相性は微妙。
ワイヤーマイクは、チンガードの上げ下げに引っ張られ、アームマイクだと都度チンカーテンをくぐらせ、口前への移動が必要。(ワイヤーマイクの出方によっては配置自体難しい?)
今のところビーコムのワイヤーマイクをチークパッドからちょんと出して仕込んでいます。
新しめヘルメットらしく、スピーカーホールはしっかり確保されているのでアマゾンなどで見かける安めのマイク一体型のようにスピーカーが極端に大きく分厚いモノでなければ問題なく仕込めそうです。
謎の赤い紐
こいつ許さねぇ。マジで。
といっても過言ではない謎の赤い紐。
デザインなのか緊急脱着機能といった用途があるのか不明。
取説にも説明らしい説明がなく、そのくせアゴ紐を閉める時に絡まったりよく引っかかるのでせっかくのワンタッチバックルが台無しに。
ハサミでちょん切っても良いのだけど、運命の赤い糸(何の)を叩き切るなど言語道断。そもそもそんな度胸など自分には無かった。
まとめ:万能で使い勝手抜群!
ちゃんとしたメーカーのヘルメットとしては破格の2万円ちょいの価格帯でありながら、しっかり作り込まれたシステムタイプならではの機能がふんだんに盛り込まれたヤマハYJ-21
多少使いこなしに気を使う部分はあるけれど、それは同時に慣れでカバーできる部分でもあるので抜群の使い勝手から街乗りはもちろんツーリングまでバイクを選ばず大活躍中!
品質、性能に対して控えめな価格設定で初めてのシステムヘルメットお試し用としても申し分なく、1万円を切るような無名メーカーとは比べ物にならないハイレベルな仕様。
なので、自分みたいに過去に安物システムヘルメットでハズレを引いてしまった人にこそ現代にスタンダードとも言えるYJ-21は試してみて欲しいと思うです。
あなたの期待を裏切らない。
きっと、想像を超えていくお手頃フル装備なヤマハYJ-21の紹介でした!
街乗りやツーリングまでメインとして使っていける使い勝手抜群なヤマハのシステムヘルメット、ヤマハ乗りじゃないあなたもいかが!?
今回紹介したアイテム
自分のYJ-21はパールホワイトにブルーのラインマーキング!
比較的お手頃な価格帯でありながら性能は必要十分でどんどん進化する現行のシステムヘルメットのスタンダードだと思うです。
シンプルなラインマーキングを施したYJ-21のグラフィックモデル
ソリッドカラーは寂しいけど、落ち着いた雰囲気のグラフィックが好きなあなたへ!
YJ-21のオリジナルモデルとなるHJCのi90シリーズ
仕様はバックルとロゴ違いだけで、派手めな独特のグラフィックモデルやYJ-21にはないマットブルーなどのカラーリングもあるっすよ!
YJ-21と同じ同価格帯システムヘルメットの対抗馬となるOGKカブトのRYUKI
若干値段は高めで空力を意識したシャープなデザインで現行システムヘルメットとして性能は申し分なし。
この価格帯ならデザインの好みで選んでみても良いかも。