大雨をもたらした台風19号によって、家族共々人生初の避難所生活となったヤマヒロです。
自分を含めて家族、ワンちゃん、青トリさん(トリシティ155)は無事です。
目が覚める。
雨風が強くなったことを認識しながら同じ景色を見てることに安息感を覚えた。
この先に待ってる嫌な予感に気づかないふりをしながら。 pic.twitter.com/sXErwwTnEn— ヤマヒロ (@yamahirok3) October 12, 2019
ーー「トレーサーはどうした?」という方へーー
>水没は逃れたけど、ぶっ倒れました。すごく、派手に。(真顔)
知ってる限りで打てる手は打ったけど、それを自然災害が上回っちゃったのだから、今回はそれ以上書くことがございませぬ。。
天災による不可抗力ではありますが今回は引き取ってから2月目にMT-09 TRACERのハンドル周りを交換修理したお話です。
トレーサーは 倒れた!
ーー「ポケモンみたいに言うな。」という方ry…
我が家で唯一被害を受けたのが8月末に購入し引き取ったばかりの大型バイクMT-09 TRACER(トレーサー)
大雨による家のすぐ隣の二級河川の増水に備えて、高所にあるお店のご好意で一晩置かせていただいておりました。
ひとまず青トリさん共々水没は避けられたものの、風を受ける面積が大きい大柄なバイクゆえおそらく突風にやられてしまい開放感ある平面駐車場の片隅で倒れてしまっていました。
台風で高所に避難させてたトレーサーが唯一被害出て、倒れました。
すべてを受け止めたであろうハンドルガードが大ダメージ。
ネジ折れてハンドル右上がりに曲がってます。。 pic.twitter.com/X7GU16vP5h— ヤマヒロ (@yamahirok3) October 13, 2019
- サイドスタンド(これで左には倒れないはず)
- ローギア(MTバイクのパーキングブレーキ的役割)
- バイクカバー外し(カバーを帆にさせない)
という具合で後の祭りながら壁際に置けなかった自分の失敗。
被害が最小限で済むよう、お願いするお店はきちんと選ぶべきでした。
っていうか実家周辺は台風で臨時休業してる真っ当なお店ばかりでした。なんかすんませんでした。
車両が入庫した時や購入相談の時に伺ったお話だと実は前のオーナーさんも台風で倒れてしまったことから修理ではなく手放したとのこと。
車両の特性ゆえ悪く言うつもりは1mmもないけど、大柄で比較的軽量なトレーサーは強風には弱いのかもしれません。
被害箇所
2019年10月12日
「40年に一度の記録的ry…」という具合に毎年毎年自己ベスト更新して日本を殺しにかかってくる台風の圧倒的な破壊力によって…略。
命中率30%でも当たったら最後。
一撃必殺!の突風によって倒されてしまったであろうトレーサーのダメージ箇所はこんな感じ。
ハンドルバー
写真だとお伝えしにくいのだけど、乗車して手を添えた瞬間に水平感覚の違和感に気づくほど右上がりに曲がってしまったハンドルバー
いかに激しく倒れたのかを物語るかのように、おおよそ右側が握る拳ひとつ分くらいアップハンドルになってしまってました。
持ち帰るにあたって公道を走るにも「なんとか走れる…」というレベルで操舵には違和感しかなく、とても気持ち良く走れる状態ではありませんでした…
ブラッシュガード
すべてを受け止めたであろうブラッシュガード(ハンドガード)
考えたくもない想像を絶する勢いで“ドグチア”と逝ったらしくアスファルトに叩きつけられた右側はズタズタ。
小型化された新型(TRACER900)と比べシャープなデザインで09TRACERのお気に入りポイントだったゆえに精神的ダメージもデカい箇所でした…
バーエンドウエイト
ずっしりとしたバーエンドウエイトとワッシャー類はロスト。
たぶん、風速55m/sの超スピードで転がって行ったと思われ。。
バーエンドの長いネジもハンドルバーの中で折れてしまい、自分では抜くに抜けない状況でした…
この状態だとなぜか原付に追い越されるほどの法定速度未満でもハンドルがカタカタ(ガタガタ)と振動も大きく多め。
実は縁の下の力持ち的パーツだったと、無くして気がついた馬鹿な自分でした。。
バーライザー
レッドバロン町田で見てもらって破損が分かったバーライザー
パッと見は大丈夫そうだけど、どうやら根元がやられていたらしくハンドルの水平を保てない原因に。
数ミリ刻みで向き変わっただけのはずが、ハンドルとフロントタイヤの向きが一致しない乗車時の違和感の正体もコレでした。
サイドスライダー
ハンドル以外としては右サイドスライダーが“メメタァ”
おかげで右のクランクガードやエンジン周辺はノーダメージ。これにて2度右側へ倒れたことになったけど、転ばぬ先の杖グッジョブです。
曲がったブレーキペダルはこのとき買ったメガネレンチで曲げ直しておきました。
修理内容とお見積もり
レッドバロン町田に持ち込み20分少々車両の状態を見てもらった結果、安全に走らせるために修理が必要となったのは以下の4箇所。
- ハンドルバー(丸ごと)
- バーエンド(右のみ)
- バーライザー(左右)
- ブラッシュガード(右のみ)
紛失、破損具合からハンドルバー(15300円)、バーライザー左右(5580円)、ブラッシュガードアッパー(4240円)などなど、高価な部品もあり2枚の部品代だけで3万円を超えました。
ハンドルバー交換に当たってはグリップやスイッチボックス、ステーなど全て外して再装着をすることからどうしても時間がかかり工賃も高くなってしまうとのこと。
“ごちゃごちゃっ”としたトレーサーの場合はさらに大変そうですね…
ひとまずの結論は「ハンドルをバーごと総取っ替えするからそこそこいいお値段(約5万)。」とのことで修理は一旦保留。。
社外品で交換修理
レッドバロン町田の工場長さんの提案で「そのまま直すのもいいけど、この際ハンドルバーとか変えてみてはどうだろう?」と。
初期のMT-09 TRACERは極端にハンドルが幅広なことで有名。(モデルチェンジ後の新型TRACER900では改善)
ツーリングや高速巡航はともかく街乗りなんかでも腕がビシッと伸びてしまうような、スタンダードの乗車姿勢は改善したいポイントでもありました。
そして、レッドバロンは現金オンリーなのだけど、パーツ持参ならまだ希望はある…
そう、毎月チャージしてるAmazonギフト券ならあるっ…!
EFFEX イージーフィットハンドルバー
早速調べてみると、EFFEX(エフェックス) より日本人向けで好評なMT-09TRACER専用ハンドルバーがリリースされていました。
ハンドルは幅が狭く手前に来て乗車ポジションがラクになり、専用設計なので汎用品よりは取り付けも比較的簡単なのだとか。
他のレビューに目を通すと多くのユーザーが口を揃えてノーマルの上位互換状態
ノーマルに対して、ハンドル幅を30mm短く、絞り角を2°絞る設定にすることで腕に余裕のあるリラックスしたポジションとなります。
トレーサーにはこんなハンドルありますよー
手元が引き締まるブラックもあったけど、カラーはマットシルバーの車体に今までと同じ落ち着いたマットシルバーをセレクト!
ハリケーンエンジンガード
サイドスライダーの時からだけど、ハンドガードへのダメージを抑えるため、もしもの立ちゴケ時に初期接地位置を低くできるパイプタイプのエンジンガードも合わせて追加装備しました。
乗車時はタンクに隠れるハリケーン製エンジンガードで防御力アップはもちろん、カメラやLEDフォグを付けたりと用途は色々。
エンジンが一緒のMT-09やXSR900でも使えるみたい。
“オレンジ色の機体”じゃないけど、このままフルアーマー練習機にしてもいいんじゃないかと思っておりました。
レッドバロン町田に入院
パーツを揃えた10月16日
ハンドルバーとエンジンガードを持ち込み、他は見積もりそのままレッドバロン町田に修理を依頼。
期間としては作業の建て込み具合からおよそ1週間くらいと聞いていたのでひとまず入院になりました。
その後、予定よりだいぶ早めの4日後。
LMWビワイチ出発前にトリシティ155の点検やバイクステーション岡崎の予約のため訪れた時にはハンドル周りはバッチリ交換済み。
トリシティ155で琵琶湖へ行くことに意味のある旅と分かりながら「トレーサーに乗り換えなくて大丈夫ですか?」と半分冗談半分本気に茶化されました(笑)
余談ながら後日引き取りの際トレーサーのリフトダウンを見てしまい、自分のバイクが降りてくるのってカッコよすぎてヤバイ…!ってなりました。
交換修理費用
今回の交換修理は部品代+工賃で合計は45840円で無事完了のご連絡。
給料が入った後日、財布握り締めてお店に行きました。
おおよそ4万円くらいだろうと思っていたけど、エンジンガードの取り付けで高くなったみたい。
一応、Amazonのレビューでは取り付けは髭男爵(多分レッドバロン)で3000円の工賃を〜
と見ていたのですが、自分の場合エンジンガードの取り付け工賃は6480円だったので価格改定があったのか、あるいはお店によって違うのかも…?
安くは無いけど、あいにく必要な工具が無ければ、エンジン近くのネジを外す度胸も無いので技術手数料に感謝の気持ちを添えれば順当だと思うんだ。
必要なパーツは回収しよう
どうやらレッドバロンでは交換にあたって取り外した部品はお店側でリサイクルのため回収するみたいです。
つまり、車両を引き取る時にパーツを持ち帰る旨伝えないとレッドバロンのパーツ修理工場に持っていかれちゃいます。
曲がったハンドルやバーライザー、ボロボロのハンドガードはともかく、
ひとまずエンジンガード取り付けのため取り外したサイドスライダーと塗装やシールでスタイルチェンジ出来そうなハンドガードアッパーはひと声かけて回収しておきました。
コラム:一声かけれるバイク乗りでありたい
自分もその場で言わず、お店からも何もなかったために起きた認識のすれ違いは今回が初。
あわや大惨事って言うと大げさかもしれないけど、何も言わず持っていかれたら多分クレーム案件かと。
とは言え、人間ミスする生き物だし、自分のひと声でカバーできればどうってことないはず。
こんな具合に営業のスタッフさんを介して工場に入れてもらい無事回収。
トレーサーのリアシートにパーツをネットでくくりつけてとお互い笑ってお店を出れました。
ネットではレッドバロンの批判中傷はいくつもあるけど、近いだけじゃない。
特にレッドバロン町田店とは相性がいいもので、これからもずっとお世話になりたいお店だから自分の”一声”には気をつけて行きたいなと。
まとめ
「転んでも起き上がれれば、また走れる。」
琵琶湖を目指す時に出会った、10年間修理を重ね同じ大型ネイキッドに乗り続けていたというおじちゃんが言っていた言葉だ。
聞いたそばから身をもって体験することになったけど、自分のトレーサーも台風の被害から起き上がり安全に走れる状態まで修理して頂けました!
目先の河川の増水から逃がすため、きちんと壁際に置けなかった自分の失敗。
今回の経験とレッドバロンでの修理代(4.5万円)はお勉強代として自身のバイクライフの”これから”に生かしていきます…!
新品の外装をまとい、今まで以上に乗りやすくなって帰ってきたのでトリシティよりも時間に余裕を持って走れるトレーサーと遠くへ出かけるのが楽しみです!
以上、無事に交換修理を終えたトレーサーとバイクライフのリスタートを切るヤマヒロ(@yamahirok3)でしたー!
コメント
初めまして、天災だから仕方ないとはいえ、もしこうしておけば大丈夫だったかもと思うと悔やみますよね。でもこれから良い思い出も沢山作って、トレーサーと共に歩んだ道にしていきましょう。
自分も最近大型二輪免許を取得し、初バイクとしてVストローム650を選びました、自分も運転や車両管理には気を付けていきたいと思います。
>黒卯さん
コメントありがとうございます!
初MTバイクを大型にしたのはちょっと背伸びし過ぎたかなと思うところもありますが、
失敗は成功の元ともいいますので今後に生かしていきたいなと思います( ‘ v ‘ )ゞ
最後に大型二輪取得とVストローム650おめでとうございます!
今後とも素敵なバイクライフを!