トリシティ5年目の大馬鹿野郎なヤマヒロ(@yamahirok3)です!
楽しい楽しいバイクライフ、何が起こるかよく分からないとはよく言ったものだけど。
時としてあってはならないことが起きたりすることありませんか?
たとえば、、
はい。
何考えてんだ。トリシティはスクーターだぞ。エンストなんてするワケが…
と思ったけど、あれはまさしく『エンスト』だった。なんだこのスクーター。どうしてこうなった。。。
と言う感じで超高性能全領域三輪車のトリシティがLMWの王様NIKENに勝るとも劣らないほど、刺激と安定を手に入れちゃったヤマヒロです。
ブルーコアエンジン止まったら死ぬ的な断崖絶壁感が最っ高にヤバいです。
—「そんな状態で大丈夫か?死ぬぞ。」という方へ–
今回はトリシティ155で発症していたブルーコアエンジンのアイドリング不調とエンスト現象の原因切り分けから対策完了までについて紹介する記事です。
冒頭を見て「青トリさんが・・そんな…」と哀悼の意を示してしまった方は大変お手数ですが戻るボタン、あるいは閉じるボタンをよりブラウザーバックをお願い致します。
エンジン死亡時は本気で降りたり、乗り換えも検討する程度に多大なご心配、ご迷惑をお掛け致しまして申し訳ありませんでした。
何であれ“全てのものはいずれ壊れるし、人生は片道切符”なんだな〜と。
ちなみに走ってる真っ只中でのエンストされると「大丈夫だ問題ない」どころか普通に“大問題”なのだけど、
「自分がバイクを降りるのは死ぬときか、恋をしたとき。」とかカッコ良すぎるから言ってみたい。(言った人は助からないやーつ)
トリシティ155がアイドリング不調でエンスト!?
コトの発端は自分が最初のバイクとしてトリシティ乗り初めて半年過ぎた頃。
信号待ちで静か〜にエンジンが止まりヤマヒロ初めての臨死体験。
どうやら信号待っていた速度・スロットル開度ゼロの時、そのままエンストしてしまっていたようでした。
この時セルを回せばすぐに再始動出来たのであまり気にしていなかったけど、
2018年の購入から運悪く発症した1回きりだったエンストの発生頻度はトリシティ155パワーアップの一環として強化コイル・プラグに入れて1年目あたりから少しずつ増加。
プラグとコイルの点火系強化後の症状としても同じく速度、アクセル開度ゼロの時に息継ぎするようなアイドリングの不調からエンストしてしまう状態。
事象は全く起きない日もあれば、普通に走れた帰り道でいきなり発症することもあり、高い安定性が売りなLMWのエンジンコンディションは不安定で日によって症状はまちまち。
ストックしていた予備の強化コイル・プラグを新品部品に交換してみたところ交換直後は落ち着いていたけど、エンスト自体はゼロにはならず結局のところ原因が掴めずにいました。
残念ながら周りにも似たような事例がなく、そもそも“AT(オートマチック)のスクータータイプのトリシティがエンストする”ってのも他の人からすれば間違いなく妙な話でした。
ブルーコアエンジン死亡
2022年9月のある日、いよいよもってブルーコアエンジンが死亡。
実際トリシティに乗って史上最悪の一日で単機で千葉県富津の“友達の家”感覚で通わせていただいている大好きなお店のビータスカフェまで足を伸ばした日のこと。
出発時はなんとも無かったはずが走行中アクセルが鈍くなり、息継ぎするようなアイドリング不調は町中の信号待ちならともかく、足を着いて止まる高速道路の渋滞でもお構いなしにエンスト現象が多発。
常に低く唸るようなアクセル開度を保ち、前後フルブレーキでグッとフロントフォークを沈めながら市街地走行を続けて真っ直ぐ自宅へ。
あいにく、去年替えたばかりのリチウムイオンバッテリーも悲鳴を上げそうなくらい、行きと帰りでゆうに15回を超える再始動を繋いでどうにかこうにか帰着。
終いにはセルモーターで始動するも、最初から苦しそうに息継ぎするようなアイドリング不調でエンジンもすぐ停止し、最終的に火が入らず始動すら出来なくなってしまうのでした。
エンスト現象が悪化が急変してトリシティのブルーコアエンジンがもしかしたら死にました。。
「家まで走れ!!」って思わず叫んでしまったけど、乗り手は無事帰ってこれました。 pic.twitter.com/3XQj3UHMbF— ヤマヒロ (@yamahirok3) September 17, 2022
悪いのは強化コイル?
自宅で完全にエンジンが死亡。
素人目線ながら一番の被疑箇所として見ていたのは純正部品から換装した点火系パーツのアドバンスプロの強化コイルとMotoDXプラグあたり。
シート下を開けて点火系周りをチェックするもパーツの破損やプラグキャップの緩みとかも見受けられず。
唯一気になったのは僅かにエンジンが回っている間だけ何と言うか、ブルーエンジンから通常稼働じゃない“チチチチ”という異音がしていたこと。
他のエンジントラブルの事象も調べて見たけど、とりわけ自分の場合トリシティもツーリングユースなので通勤の足として日常的な短距離走はなし。
またガソリン添加剤はAZのものを積極的に入れており、エンジンが止まっても再始動は即時できていたことからカーボン噛みではなさそうでした。
また点火系周りだと人によっては交換した際にプラグキャップがきっちりはまっておらず、走行中に緩んだだけとかいうサンデーメカニックあるあるなお話も。
あいにく買って1年以内のフルノーマル時もエンスト現象は1、2回ほどあったので完全に強化プラグやMotoDXプラグが原因ではないかもという嫌な予感がほぼ確信に変わったのがこの時。
トリシティを降りるor修理
常時一定以上アクセル開けないとトリシティのエンジンと自分が死ぬ。という陸のマグロ状態。(トリだけど)
一歩間違えれば追突事故も起きかねない程だったけど、
あの時はポカポカな残暑の陽気はよそに、冷や汗でお気に入りヘルメットをぐっしょりに濡らしながらでも生きて家まで帰ってこれただけラッキーだったのかなと。
もっぱら絶対に事故らないし、事故れないのは大前提に趣味は命の危険度が高いほど面白い(違)
とはよく言ったものだけど、強すぎる刺激と安定を手に入れちゃったバイクのエンジントラブルはさすがに別問題。
それでも自力でやれることはやり切ったつもりなので、修理の内容によっては他の理由と合わせていろいろ思うとこはあるけど、これを機に「トリシティを降りる」というのはしょーじき真面目に思ってしまったお話。
MT-07かMT-09ストリートラリーを買うんだ…!
ヤマハのアニメにも出てたアレですね!
レアなマシンですし、うだうだ迷うくらいなら、ローン組んでさっさとry…
ーアニメ マスターオブトルク 第4話よりー
「何かを変えることのできる人間がいるとすれば、その人は、きっと…大事なものを捨てることができる人だ」
という好きな言葉があるけれど、
“手放すのを機に”という「MTカッケー!」という直情的な理由だけでMTへの乗り換えを選ぶとしたら。
そのときは、きっと・・
自分が人生の大事なものを捨てる時なのかもしれない。(2回目。半分誇張、半分本気)
そんなこんなで最悪の最悪はトリシティを降りることも視野に入れつつ、購入店のバイク屋さん(レッドバロン)にてみてもらうことにしました。
その時、店先に並んでいたロールバーンカラー(シルバー/ブルー)の初期型MT-09のせいでこんな想いになったのだろう。
ああ。きっとそうだ。そういうことにしておこう。
緊急搬送。
とりあえずって額でもないけど点検依頼。 pic.twitter.com/Mn1t2Jjb95— ヤマヒロ (@yamahirok3) September 17, 2022
買った。(増車)
原因のパーツ
消耗品の減り具合は全く問題なかったことから、部品が揃った後日ちょっと早めな法定点検と合わせて車両を預けレッドバロン町田へ原因調査を依頼。
夜勤前ピットイン!
今日が青トリさんの分水嶺だ(*_*) pic.twitter.com/ugBwh8QAxT— ヤマヒロ (@yamahirok3) September 28, 2022
修理に際してはお店側にカスタム状況をお伝えしたところ、ひとまず被疑箇所である強化品に交換している点火コイル周りの純正アセンブリを注文して組み替えすることに。
その結果、メカさんの予想は的中で結論先に書いてしまうと原因はアドバンス・プロ製強化コイル付属のプラグキャップでした。
レッドバロンのメカさん曰く、現行機としては珍しいケースなので原因の特定までは時間が掛かったけど、
「プラグキャップ内部で接触不良による電気のリークがあったようで、点火プラグまで火花が飛ばず”チチチチ”という異音がしていた。」とのこと。
聞いた話、今回の場合だと社外品は純正プラグキャップと形状や材質も別モノ。
ひとつの部品としての品質や精度を求めると有名ブランドでもない限り、コストとか設備その他諸々の都合上どうしても純正パーツに及ばないところはあるそうな。
それがエンジンを動かす主要パーツということもあって、強化品を入れるにしても安全性は妥協しちゃいけない部分でした。
強化部品はそのまま!
原因が分かったところで今度は再発させないための対策のお話。
まず頭に浮かんだのは動作安定性を取る一番現実的な方法としてはパワーダウンする前提で点火系部品の純正(ノーマル)戻しすること。
あいにく一度体験してしまうと戻れないとよく言ったものでして。
自分の場合は目的地まで高速道路を多用したり、峠道のアップダウン耐性やコーナリングを楽しむにあたって、少しでも推力を稼ぐためノーマル戻しはやりたくないというのが本音。
また、155スクーターの数少ないお手軽パワーアップ方法として強化コイル+MotoDXプラグで激変したというと大げさなのだけど、
個人的に基礎性能を底上げしている感覚で特にゼロ加速と中間加速が確実に良くなっていることから“トリシティで走るを楽しむ”なら絶対に必要だと思ってる大事なパーツでした。
そこで残せる強化部品はできるだけそのまま活かしてもらうようリクエストした結果、提示してもらったのが補修部品として用意したパーツの一部からいいとこ取り。
強化コイルやMotoDXプラグはそのままに、原因であった強化コイルのプラグキャップ部分のみ交換し、ヤマハ純正部品(NGK製)で繋ぐというパワーロスなくエンジン点火系周りの安定性も確保する最善策へ!
「何かを犠牲に復活する展開はアツい!」
と、頭の悪い自分としては強化コイルかプラグのどっちかを犠牲なるのは覚悟していたのに、レッドバロンに頼んだがばっかりに一番良いのが出てきてしまうのでした…!
最悪の最悪は乗り換えも検討していたのだけど、直ったから結果オーライ。(増車は無理しても無理)
ともあれ、レッドバロンのおかげで強化部品を生かしたまま組み付けて頂いた結果、
3ヶ月ほど街乗りやみんなとツーリングで走ってみたけどエンスト現象はすっかり起きなくなり、青トリ(ヤマヒロ機)のエンジンは完全復活を遂げました!
まとめ:また走れる
今回は強化コイル・プラグに交換したトリシティ155で発生したアイドリング不調やエンストといったエンジントラブルとその対策でした!
原因が分からずブルーコアエンジンが死亡したときは割と気が気じゃなかったけど、恒久対策も含めてきっちり直してもらうことができました…!
ほんの1部品のトラブルだったな〜。
エンスト現象のトリシティ乗りさんはあまり見かけないのでレアケース当たっちゃいましたねぇ。
修理と合わせて最適な対策もしてもらうこともできたよ。
おかげでまだ走れるし、今も変わらない仲間と一緒にあちこち行ったり、キャンプに挑戦したりともっとずっとトリシティを楽しんでします!
カスタムで強化パーツを入れるにあたってデメリットの部分として、かなり長い期間でトリシティに乗る中で起きたトラブルのひとつとして良いお勉強になりました!
もしも、アイドリング不調だったりエンストしてしまったりと似たような症状があるトリシティ乗りの方の参考になれれば幸いです(‘v’ゞ
入れていたトリシティの強化パーツ
NGK MotoDXプラグ CPR8EDX-9S
アドバンス・プロ トリシティ125 155 強化点火コイル(ブル―コアエンジン) IGC-YD02